所持金どうしよ…… @全国潜り歩き
まこ社長の陰謀で所持金を36,920円に減らされ始まった沖縄行脚。
いきなりお金の不安を抱えて沖縄上陸したわけじゃが、
「タダで潜らせてちょ」というテーマ通りタダで潜らせていただき、
大きな声では言えないが、ついでに泊めてもらったり、ゴチになったり。
うう、金ピカで良かった(涙)。
また、行脚中に販売商品もちょこちょこ売れて、
わしの所持金袋のお金は増えるばかりで何となく数えると15万を余裕でクリア。
今後の旅の資金も潤沢♪ 潤沢♪ わし、沖縄でお大尽暮らしができるかも。
と、お金のことは気にせず暮らしていると、
藤沢にひと足早く帰ったまこ社長から8月の終わりに電話。
「和尚、そろそろ売り上げもたまっただろうから、原価分を振り込んどいてね」
はい?
すっかり忘れておった。売り上げた分がすべて懐に入るわけではなかった……。
あらためて、わしが経費にしていいお金をチェック。
【和尚が使っていいお金】
■『寺子屋』:販売価格の2,100円のうち1,800円。
→潜り歩き経費にできるのは、1冊あたり300円
■「安全潜水祈願Tシャツ」:販売価格2,980円のうち2,480円。
→潜り歩き経費にできるのは、1枚あたり500円
■「和尚のスキル講習」:1講座1名2,000円のうち0円
→潜り歩き経費にできるのは、全額2,000円。
すんごい冷や汗。慌てて自分に残るお金を計算。
【和尚の純利益】
○本42冊売れ:300円×42=12,600円
○Tシャツ32枚売れ:500円×32=16,000円
○スキルアップ講座(計12人):2,000円×12=24,000円
利益 52,600円+元々ある36,920円=計89,520円
【和尚の沖縄中の出費】
○飲食38,782円
○宿泊(2,500円×7日間=15,000円)
○雑費(水族館、駐車場代、ネットカフェ、みやげなど)=16,870円
※交通費(ガソリン代とカーフェリー以外のフェリー)のみ同行のまこ社長orゴット姉さんの支払い。
計70,652円
ってことは、まこ社長に振り込むと、わしの所持金は18,868円……。
あっぶね。すんごい、あっぶね。ひとまずマイナスでなくて良かった。ふう。
が、こりゃマズイ金額じゃな。さて、どうやってちょろまかしたらいいのやら。
……………………1時間考えるもごまかしきれないと判断して、
仕方なく原価分を振り込む。
って、振り込み手数料630円も引かれたがな!
沖縄最終日前日にして所持金18,238円。こ、心細い。
帰りのチケットはあるものの、カードも何もない状態で、
これだけの現金で沖縄ってのは心細過ぎる。
辺戸岬潜るまでもうちょっと延期しようとも思っていたが、こりゃ一旦帰ろう。
しかし、そこは歓楽街・沖縄。色に負けてドゥーザハッソーしてしまい……。
http://diving-commu.jp/divingspirit/item_4617.html
「和尚、まだ帰っちゃイヤ」というぶっきーのお誘いに、
その時は「なんてかわいいんだ」と思っていたのでまさかの延長。
結果、10,000円の出費。
わし、バカかも。
ということで、東京行きのフェリーに乗るときの全財産は8,868円。
襲っても8,868円しか奪えないおじさん
これは節約せねばと飯も買わずにフェリーに乗り込もうとすると、
見送りに来てくれた伊平屋のガイド殿がお酒やら食べ物やらたくさん差し入れ。
感謝感激。
沖縄から帰り、まこ社長に収支報告すると呆れられる。
「あれだけ飲み食いさせてもらって、飲食代の額が信じられない」
「っていうか、国際通りで普通にTシャツとか買ってたよね? 信じられない」
「最終日のこのあやしげな領収証の1万円は何? え? 夜の街? 信じられない」
「うまくやればもっと稼げて、もっと倹約すれば次の旅の軍資金にもなったのに。信じられない」
「信じられない」を連発するまこ社長に、
「さあ、信じよう。信じる者は救われる!」と言ってみる。心の中で。
いや、だって、原価を返すとかすっかり忘れておって……。
とりあえず、スキル大寺に帰ってきたので、
ダイバー殿からの米と実家からの肉の差し入れでしのげるが、
旅の軍資金、さてどうしたものか……。