下半身にもCカード!?
誰が流したか知らないが、何年か前に
“和尚ヤリチン説”なるものが流れたことがある。
ネットにも書かれたし、ガイドさんからも「結構、いっちゃってるんだって〜」と(笑)。
しかし、真面目というより小心者の僕は、仕事では明確な線引きがあった。
編集部時代は『マリンダイビング』つながり、
独立してからはダイビングつながりで出会った女性とは深い関係にならないと決めていた。
逆に、普段は下半身にさほどのこだわりはなく、
「据え膳食わぬは……」「減るもんじゃないし」というスタンスでいきたいと思っている。
思ってはいるが、結局、ほとんど出会うのはダイバーばかりで、
プッチ童貞という空白の期間がしばしば訪れてしまうのである。
すると、結局は身近なところにいってしまいそうになる状況がしばしば訪れるわけだが、
小心者の僕は何か線引きや理由づけがないといけない。
しかし、いよいよギリギリの状況になり、据え膳を目の前にして、
おいしそうだな〜、でもな〜、食べたいな〜、食中毒が怖いよな〜、
と箸を持ったり置いたりしながら逡巡しながらも、ついに食べてしまったことがある。
その理由は……相手が、
イントラだから。
『マリンダイビング』時代、会社つながりで付き合ったことがあるように、
イントラやガイド、ショップのスタッフさんは業界側の人間だから、
普段から何となく身内な気分。仲間うちだからいいじゃないかという都合のいい解釈。
客に手を出すのは最低だが、スタッフ同士ならまだマシ、というあれだ。
以来、この線引きが自分の基本ラインとなっている気がする。
終電がなくなってしまった女性ダイバーさんを家に泊めたことがある。
とても可愛い子だったし、夜、目もSUNもギンギンなわけだが、
「アドバンスの子に手をだしてはいかん」と耐えた。
布団の上にちょこんと座られても耐えた。
「この子はアドバンスダイバーだぞ」と自分に言い聞かせて。
人妻のダイバーに「一晩だけ」とストレートにお誘いいただいたことがある。
あやうくフラフラといきそうになったが、その女性はレスキューダイバー。
「俺は、レスキューダイバーになんてことをしようとしているんだ!」と我に返った。
しかし、最近、ふと思う。
なんで自分の下半身事情をPADIに決められなければいけないんだ!
指導団体が指導していいのはダイビングのことだけであって、
僕の下半身の指導をしていいなどとはどのマニュアルにも書いていない。
それなのに、一定ランクのCカードを発行してもらわないとエッチができないなんて、
人権侵害ではないだろうか? ふざけやがって。
それに、結局、プロレベルのダイバーと会うなんてことはほとんどなく、
会っても仕事上でお世話になる関係だから、結局、プッチ童貞を繰り返すことになる。
というか、俺は一体、何を書いているんだ! ふざけやがって。
まあ、つまり、臆病をすり替えて真面目とし、
守れもしない変な線引きを作っても意味がないということだ。
しかも、火のないところにも煙は立つということもよくわかったので、
何かに怯えて立ち回りをしようとしても意味がない。
自然に身を任せ、責任を取る覚悟さえあればいい。
行く度に奥さんが違うガイドさんはどうかと思うけど(笑)
出会いまくりのガイドさんに、その辺の下半身事情を踏まえた上での、
ガイドの矜持について聞いてみたい。今度、覆面座談会でもやろうかしら。
人それぞれの下半身事情。