津波から3年4ヶ月。今の東北の海を伝える新連載スタート

みなさん、はじめまして。
三陸ボランティアダイバーズのクマです。

津波から3年4ヶ月、現在の東北の海について連載させて頂くことになりました。
どうぞよろしくお願い致します。

くまちゃんの愛称で親しまれる三ボラ代表の佐藤寛志さん。メディアの露出も多く、ダイバーにはすっかりおなじみの顔

まずは簡単に自己紹介を。

岩手生まれの岩手育ち。子供の頃から三陸の海で泳いで育ちました。
体重130kb、その体格からクマと呼ばれています。

タイのタオ島、カオラック、マーシャル諸島等でのダイビング修行を経て、地元の岩手の海を開拓すべく、ダイビングショップリアスをオープン。
珊瑚の海とは違う、海藻の森、見たことのない北の魚達、毎年秋に川に遡上してくるサケ達。
四季折々の表情を見せる三陸の海に、潜れば潜る程、虜になっていきました。

岩手・大船渡市綾里川のサーモンスイム(撮影:越智隆治)

岩手・大船渡市綾里川のサケの遡上

2011年3月頭、サケの稚魚を放流した後、タイのアンダマン海へ出張。
津波の一報を受けたのはタイのクルーズ船の上でした。

現実感の無いニュースの映像を眺めながら、すぐに帰るべきか悩んでいた私の背中を押してくれたのが、ビッグブルーダイビングのオーナー、大村健さんでした。
自らもスマトラ島地震の津波で被災し、そこから復興させた経験があり、私がすぐに日本に帰って活動できる様、航空券や救援物資の手配までしてくれていました。

日本に戻り、すぐに活動を開始。
世界中のダイバー達から送られた支援物資を内陸部から沿岸部の避難所に運びました。

4月に入り水中清掃をスタート。
これまで東北の海に日本中は勿論、世界中から沢山のダイバーが集まり、水中清掃や漁業再開へ向けての支援活動を続けてきました。
参加した方は延べ3,000人以上。

地元漁師たちとダイバーたちが紡いできた絆の海、みんなの思いが詰まった東北の海は今、一体どうなっているのか?
生き物達は戻ってきているのか?それともまだまだ瓦礫だらけの海なのか?

明るい話題だけではなく、苦しい現実、ニュースでは中々伝えられない、ダイバーだからこそ伝えられる東北の海の現状をこれからお伝えしていければと思います。

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PROFILE
東日本大震災直後、代表をつとめるNPO法人 三陸ボランティアダイバーズを立ち上げ、海底清掃、漁業再開支援、子供達への復興教育等を行なっている。

震災後の海へ1000回以上潜り、海が再生していく姿、人々の復興へ向けた活動の記録も続け、テレビや新聞等、様々なメディアを通して現在の三陸の姿を伝えている。

マーシャルやタイなど、海外でのガイド経験も豊富だが、現在は、地元・岩手県を中心に東北を潜るダイビングショップみちのくダイビング RIASオーナー。

■三陸環境再生協議会 会長
■竹浦ダイビング協議会 副会長
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