史上初の環境保護プロジェクト「グレートリーフ・センサス」を実施
気候変動から海洋汚染や森林破壊まで、地球の生態系に対する負荷は急速に勢いを増している。
グレートバリアリーフはこの5年間で大規模な白化現象を3回経験したが、影響は一様ではなく、健康な地帯、回復中の地帯、悪化した地帯が混在している。
環境保護団体シチズンズ・オブ・グレートバリアリーフ(Citizens of the Great Barrier Reef)は、グレートバリアリーフの健康状態を調査するプロジェクト「グレートリーフ・センサス」を立ち上げ、科学者、ダイバー、旅行者、環境保護団体に協力を仰ぎ、150以上のリーフを訪れて調査を行い、13,000枚を超える画像の撮影に成功した。
本調査には多くのボランティアが参加し、地元観光ボート、ダイビングボート、スーパーヨット、漁船、そしてタグボートまでもが調査船団となり、長さ2,300kmにわたるグレートバリアリーフの大規模調査データを収集した。
そして今回は、この大規模な環境保護プロジェクトにおいて一般の人々を最大限に活用する大きな試みとして、収集した一部画像の分析の協力依頼を世界中のボランティア市民に呼び掛けている。
分析は単純で、ウェブサイトにアクセスしてリーフ画像を選択し、サンゴや砂といった要素がある場所に色を塗るだけ。色を塗り終えると、マップ上で、分析のサポートをした証にリーフに印がつくという仕組みだ。
グレートバリアリーフは3,000を超えるリーフで構成されており、グレートリーフ・センサスは個々のリーフがどのようにストレスに対処しているのか判明させることを目的に設計され、今後は世界中のボランティアの協力により、有益なデータをもたらすことが期待されている。
また、多くの人々が新型コロナウイルスの問題に直面し外出自粛の状況に置かれている中、この取り組みは、地球上のあらゆる場所で自宅から大規模な自然保護プロジェクトに参加できる機会を提供することが可能。
シチズンズ・オブ・グレートバリアリーフのCEOであるアンディ・リドレー(Andy Ridley)は、「リーフコミュニティの何百人もの人々の素晴らしい取り組みにより、1万枚を超える調査画像を無事に撮影した。次は、これらの画像を意義あるデータにするために世界中の人々による協力を必要としている。
『グレートリーフ・センサス』はリーフの健康を評価する革新的なアプローチで、市民サイエンティストを活用し、リーフ画像の収集と分析を行い、プロの科学者チームを採用することでプログラムを厳密なものにしている。『グレートリーフ・センサス』は、世界中の人々がグレートバリアリーフの健康追跡調査に役立つことのできる、素晴らしい機会だ」と述べている。
クイーンズランド州政府観光局では、オーストラリアの偉大なる自然遺産、グレートバリアリーフについて発信し、将来より多くの方々に訪れていただくための活動をしている。
グレートバリアリーフを守るために何ができるか、日本の皆さん向けに「おうちでできること」「職場でできること」編としてまとめ、クイーンズランド州政府観光局公式ホームページより情報発信中。
自然保護には長い年月が必要だ。私たちひとりひとりが小さなことからでも実行することを心がけることが大切です。改めて自然の大切さを考えてみてはいかがだろうか。
詳しくはこちら:https://www.queensland.com/jp/ja/info/great_barrier_reef_messaging.html
●クイーンズランド州について
人口約500万人、オーストラリアの約1/4の面積を占めるクイーンズランド州は、北東部に位置し、ケアンズ、ブリスベン、ゴールドコースト、グレートバリアリーフ等、人気の観光地を有する州。年間を通じて温暖な気候に恵まれ日本との時差も僅か1時間と、日本との行き来がしやすいことも特徴。
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