禁欲生活の恐るべき副作用
禁欲生活をしてほぼ3週間たった(あ、時間が”たった”ってことね。念のため)。
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10日ほどたつと(あ、時間が”たった”ってことね。一応)、やはり禁断症状が。
ちょっとしたことでもいやらしい気分になり、集中力が落ちてしまうのだ。
漫画本はほぼエロ本と化し、テレビのバラエティはほぼお色気番組に見えてくる。
『ゴルゴ13』を読めば娼婦に釘付けになるし、
ベラの産卵行動でも妄想は無限大。
ユーチューブでたまたま『まいっちんぐマチコ先生』を見てしまった日には、
しばらく恋をしてしまう始末。
特に恋愛関係というわけではない女性と飲んだときも、
お酒も手伝って、食事中ほぼたちっぱなし(あ、今度こそ物理的にです)。
母みどりの手ブラを思い浮かべる作戦で何とか切り抜けたが、これはマズイ。
相手だってこの事実を知ったら気持ち悪くて二度と会ってくれないだろう。
熱血で親切なCカード講習をするイントラ(でもビンビン)。
三者面談で将来を真剣に考えてくれる先生(でもビンビン)。
笑ったときに白い歯がさわやかな彼(でもビンビン)。
社会生活の中でビンビンな奴など、社会人としてリスクが大きすぎる。
いや、反社会的ですらある。というか、何だかいろいろ台なしだ。
そこで、気合を入れ直して、
とにかくエッチなことを”気にしない”、”気をそらす”作戦を徹底したら、
2週間目ぐらいから絶好調に。
考えてはダメだと言い聞かせているのでエッチなことを考えなくなる。
実際に女性と話してもそういうことを意識しなくなるので何だか爽やかな気分。
寝起きがよくなり、肌艶もいい気がする。よし、1ヶ月はがんばろう。
ところが、絶好調と思ったのも束の間、何だか腹痛が……。
夜になるとみぞおちがシクシクと痛み、脂汗の日々が続く。
飯を食べると少し和らぐので、性欲を食欲がカバーしているのかな?と解釈し、
しばらく我慢の日々。
しかし、痛みはなくならないどころか食欲まで落ち、
どんどん調子が悪くなってくるではないか。恐るべし禁欲。
友人たちと飲みに行っても腹痛で会話もうわの空。
「どうしたの?」と聞かれても、まさか「AVを我慢中」とは言えないので、
「さあ。何でだろ……」と答えるしかない。
「最近、ストレスたまっているんじゃない?」と心配してもらっても、
「たまっているのはストレスじゃなく……あ、広い意味ではストレスなのかな」
と心の中でひとりごち。
さらに調子は悪くなり、吐き気がしてきてお腹どころか背中の方まで痛い。
尋常ではない痛みに、仕事もいろいろキャンセルするハメに。
心配するまこ社長にも「アレを我慢し過ぎて潜れない」とは言えず、
「調子が悪くて……」と言うしかない。
マズイ。マズイぞ。これは一刻も早くアレをしなくては!
が、あれだけ我慢していたのに、人生の何たる矛盾に満ちたことか。
腹痛でそれどころではない。アホか。
とりあえず、薬を飲もうと薬箱を探すが、見つかったのはポラギノールのみ……。
仕方なく、まこ社長に正露丸をもらい、
自宅に戻っておとなしくしていると、少しお腹が落ち着いてくる。
「今のうちにアレを!」とも思ったが、性欲がまるで起こらない。
しばらくして元気になったときに、アレをすれば治るだろうと放置。
しかし、ついに緊急事態発生。なんと下血。
アレを我慢したばかりに下血するとは!? 禁欲の副作用の何たる恐ろしさ。
まさかの事態に顔面蒼白になり「アレをしなければ」と焦るも、
まったくそんな気になれない。
なれないが、しなければ事態は悪化するばかりだ。
そして頭によぎるまさかの死……。
イヤだ。禁欲して死ぬのは絶対にイヤ。
何だか、防腐剤なくてもツヤツヤしてそうだし、葬式で誰にも泣いてもらえない。
事は急を要す。恥ずかしいなんて言ってられないのでついに病院へ。
先生に心当たりを聞かれたので、
男らしく「実は2週間以上、自慰をしておりません!」。
先生「はい?」。
精子貯過漏中毒(せいしちょかろうちゅうどく)とでも診断され、
看護婦さんにクスクス笑われるのだろうか。
そんな不安の中、診察結果はまさかの……
十二指腸潰瘍
よ、良かった〜。これで禁欲死はまぬがれ……って、そろそろ冗談はやめよ(笑)。
以上の日記は、もちろん虚実ないまぜだが(たまに全部信じる方がいるので一応……)、
残念ながら十二指腸潰瘍でここ1〜2週間、絶不調なのは本当……。
禁欲生活をやめても治らない(笑)。
おまけに、生活習慣病に関するすべての検査をしたほうがいいと強く勧められ、
11月2日に全身丸ごと検査をすることが決定。健康診断的なことは実に5年ぶりくらい。
喫煙以外の生活習慣病のファクターがすべて当てはまる自分として、
他にもいろいろ見つかりそうで、今から憂鬱だなぁ……。