意外と優しい炎天下!?実は怖いくもり空……〜意外と知らない日焼け止めの正しい使い方〜

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「最近ちょっとシミ増えたんじゃない?」
「こんなところにホクロなんてあったかしら??」

こんな事を言われたり、気になったことはありませんか……!?

今日のお天気はくもりだから大丈夫なんて思っていたら大間違い!
ダイビング環境には落とし穴がいっぱいです。
ダイビングの環境が美容にどんな影響を与えてしまうのか、
知って得して、自分の身を守りましょう。

海と紫外線

まず、海と言えば紫外線です。
紫外線にはUVA、UVB、UVCの3種類があります。

海と紫外線の関係

UVCは一番危険な紫外線ですが、通常は地球のオゾン層で吸収され、地表には届きません


UVCは一番危険な紫外線ですが、通常は地球のオゾン層で吸収され、地表には届きません

皆さんがグリルでさんまを焼く時の事を思い出してください。
上手に焼ける事もあれば失敗してしまった事もあると思います。

☆上手に焼ける時

弱火でじっくり、さんまの中身まで火が通るようにゆっくり時間をかけて焼きますよね。
これが私たちが日常生活で90%以上浴びているUVAです。

皮膚の真皮まで達して、弾力繊維であるエラスチンを傷つけ、肌の潤いや弾力性を奪い、年齢とともにしわやたるみの原因になります。

皆さんも経験があると思いますが、曇りのときにうっかりビーチで寝てしまったとき、意外と日焼けしてしまっていることありますよね。
皮膚の表面は赤く炎症はしていませんが、さんまのようにしっかりと中まで焼けてしまっているのです;;

恐るべし、くもり空……。
日焼けに怖いくもり空

☆失敗してしまう時

強火でいきなり焼いてしまい、表面はマル焦げになり、中身は半生だったことありますよね。
これが夏の炎天下に浴びるUVBです。
皮膚内部で活性酸素(毒性のある物質)を作り出し、皮膚細胞内のDNA(遺伝子)にダメージを与え、大量に浴びると皮膚がんの原因にもなります。

夏のビーチを少ししか歩いていないのに、赤くやけどをしたかのように炎症を起こしてしまうことがあると思います。
あまりの痛さにびっくりしてしまいますが、紫外線は真皮まで届いていないのでしわやたるみの原因にはならず、きちんとしたお手入れを行えば炎症はすぐに治まります。

意外とやさしい、炎天下……。
意外とやさしい炎天下

日焼けして美しい小麦色の肌を目指している方は、前者の方法のようにゆっくり肌を焼いているようです。
確かにこんがりムラなく焼けて表面的には美しいですね。
しかし肌の奥まで紫外線が届くこの方法は、お肌へのダメージは非常に大きいのです。

むしろ真っ赤になって皮が剥けるような後者の方法の方が、肌の表面だけにダメージが留まるので、後に残る肌へのダメージは少ないのです
(もちろん程度にもよりますが)。

他にも紫外線は、肌から水分を蒸発させ、カサつきの原因にもなります。
その結果、お肌のバリア機能が低下し、肌荒れやかぶれが起こりやすくなります。
そして、紫外線の侵入を防ごうと角質が肥厚して、くすんだお肌になってしますのです。

海と塩分&水分

次に塩分と水分です。
塩分は脱色と脱水作用を起こし、水分や油分を奪います。
その結果、髪がパサつき赤茶ける状態になります。
そして、お肌も水分や油分が奪われ乾燥してしまうのです。

日焼けをするとお肌の水分バランスが崩れます。
メイクが落ちるのはもちろん、UVケアも流れ落ち、肌を守る機能が低下してしまいます。

つまり環境が変わればケア方法も変えなくてはいけません。
ダイビング環境に合わせて適切なケアを行うことが大切になります。

正しい日焼け止めの選び方

まずは、日焼け止めに必ず記載されている『SPF』と『PA』について確認しておきます。

日焼け止め・SPFとPAの関係

■SPFとは……

『Sun Protection Factor(サンプロテクションファクター)』の頭文字をとったものです。
日焼けの原因となるUVBを防ぐ効果の目安として使われています。
SPFは2〜50の範囲で表し、50以上と判断されたものは『50+』と表示します。
SPF1を20分とし日焼けを防ぐ事を示します。
SPF30の場合、20分×30=600(10時間)日焼けを抑えてくれるということになります。

■PAとは……

『Protection Grade of UVA(プロテクショングレードUVA)』の略です。
UVAを防御する度合いの意味で、PA+、PA++、PA+++と『+』記号が多いほどUVA防止効果が高いことを表します。

では、指数が高ければ高いほど良いのでしょうか?

ところが、そう単純ではありません。
指数が高い方が紫外線を防いでくれる時間が長いので、一見お肌に良いように思われます。
しかし、その分日焼け止めを塗る事による、お肌への負担(刺激)も大きくなりがち。
なので、防御数の高い日焼け止め商品を選べば良いというわけではないのです。

私の経験上、海ではSPF20〜30の商品を2〜3時間に一度こまめに塗り直す事で、
お肌を守りながら紫外線も防ぎ、美肌を保つことができます!!!

ダイビングを楽しみながらも美肌も保つ。
美しいお肌がなければ、どれだけ美しいメイクアップをしても意味がありません。

次回は、『リフトアップ効果あり。一石二鳥の正しい日焼け止めの塗り方』についてお伝えしていきたいと思います。お楽しみに〜!!

※私事ではございますが、7月7日(土)発売の「マリンフォト」、7月10日(火)発売の「マリンダイビング」に私の記事が掲載されますので、お時間がありましたら是非ご覧くださいませ〜。

■text&photo by misako(美の館オーナー)

何か、ご意見ご質問がありましたらこちらまでよろしくお願いいたします。

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PROFILE
美容家として、表参道トータルビューティサロン「美の館」をプロデュースする一方でダイビングのインストラクターとしての顔も持つ若手事業家。
ダイビング歴は10年以上で、モルディブのダイブクルーズでガイド経験有り。
現在も非常勤インストラクターとして活動している。
「歩く美の館」と言われるほど、ビューティーには気を遣い、ダイビング環境でのスキンケアケア方法やアイラッシュ、ネイルといったトータルでの美しさをモットーに、女性にダイビングの楽しさと、美しさの喜びを伝えている。フォトコンで準グランプリに輝くなど水中写真も得意。

≪主な経歴≫ 
大手企業での新人研修、ビジネスマナー、身だしなみ研修 
学校法人・専門学校でのビジネスマナー、心理学講師 
ヘアサロン、エステサロンのマネージメント業務や接客マナー講師 
アメリカ、ロサンゼルスにてFASHION SHOW マネージメント 
TBSワイドショー ビューティーコメンテーター 
大手化粧品ブランド 新商品プレスリリースイベントのプロデュース 
美容家としてビューティー雑誌のコラムを担当アロマテラピー講師
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