世界で一番輝くべき存在に! ~水中会話装置「ロゴシーズ」開発者がインストラクターを取った理由~
ダイバーの中で話題になっている水中会話装置「ロゴシーズ」。
「水中で会話できる」という、ダイバー長年の夢を叶えた注目の水中電子機器です。
ただ、やはり最新機器。
「ちゃんと話せるのか」「使い方が難しい」などさまざまな声があがっているが現状。
そこで、“Logosease(ロゴシーズ)”の開発に命をかけてきた男 山形カシオ株式会社の鈴木 克巳さんが、ロゴシーズの素晴らしさや使い方を伝えるために全国行脚を続けております。
水中電子機器に命をかける男
ロゴシーズの伝道師・鈴木 克巳
オーシャナでは、鈴木さんと一緒にロゴシーズのさまざまな検証実験を行ってきました。
鈴木さんは、過去、“ロゴシーズ使えない派”(説明書読んでいない)だったオーシャナ編集長・寺山英樹に
「1日、いや1本でよいので、私のレクチャーを聞いて練習する機会を作ってください! それでも使えなかったら、使えないって書いていいですから」
と熱いレクチャーを実施し、見事に、“ロゴシーズ使える派” に変えたという実績をもつ、とにかく熱い男なのです。
※詳しくは過去記事「ガチンコ検証! 水中会話装置・ロゴシーズは、本当にちゃんと話せるのか? ~懐疑派・編集長vs山形カシオ~」参照
そんな鈴木さんですが、この度、更なる飛躍のためにダイビングのインストラクター資格を取得したとか。
もともとダイバーではあった鈴木さんですが、本業は「ものづくり」。
そして、年齢的にも、インストラクターになるには相当努力が必要であったでしょう。
そのような状況で、鈴木さんはなぜインストラクターを目指したのか。
取得してどう変わったのか。
鈴木さんにお話しをお聞きしました。
(以下、鈴木さんよりコメント)
より分かりやすく説明するために
同じ目線に立ってみたい
山形カシオで水中電子機器の開発から販売まで携わってきました。
そして、ロゴシーズの発売開始(2013年1月)からダイビング業界とのつながりが増え、レジャーダイビングでのインストラクターの存在(役割)はとても大きなものであることが分かりました。
ダイビングを始めるときはもちろん、続けていくにもその影響は大きく、「このレジャーの世界で一番輝くべき存在」と思うようになりました。
それならロゴシーズを説明するにも、少しでも同じ目線で見ることができるようになりたいとの思いからインストラクターを目指そうと決めました。
それが、インストラクターを目指した理由です。
コツコツと2年間トレーニング
アラフィフの苦悩
気持ちは元気だけど、体はアラフィフ(泣)
トレーニング中、昼は海で100kgある方のレスキュー反復訓練や800mスイムなどで体力が奪われ、夜は座学とプレゼン準備、ダイビングのさまざまな知識を覚えることもアラフィフの私にはやはり大変でした。
水中の講習中に起こるさまざまなトラブル対処が一番苦労し、とにかくヘトヘトになりながら2年間コツコツとがんばってきました。
改めて生まれたインストラクターへの敬意
「ものづくり」でさらなる貢献を
インストラクターを取得後、ダイビングインストラクターの方々に改めて敬意を表したくなりました。
海の楽しさを伝え、安全性・技術・体力・知識を高いレベルで要求されるスペシャリスト。
この合格がまずスタートで、そこからの切磋琢磨が重要なのだと感じました。
この経験を胸に、これからも「水中電子機器ですべてのダイバーに安心と感動を提供する」をモットーに、我々にできる「ものづくり」でダイビングの世界に貢献していきたいと思っております。
Profile
鈴木 克巳
二十数年前にダイビングのライセンスを取得。
現在、山形カシオの水中電子機器を開発、製造、販売している部署でロゴシーズの伝道師として
自衛隊、消防、学校、ダイビングイベントなど様々な環境で水中でレクチャーを行っています。