台風15号の被害を受けた後の千葉、内房のダイビングサービスにお邪魔してきました!もう潜れるから、みんな来てね〜!!
令和元年、2019年9月8日〜9日にかけて関東に直撃した台風15号。
各地で大きな被害を残していますが、最も被害が大きかったと言われる千葉県南部。
非常に強い勢力を保ったまま関東に上陸するのは珍しく、過去最強クラスの勢力と言われています。
普段千葉県に潜りに行っている人、これから行く人など、現地のダイビングサービスの状況を心配されている方もたくさんいらっしゃるかと思います。
物資の支援やボランティアなど、できることはたくさんありますが、私たちはダイビングのメディア。
心配されている方々に、現状をお伝えしたい!
と考え実際に現地のサービスに行くことにしました。
千葉県のダイビングサービス
千葉県には内房に7つ、外房に2つのダイビングサービスがあります。
黒潮の影響を受け、魚種も多く、また年間を通して魚影が濃いのが特徴。
マクロが豊富なポイントや、回遊魚が集まるポイント、初心者にも優しい穏やかなポイントなど、ポイントによっていろんな海が楽しめます。
今回は内房にあるダイビングサービスのうち、6つのサービスに伺いコメントを頂きました。
(全部行けなくてすみません・・・><)
【伊戸】ダイビングサービスBOMMIEからのコメント
停電は1週間くらいで、インターネットがなかなか通じませんでした。
屋根が飛んでしまったけれど、今年作った休憩スペースや港、船は幸い平気でした。
お客様が、発電機やガソリンを持って来てくれたり、作業を助けに来てくれたりして本当に助かりました。
他のショップに来ていたお客様も、応援に来てくれました。
潜りに来ていただけることが何よりの復興支援ですので、悪いなどと思わすぜひ来てください!
▶伊戸ダイビングサービスBOMMIE(ボミー)
【西川名】西川名オーシャンパークからのコメント
2年前の台風の時も、被害はありましたが、今回は想定外の大きさでした。
地球環境はおかしくなっているように感じます。
自然相手にどう向き合って行くのか、ある意味いい試練だったのかもしれません。
お客様からは、物資の支援や「行ってもいいですか」「大丈夫ですか」とご連絡もいただき、嬉しい限りです。
来ていただいて、海に潜ってもらうのが、私たちにとって一番の支援になりますので、お待ちしております!
▶西川名オーシャンパーク
【坂田】シークロップダイビングスクールからのコメント
竜巻が通ったみたいで、裏の倉庫が飛ばされたので、22日くらいまで取り壊し作業をしていました。
お店のところは反れたので、古くなった屋根が少し崩れたくらいで、船も無事でした。
周りの被害状況が大きかったので、主に屋根の修復を手伝うために、お店は2週間ほどお休みしていました。
ブルーシートを固定するための土嚢が紫外線で劣化するので、UVに強い土嚢を取り入れたり、工夫をしています。
近隣のお手伝いは今もしていますが、お店はオープンしていますのでみなさんぜひ来てください。
▶シークロップダイビングスクール
【波左間】波左間海中公園からのコメント
台風当日は事務所が心配でお店にいました。
窓が割れて部屋に風と雨が一気に入って来たので、2階に逃げて暗がりの中待機していました。
怖かったですよ。
でももう次の日からお客様や友達がたくさん来てくれて・・・結局合計150人くらいお客様が来てくれたんじゃないかと思います。
物資を持って来てくれたり、大工をやっているお客様が倉庫の屋根を修理してくれたり、自分たちだけじゃ無理でした。
こんなに早く復旧できたのは来てくれたお客様のおかげです。
▶波左間海中公園
【沖ノ島】沖ノ島ダイビングサービスマリンスノーからのコメント
屋根が半分飛んでいってしまい、電化製品が全部やられてしまいました。
こっちの方で台風の被害がここまで大きくなるのは予想外でした。
館山ダイビングサービスSARAのオーナーさんが、屋根の修理を手伝ってくれたり、お客様が食料やブルーシートを送ってくれて、台風から1週間くらいでお店を再開できました。
バタバタしていてFacebookも全然更新できなくて、ご心配の声やお問い合わせいただいておりますが、みなさんのご支援や温かいお言葉を糧にして再開できました。
ご心配をおかけしました。
▶沖ノ島ダイビングサービスマリンスノー
【勝山】かっちゃまダイビングサービスからのコメント
ひさしが飛んでいったりガラスが1枚割れたりしましたが、比較的軽傷で済みました。
サービスがある鋸南町は被害が大きかったので、漁業組合や周りのお手伝いにしばらく行っており、21日から営業再開しました。
どちらかというと、水中のダメージが大きくて、マクロ系の定着している生物がみんな飛んで行ってしまいました。
影になっているポイントは影響がなく、今も生物豊富でアツイですが、他のポイントは生物が帰ってくるには2~3週間かかるのでもう少しです。
物資の支援なども嬉しいですが、かっちゃまではみなさんの元気待っています!
元気を持って遊びに来てください!
▶かっちゃまダイビングサービス
ダイバー同士の助け合い
海を思う気持ちが力になる
今回取材に伺って感じたのは、ダイバー同士の強い繋がりでした。
どのサービスでも口を揃えて“お客様の支援が大きく、本当にありがたい”とおっしゃっていました。
発電機やガソリンをすぐに持って来てくれた方、泊まりで作業を手伝ってくれた方、物資やメッセージを送ってくれた方、とにかくたくさんのダイバーが助けてくれたそうです。
千葉のダイビングサービスの情報は下記リンクから見ることができます。
千葉ダイビングサービス協力会主催で、フォトコンテストの作品も募集しているとのこと。
9/30までの撮影期間で作品を募集しているので、ダイバーの皆さん、完全復興に向けてがんばっている千葉の海に、ぜひ潜りに行ってみてください! 皆さんが足を運んでくださることが、現地の方々の力にもなります!
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台風の被害に遭われた皆さんの一日も早い復興を、オーシャナ一同、心よりお祈り申し上げます。