漂着ごみのブイを再資源化「海洋漂着ごみ回収バッグ」
海洋ごみのクリーンアップ活動が各地で開催されている中、回収したごみの再資源化に成功した活動をご紹介。
海洋ごみ削減とビジネス創出を目指した「プロジェクト・イッカク」の一環として、沖縄県うるま市で開催されたWorld Cleanup Day Okinawaにおけるビーチクリーン活動にて、海洋漂着プラスチックごみ由来のアップサイクルプロダクツ「海洋漂着ごみ回収バッグ」をMaterial Circulatorが発表した。
Material Circulatorは、再資源化された回収ごみが、人々の生活の一部に溶け込む製品に生まれ変わり、ごく当たり前に再生化された製品が生活の中にある社会の実現を目指している。
Material Circulator特設ページ:https://www.material-circulator.com/
漂着ごみのブイの再資源化に成功
回収した漂着ごみのブイを再資源化することに成功し、試作品 第1弾 であるバッグを沖縄県うるま市で開催されたWorld Cleanup Day Okinawaで発表した。
回収した漂着ごみを自分たちの手で再資源化するために思考覚悟を重ね製作されたバッグは、参加者により「海洋漂着ごみ回収バッグ」として活用され、海ごみの回収アクティビティと回収物のアップサイクルが成り立つことが実証された。また、このバッグはレジャーシートにもなり、2WAYで使用することができる万能アイテムだ。
また、ビーチクリーン参加者が楽しみながら環境問題の現状を理解し、海洋漂着ごみの回収を行えるよう、「うみごみひろい きろくシート」と「うみごみひろい ぶんせきシート」が配布され、生野准教授(東京理科大学)による実験ワークショップも実施された。

■ Material Circulatorチーム構成
世界最大のごみ拾いSNSを運営する株式会社ピリカと、沖縄でのごみ拾い活動の事業化を目指すジーエルイー合同会社が海洋ごみ/流出懸念ごみを回収、石灰石を主原料とするリサイクル可能な新素材 LIMEX を開発する株式会社TBMと材料研究の東京理科大学生野准教授が再資源化、商品企画/デザイン事務所のマナブデザイン株式会社主導で心に残る製品を消費者に届ける、というサイクルを2021年3月までに形成することを目指している。