タイ出国記?

ども、たいへんごぶさたしております。
太陽系ホニャララです。

探偵なんて因果な稼業を営んでいるせいか、近づいてくるのはヤバい奴らとトラブルばかりだ。依頼人からあずかった紙袋には大量の白い粉、事務所にはそれを狙う組織から爆弾が届き、車のトランクには謎の死体が転がる。なんとかトラブルを解決して家に帰り着けばベッドには見知らぬ美女が裸で寝ている……そんなハードボイルドな日常を、度胸と機転と、そして卓越した推理で乗り切りきっているこの俺さまだが、今回の謎ばかりはお手上げだったぜ。 


そう、俺は先月末にバンコクに行ってた。ところが到着した翌日の月曜日に反大統領派がバンコクの国際空港を占拠してしまったのだ。まぁ2日もすれば解散するだろう、という予想に反して、彼らは空港内に食い物の露天を出すわ、床屋をはじめるわで、完全に長期戦の様相。俺の帰国予定日の金曜日になっても、しっかりと空港に居座っていた。ヤバい仕事をたんまりとかかえる俺としては、一刻も早く帰国しなければならず、こうなれば力ずくで空港を開放しに行こうかと思ったものの、さすがに内政干渉になってはまずいと思いとどまり、仕方なくバンコクから陸路でカンボジアに向かい、カンボジアのシェムリアップ空港からベトナムを経由して帰国する手はずを整えた。

しかし、これがとんだ災難の始まりだったのだ。

その惨劇は、シェムリアップから乗ったベトナム空港の機内で起こった。なにげなしに座席の前にあるポケットから取り出した「Heritage Fashion」という機内誌を手にとった俺は、あまりの驚きにCAのサービスしてくれたコーヒーを吹き出しそうになってしまった。



なっ、なに、そのポーズ?

いったいその右手には何の意味があるのだ? なぜそんな渋い表情で、わけのわからないポーズをっているのだ? 俺は脳みそをフル回転させて推理してみたが、さっぱり意味がわからない。俺はさらにページをめくった。

ちょっwww、おまえらwww、いったい何がしたい?

つか、どうやってその岩に乗った?
もしや裸で岩に乗ってから、岩の上で着替えたのか?
まさか? さすがに俺の推理も、この状況についていけそうにない。

あまりのシュールさに気が遠くなりそうだったが、なんとか気を取り直してさらにページをめくった。しかしそこには見るも無惨な写真が……

いや、きみ、完全にスソ濡れてますから。

しらないかもしれないけど、海水で服が濡れるとなかなか乾かないし、ちゃんと洗濯しないとあとですっごく臭うよ。

ということで、実はたいしたオチも用意していないのだが、なんかすごいぞベトナム航空(の機内誌)というお話でした。

ってか、バンコクのデモの話じゃないのかよ? というみなさま、だって、特に書くようなトラブルもなかったんです。ほんと、空港が閉鎖されている以外(まぁそれが大問題ですけど)はバンコク市街も、まったくもって平穏で、いつものように、通りにはピンプやプッシャーがあふれ……じゃなくて、微笑みにあふれていました。あとサムイとかプーケットでのダイビングなんて、まったくもってデモとは無関係ですので、気にせず出かけていいんではないでしょうか?
コップンカップ (^人^) &メリークリスマス

 

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