産地直送の本場の海の幸を楽しみながら、東北の“今”を知る ~めんそ~れ三陸ナイト☆開催レポート~
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「三陸ボランティアダイバーズ」にて活動をしております、植松若菜と言います。
2011年より、マリンダイビングフェアに合わせて毎年開催しております、「めんそ~れ三陸ナイト☆」。
7回目を数える2016年は、4月2日の夜に開催しました。
「めんそ~れ三陸ナイト☆」とは、どんな会なの? という方も多いと思います。
そして、「東北に行ったことないと参加できないんじゃないの?」なんて思っている方もいると思います。
そんな疑問にもお答えしちゃう、めんそ~れ三陸ナイト☆レポートです!
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今の岩手を紹介する、三陸ボランティアダイバーズのくまちゃんこと佐藤寛志さん
「めんそ~れ三陸ナイト☆」開催の数日前から、じわじわと感じていたことがありました。
それは、今までの会と明らかに、参加者の顔ぶれが違う、ということです。
当初の会は、これから東北を盛り上げて行こう! という趣旨のもと、三陸ボランティアダイバーズで活動した方や、賛同して頂ける方の参加が主でした。
それが、昨年から、三陸ボランティアダイバーズだけではなく、みちのくダビングサービスRIAS、宮城ダイビングサービスハイブリッジ 、石巻ウミサクラなど、東北のボランティア活動や振興で活躍する団体の活動報告も含める会に進化しまし た。
今年も、岩手しか行ったことのない方。宮城しか潜ったことのない方。
また、どちらでもない方にも、東北の今をお届けすることができました。
2016年は、もはや内輪受けの、ただの飲み会ではありませんでした。
沖縄にあるサワディダイブのアキさんが、「普段、自分と一緒に海を潜っている方たちにも、東北を知ってほしい」と、声を上げて呼びかけてくださいました。
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左からサワディダイブのアキさんこと辻東信さん、ハイブリッジのマサ君こと高橋正祥さん、三陸ボランティアダイバーズのくまちゃんこと佐藤寛志さん
そして、いつも陰ながら支えてくださっている、ダイビング器材メーカーの方々。
きらきらの写真で東北をたくさんの人に伝えてくださっている、カメラマンの方々。
我らが、オーシャナの寺山編集長!
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当初から取材を続ける寺山編集長は、「失ったものは大きいが、新しい絆もできた」ということを強調していた
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くまちゃん愛用のドライスーツ、ゼロの入江 聡彦さん
岩手や宮城で潜ったことのある方はもちろんのこと、ボランティアに参加した方、親族が東北にいる方、東北になかなか行けないと心苦しそうにしている方、これから行ってみたいと思っている方、友人に誘われて来た方……と、トータルで、70名近くの方々が参加してくださいました。
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「元気で明るい東北の海を撮って発信したい」という、うみカメラマン・むらさいちさん
岩手の今。
今の宮城。
変わりゆく東北。
変わらぬ東北。
映像と写真と、生のコトバで、伝えてもらいました。
それを見る皆さんの姿勢をみていて、とても嬉しくなりました。
知りたい、という気持ちがとっても伝わってきたからです。
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「今、わたしたちに何ができますか?」
漠然とそう思う方は多いと思います。
岩手では、定期的な水中での瓦礫の撤去はありません。
しかし、漁師さんの作業のお手伝いがあります。
宮城では、月1回のビーチクリーンをしています。
ダイバーであれば、潜って海を知ることができます。
一歩踏み出すだけで、誰もが参加できることが、たくさんあるのです。
それを、伝えられる場にもなりました。
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漁師さんのお手伝いをする三陸ボランティアダイバーズ
そして、めんそ~れ三陸ナイト☆のもう一つの目玉は、三陸の海の幸!
大船渡市起喜来のホタテ貝に、牡蠣。ワカメやメカブ。
よく知っている漁師さんだから言うのではないのですが、こんなに美味しいホタテはなかなか食べることはできません。
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どれだけ手にかけて、愛情をかけて、三陸の冷たい海に揉まれているかをよく知っているので、わたしにとっては、ホタテが美味しいことは当然なことだと思っています。
ホタテには、縦にしっかりとした繊維が立っていて、口の中で噛み締めた瞬間に、もし音をつけるとしたら、サクッっというのが一番しっくりきます。
不思議に思うかもしれませんね。
しかし、それだけ繊維がしっかりしているということなのです。
そして、甘みが強くて、味がしっかりしています。
そして、牡蠣。
生牡蠣と牡蠣フライで頂きました。
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この時期は、抱卵の前でぷりぷりとしていて、一番美味しい時。
前回、お取り寄せして食べた2月よりもずっと身が大きく、しっかりとした味わいでした。
続いて、めんそ~れ三陸ナイト☆初登場の女川産のホヤ!
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都会に合わせて、今まで食べたことのないオシャレなマリネになっていました。
産地直送とはこのことで、臭みがない!!
わたしは、女川町で初めて、ホヤを口にしたのですが、まるで海を食べているような後味で、すぐさまホヤの虜となりました。
今回、ホヤ初体験の方も多かったようです。
たくさんの食材も、あっという間になくなってしまいました。
「美味しい!」
そんな声をたくさん聞きました。
そうそう、そうなのです!だから、食べて欲しかったのです!
目で見て、耳で聞くことも大事だけど、目で見て、舌で知ること。
味で感動すること。
そんな体験をして頂くのも、めんそ~れ三陸ナイトの役割なのだと思っています。
今回のめんそ~れ三陸ナイト☆での、皆さんの笑顔と声を漁師さんに伝えたいと思います。
そして、東北にはなかなか行けないけれど、東北が気になっている方から、東北にさほど興味のない方にも、常に”今”の東北を知ってもらうことが、今のわたしたちの役割なのだと、思いました。
岩手には、RIASのくまさんがいて、宮城には、ハイブリッジのマサくんが居て、そして、東京には、東北を愛する仲間たちがいます。
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生まれ変わった女川駅。宮城の海がより潜りやすくなった ※詳しくは→こちら)
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漁師との絆でできた岩手の「恋し浜ホタテデッキ」 ※詳しくは→こちら
めんそ~れ三陸ナイト☆は、進化し続けます。
東北との架け橋となる、そんな会に、これからもしていきたいと思います!
みなさま、次回のめんそ~れ三陸ナイト☆をお楽しみに。
(文・写真/植松若菜)