999日石垣島でごみ拾いを続ける田中さんとビーチクリーンby日焼け止め「NEXTA®」
ダイバーに人気の石垣島。きれいなビーチのイメージを持つ方も少なくないと思うが、実は、ごみが漂着しやすい場所もあることをご存知だろうか。そんな現状を目の当たりにし、いてもたってもいられなくなったのがツアーなど行う合同会社縄文企画の田中秀典さん(以下、ヒデさん)。元々IT企業で働いていたが、石垣島に渡り漁師へ転身し、そこで見た海ごみをどうにかしたいと毎日ビーチクリーンを実施し、すでに連続1000日を超えたという。記念すべき1000日目となる前日の999日目、3月26日(日)には、サンゴに悪影響を与える可能性のある成分(※1)を含まないロート製薬の日焼け止め「NEXTA®」も協力し、ビーチクリーンイベント「NEXTA EARTHCLEAN 2023 in Ishigaki」を開催。海にやさしい気持ちを持った企業や人々約30名が集まったイベントの様子をレポート。
漂着ごみが溜まりやすい崎枝浜へ
この日は朝からあいにくの雨。午前中はNEXTA®主催で、SUPで離島に渡りビーチクリーンを行う予定だったが、風向きが悪く中止に。しかし、午後からは運よく雨が上がり、13時開始予定にしていたヒデさん主催の999日目のビーチクリーンは決行となった。
開催場所は崎枝浜。石垣島の北西部に位置し、「崎枝ビーチ」や「巻き貝ビーチ」とも呼ばれ、地元の方にも愛されるビーチだ。ビーチからすぐの海域にはサンゴ礁が広がりダイビングポイントにもなるほど美しい場所である一方、ごみが漂着しやすい場所でもある。ビーチに着いて、あまりのごみの多さに驚き、開始時間になる前から拾い始める人たちも。
ごみ拾いが楽しくなる? 開始前に魔法の言葉を伝授
13時になり、まずは準備運動としてラジオ体操。ドラえもんバージョンのラジオ体操を聴きながら「何年経っても身体が覚えてるものですね〜」など会話をしながら和やかムード。身体だけでなく心もほぐれる。
その後、ビーチクリーンを開始する前のオリエンテーションが始まった。石垣島でサンゴ保全をはじめ、サステナブルな取り組みを行う「サステナブルアイランド石垣」の田村陽子さん、大嶋弥生さんからは、サンゴの保全のためには水質を良くすることが大事ということ、そのために、陸からの有害物質の海への流入を防ぐことやごみを拾うことの重要性をお話しいただいた。さらに、ロート製薬の中家勝則さんと梅田かなはさんからは、サンゴに悪影響を与える可能性のある成分(※1)を含まない日焼け止め「NEXTA®」についてと、この活動を通して、石垣島から海を守るやさしい気持ちを発信していこうという想いが共有された。
そして、ヒデさんからはビーチクリーンの説明。注意事項や流れのほか、ビーチクリーンがもっと楽しくなる魔法を教えてくれた。それは、知らない人と二人一組になって、一方がごみを拾ってバッグに入れたら、もう一方が「ナイスクリーン!」と声をかけるというもの。
「ナイスクリーン!」で2トントラック2台分のごみを収集
知らない人同士でペアを組み、ついに始まったアースクリーン。制限時間は30分ということで、方々に散らばり、各々がごみを拾っていく。そして、いろんなところから「ナイスクリーン!」の掛け声が聞こえる。
そして30分でこれだけの量のごみが集まった。総量は、なんと2トントラック2台分!
集まったごみを前にヒデさんは「拾ったごみの共通点はすべて浮いているもの。海に沈んでしまったものは拾うことができない」、「日本から流れ出たごみはハワイやミッドウェー諸島に流れ着いている」ということも教えてくれた。
分別までがごみ拾い
何人かから感想も共有し、やり切ったムードが漂うが、実はここからが大変。きちんと分別をしなければいけないのだ。缶、ビン、発泡スチロール、プラスチック…。また、回収してもらうためには道路沿いに置かなければならず、ビーチから道路までの坂道を何度も往復して運ぶ必要も。役割分担をし、ひたすら仕分けと運搬を繰り返す。
「バーコードの頭の数字を見るとどこの国のものかわかるよ〜」なんて事前に説明してもらい、はじめのうちは「どこの国かな」なんて確認していたが、なんせこの量。だんだんそれを確認する余裕もなくなる。ごみの山が消え、下に敷いてあるシートが見え、終わりが見えた時にはその場にいた誰もが嬉しかっただろう。
40分程度で分別と運搬も終了。きれいになったビーチを後にし、清々しい笑顔を参加者たちは浮かべていた。
石垣島から世界へ繋ぐ「海にやさしい気持ち」
無事に幕を閉じた999日目のアースクリーン。参加者からは「石垣島はきれいなビーチばかりだと思っていたので驚いた」、「ごみを集めて山にしたときの達成感がすごかった」、「ビーチをきれいにすることができて気持ちいいし、参加している方がみんなポジティブで前向きになれた」といった声が。海にやさしい気持ちを持った人々や活動がつながり、大きなムーブメントになっていくきっかけにもなったのではないだろうか。さらに、アースクリーンで集められたペットボトルやキャップはアップサイクルされるそうなので、また誰かの生活を豊かにしてくれるだろう。そして、それを手に取った方は、きっとまた海にやさしい気持ちを持ってくれるだろう。
沖縄エリアで数量限定で発売されているネクスタUVミルクは、パッケージにプラスチックを使用せず、さらに環境への配慮にこだわった日 焼け止めとなっている。*1オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルへキシル)、オキシベンゾンー3
*2 一部の国・地域で規制されているオクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルへキシル)、オキシベンゾンー3を不使用
▶︎縄文企画