ついていけない……。

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言葉の流行。

世代を超えてジワジワ侵食する縦軸の流行と
分野を超えてジワジワ侵食する横軸の流行があるが、
このノリどきというか、使いどきが難しい。

流行りたてでノルのには躊躇するし、頑なに拒むのもどうかと思う。
常々、ちょうどいいタイミング、場面で使えたらと思っている。

今や普通に使われる「超」も、
女子高生から出始めのころに使っている大人を見ると赤面し、
こっちまで恥ずかしくなったものだが、今や普通に「超うまい」とか言っている。
っていうか、〝とか〟もそんなうちのひとつだ。
あ、〝っていうか〟もそんなうちのひとつじゃね?
お、〝じゃね?〟も……と少なくとも口語ではすっかり
自分にも染み込んでいて、逃れることはできない。

ただ、縦軸の方は相手の年代や場面によって使いわけやすい。
相手が年配であれば「超」は使わないようにしているし、
20代の子が「よろしかったでしょうか?」と言っていても特に突っ込むともないし、
「ウザイ」も20代の子と同年代の子では重みが違うと理解している
(仕事中、初めて後輩に言われたときは腰を抜かしそうになったけど・笑)。

ただボロが出ることもあり、
かなりの年配の方に「マジっすか!」と言った自分に焦ったこともある(笑)。

余談だが、小学生のとき言葉に厳格な先生がいて、
「ウッソー!」と僕らが言うと「私は嘘は言わない!」と怒られた。
もちろん、こちらとしては感嘆の意味以上のものはないのだが、
僕らのクラスの子は驚いたときは「すご〜い」になった。

とまあ、割と縦軸の流行は使い分けやすいのだが、
問題は横軸の流行の侵食。

ITとか外資が流行ってくると、それらの言葉がやってきた。

僕よりずっと前に会社を辞めていたまこ社長と会ったとき、
彼が僕に行った言葉。「リスケしていい?」。

リスケ?

意味がわからない。
利助などという居酒屋があって、
そこで飲もうとでも言っているのだろうか?
本当に最初そう思った。

聞けば、リ・スケジュール(rescheduling)の略だと言う。

それを聞いた僕は恥ずかしくなって赤面し、
心の中で「まこっちゃん、リスケって〜」とリフレイン。

そんな僕を見て彼も恥ずかしくなってしまい、お互いモジモジ。

そんな僕も今では、聞いても違和感はなくなった。
自分ではめったに使わないけれど。
※リスケって過渡期な言葉。もしくはリトマス試験紙みたいな言葉でおもしろい。
僕の予想、現時点で「赤面6:普通に使う4」くらいなんじゃなかろうか。

「ブレストしよう」も「深呼吸かなんか?」と思い、
意味を聞いても「みんなで考えようでいいじゃん」と思ったものだが、
今では聞いてもまあ違和感はない。使わないけど。

メールで初めて「MTG」を見た時もわけがわからなかった。
「マジで……テンぱる5秒前?」、「マジで……大変……ご勘弁?」
とりあえず、「M=マジ」の呪縛から逃れられなかったわけだが、
ミーティングとわかった今、自分でもMTGの文字を手帳に書き込んでいる。

とまあ、縦の流行には自分も使ってしまうほど寛容で、
横の流行は自分で話すのは抵抗があるが、
聞いたり書いたりする言葉としては受け入れるというスタンスだが、
どうしても受け入れられない言葉もある。

そのひとつが「ミート」。

リスケをはじめとする業界用語は、
基本的には略したり意味を込めたりしているが、
ミートは長くなっちゃっている。

結果、「ミート予定」なんてのを聞くと
「ミートって」と心の中で突っ込みのリフレイン&赤面。
「会う予定」でいいじゃんと。
うちの実家で使ったら「今日の飯も肉!」となってしまう(笑)

そして、もはや何の業界用語なんだかよくわからないが、
一番聞いて驚いたのが「アサップ」。

「ASAP」は「as soon as possible」の略で「なるべく早く」のことだが、
書くときに略すのはいいとしても、「言うのか!」と。
そして、「なる早」でいいじゃんと。

さらに、これを多用するある女性が、
かなり慌てていたために出てきた「なるアサップで」。
もう何が何だか(笑)。

とまあ、新しいものに中途半端に乗っかる僕は、
当然、50件以上たまってしまったmixiのアプリ招待を
どうすることもできず(よくわからない&大変そう……)、
でも、たぶんそのうちやってはまるんだろうなぁという予感もあったり。

でもって、友人にすすめられた「twitter(ツイッター)」も始めてみたものの、
なかなか使いこなせず……。
※やっている方はよろしければ「teraoshow」で参加していますので見つけてみてください。

いろいろついていけない日々……。

 

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
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〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
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