泡瀬干潟埋め立ての是非
沖縄で今話題の「泡瀬干潟埋め立て問題」。
http://www.news.janjan.jp/area/0901/0901125271/1.php
注)思いっきり反対寄りですが、経緯はわかると思います。
何人もの知人のガイドさんや一般ダイバーの方から
「中止の署名に協力してほしい」と言われていて、
ここ数日、心に引っかかった状態。
まず、絶対的に言えることは「無関心ではいけない」ということ。
無関心から何も生まれないことは明白。
しかし、真実がわからないのに、
ただ「自然を守ろう」と署名するのは、いかにもだ。
環境か経済かは答えなきデリケートな問題。
環境破壊がよくないのは誰でもわかることで、
それでもなお経済発展を目指すという結論であれば
苦渋の選択である可能性もある。
特にそれが地方行政の問題であれば、
僕ら外ものが無責任に「環境を守れ」ということが、
飯に困る人を生む可能性だってある。
どのマスコミも書かないが、
まずはそんな前提を踏まえ、想像するところから始めてほしいと思う。
「無駄な公共事業のために、大切な自然が破壊される。
そして、そこには悪い政治家が絡んでいる」
こういうステレオタイプでわかりやすい結論にすぐ帰結することは、
その通りなのかもしれないが想像力を奪うのだと僕は思います。
さて、どうやってこの問題にアプローチしようか。
そりゃ真実を見つける上で、一番いいのは一次資料にあたること。
現地へ行って取材し、空気を感じることが大事。
しかし、残念ながら今それはできない。
であれば、メディアを通じて真相を知ろうとするしかないのだが、
環境問題はイデオロギーが入り込むので注意が必要。
特に沖縄のマスコミはあまり信じていない。
「ニュース23」あたりを見てすぐに行動というのは恐ろしいので、
今日は一日中ググって情報集め。
まず「泡瀬干潟」とググってみると、
一番上にくるのはこんな反対派のサイト。
http://www.awase.net/
生物を擬人化させて「私たちも生きたいです。」
こういう幼稚なやり方は逆効果だと知ってほしい。
いや、実は意外と効くのかな……。
とにかく、修飾語を排して事実関係を拾う。
いろいろ調べた結果、まず押さえておきたいのは、
過去に民主的な合意形成があったし、沖縄市は情報公開をしている。
議会で認められているわけで思いっきり民意。
さらに、国の補助金を受けて進めている事業を撤回するのは暴挙とすら思う。
それが、今こうした動きになっているのは、
市の広報活動の不足と民の無関心&啓蒙不足。
しかし、「泡瀬干潟の見直し」を公約に掲げた現市長を当選させたことや
こうした一連の反対運動を進める一部の熱心な方の運動が実を結び、
多くの人が知ることになった。
その中には多くガイドさんが含まれおり、心から尊敬します。
そして、地裁の「経済的合理性がない」という判断。
誤解を恐れずにいうなら、所詮地裁判決だとも思いますが、
以上のようなことから新しい合意形成の必要性を強く感じます。
そして、地方行政の問題ではあるが、日本人、
そしてダイバーとしての関わりから、
「再度、合意形成する場を設けてほしい」と意志表明をしたい。
また、知り合いのダイバーの熱意を信じ署名をすることにしました。
※ちなみに、次の合意形成が開発ならそれを支持します。
たった1日考えただけの結果。しかもサイトを総合的に判断しただけ。
いいのか悪いのか正直自信がないし、意見が変わるかもしれない。
それでも、結論出さないよりはいいと思っている。
さて、皆さんの結論はいかがでしょう?
僕の知らないことを知っているマイミクさんも多いでしょうから、
知っている方はいろいろ書き込みしてくださいね。
僕の認識への批判でも構いません。
※念のため言っておきますが、この日記は、
現地で実際に戦っているダイバーの皆さんを否定するものではありません。
自分に対する疑問とでも言いましょうか……。
■署名用紙
http://www.awase.net/maekawa/shomei.pdf
※署名の文書はちょっと嫌だけど……