体験者が語る、メキシコ旅行での様々なトラブルと回避法

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前回(メキシコのダイビング旅行で盗難事件)に続いて、メキシコ事件簿パート2です。

盗難以外にもメキシコでは注意しておいた方がよい事がたくさんあって、私の体験談をお話ししたいと思います。

メキシコ、ムヘーレス島ウェブマガジン

運転手を取り締まる警察官

レンタカー運転で注意したいことは、警官がとても軽微な違反、あるいは何もしていないのに検挙して、「今ここで300USドル払うか、隣町の警察署に手錠をかけて連行して調書を取り免許取り上げにするか、どちらにするか」と聞くんです。

こちらの言い分を語っていると、数人でよってたかって車内の不審物検査。
荷物を全部車外に出して広げるのです。

免許がなくなるのは困るので、仕方なく300ドルを払うと、クモの子を散らすように、あっという間に退散!
これはローカルの人たちも時々はやられるらしいです。

レストランで金貸してくれ詐欺

ローカルレストランで食事を注文した直後、店内に息を切らして入って来た男性。
ホテルから奥さんとタクシーでご飯を食べに来て、「財布を忘れてしまい、これからホテルに戻って財布を取ってくるので、30分後に戻るからお金を貸してくれ」と言うんです。

形としてゴールドの結婚指輪を置いてゆくからといって指から外してテーブルの隅っこに置いたのです。
30分ぐらいはご飯を食べると思って貸しました。

数分後にその指輪がアルミのフェイクであることに気がついたときには、もう手遅れ。
大金でもないけど、それで3000円ぐらい詐欺られました。

お金の話には、英語が分からないふりに限りますね。

レンタカー返却時の「傷」詐欺

メキシコレンタカーは、ハーツなど大手提携の会社では、レンタル代が1日40ドル、保険が1日60ドルだったりします。

保険に入らないと、返却時に必ず古い傷を丹念に探し出して、修理代を請求されます。
1カ所60ドルから100ドル請求されます。

2週間借りれば2カ所以上を請求されます。
これまでに2回ありましたが、2回目は1時間ごねて逃げ切りました。

一番安くてもいいから保険に入っていれば、返却時はほぼフリーパスです!
ですから、保険は払っておかなければ面倒です。

でも、ローカルのレンタカー屋さんは、1日保険込みで35〜60ドル!
ホテルで情報を仕入れましょう。

ふっかけられるタクシー料金

ローカル料金と、観光客料金が決まっています。
でも、さらにそれよりもふっかけるタクシーがたくさんいます。

ホテルのフロントで相場を聞いてから、タクシーに乗ります。
そして、値段など聞かずに降りるときに黙ってその金額を支払えばいいのです。

聞けば70%ぐらいの確率でふっかけます。

「この街は初めて?」というタクシーのフレンドリーな質問も、実は相場を知っているかどうかをチェックしていることに最近気がつきました。

20回目と言うと、あまりふっかける人がいません!

航空会社で不着になる荷物

カンクン行きのUAのエアは、搭乗客が多いときには重量オーバーとなるので、PRIORITYだろうがビジネスクラスだろうがゴールド会員だろうが関係なく、23kgを超えた「HAEAVY」タグがあるものから外されて載せてくれません。

カンクンで不着になった事はこれまで4回に1回です。
多くはその日の最終便で明け方までにホテルへ届けられますが、運が悪いと2〜3日は届かないでダイビングができなくなっちゃうことがあるのです。

32kg×3ヶまで持ち込めるゴールド会員でも、なるべく23kgを超えないように荷造りしましょう。

ホテルのデポジットの返金請求は前日に

ホテルの貸金庫やTVおよびエアコンのリモコンについて、デポジットを2ドルから50ドルほど要求されることがあります。

チェックアウト時に返してくれるわけですが、早朝出発の時には当直が金庫を開けられずに返してもらえないホテルが時々あります。

しかも安宿では、夜中は英語が話せないスタッフの確率が多いので、さらに面倒なことに。
明日早朝チェックアウトというスケジュールでしたら、前日に精算しておきましょう。

空港に迎えに来ないホテルの送迎サービス

ネットで事前にカード決済、あるいは現地到着時に前払いなのに、帰りに約束の時間になってもホテルに迎えの車が来ないことがあります。
電話をしても朝3時で通じないことも。

仕方がないので、乗り遅れないように自前でタクシーで空港に行き、後で払い戻し請求をクレジットカード会社を通じて行うしかありません。

ですが、交渉してみると、私がノーショーですっぽかしたのだから返金しない、さらにはブラックリストにすら載ってしまって、今後送迎サービスを使えなくなっていることがありました。

最近はバスの治安が悪くなくなったので、バスがある時間は安くておすすめです。

ホテルの予約受付ミス

ネットでメキシコホテルを予約したら、旅行1ヶ月前にメールで「あなたはノーショーだから2週間分が全額チャージです」とメールが来てびっくり!

決済したカード会社に依頼して調べてもらうと、相手の会社の入力ミスで予約の日程が違っていました。
かなりの時間を使って、何とかほぼ全額を返してもらいました。
クレームを言わなかったら、泣き寝入りです。

何につけても、支払いを大手会社のカード決済をすると、不当な請求は間に入って交渉してくれるので、本当に助かります。
ぜひ、保険の意味でカード決済をするようにしましょう。

カード会社から調査が入ると、その会社は今後カード決済をさせてもらえなくなるとまずいので、かなり緊張するらしいです。
「伝家の宝刀」を抜くような感じだそうですよ。

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PROFILE
医大生時代にダイビングと出会いのめり込み、ダイビングのために時間とお金を捻出するために、他の趣味をどんどんやめてしまう。
クリニック開業後、好きが高じてダイビングインストラクターになり、現在は、テクニカルダイバーとして、ケーブダイビング、リブリーザーダイビング(rEvo)、大深度ダイビング(-100m越え)などの潜水を行なっている。
また、全国から潜水医学の講演依頼があり、ダイバーおよび耳鼻咽喉科医へ正しい潜水医学の普及をすべく活動。
その後、58才で耳鼻科開業医を引退し、第2の人生でメキシコ移住。メキシコセノーテを潜り三昧の日々を送る。
 
潜水歴30年、潜水本数約3000本。
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