早くも2012年最大の懺悔!? 〜エア切れ危機一髪〜
ダイバーの皆さんの失敗談や懺悔話もメシのタネにしている身としては、自分の懺悔も告白しないわけにはいきません……。
先日、パラオで潜ったときのこと。
それまで、東北や伊豆など、国内の海中心に潜っていて、久しぶりの南国でのダイビングでした。
当然、透明度も水温も格段に良く、反比例するように海に対するストレスはなし。
ドロップオフ沿いに水深を落としていくと、思いがけず耳がキーンとなり、水深計を確認して「お、もうこんな水深!?」。
30メートルからでも水面が確認できるような透明度なので、知らないうちに水深を落としていたようです。
ここで気をつければよかったのですが、むしろ、「おお、“南国ダイビングあるある”だ〜」などと喜んでしまい……。
翌日。ダイビングで30分くらい経ったころでしょうか。
なんだか呼吸が渋い。
つまり、呼吸抵抗が小さく、息苦しい。
レギュレターの調子でも悪いのかなと思ったのですが、残圧計を確認するとまさかの10切り!
さすがに焦って、ダッシュしてオクトパスをもらって事なきを得ましたが、息苦しさに気がつかなったら……。
アシストが近くにいなかったら……。
南国の高水温、クリア過ぎる透明度。
海にまったくストレスがないので、潜っていることすら忘れ、撮影カットや次の行動のことなど、考え事に没頭してしまいました。
そこそこダイビング本数を重ねると、計器を頻繁にチェックしなくても、感覚や呼吸の状況から、水深や時間、そして残圧もだいたいわかるようになります。
特に同じ海を潜り続けている場合、それこそガイドさんなら、まったく計器を見なくても、いつもの海であれば潜れるはずです。
しかし、自分の場合、それまでの国内ダイビングの感覚がしみつき、おまけにストレスなしの状態で考え事をしていたので、深めの平均水深をとっていたにもかかわらず、まだまだエアがあると体が思ってしまっていたようです。
反省
ストレスがないことはいいことですが、なさ過ぎるのも考えもの。
潜る前に少しの緊張感を注入することの重要性をあらためて思いだし、自戒を込めて、先日「今すぐできるリスクマネジメント」という記事を書いたのでした……。