最悪なガイド
現在、単行本の出版のためにダイバーからの投稿をまとめている。
いろいろなテーマの投稿があるが、
わりとよくあるのがガイドやイントラへの不平不満。
何人ものダイバーが投稿するような、
重なるテーマにはゲストが不満に感じるポイントがあるので価値がある。
逆に、どう考えてもガイド個人がおかしいという投稿は、
ただ「ダメなガイドだな〜」としかならないので、
おもしろいけどあまり価値はない。
そんな最低なガイドの中でもひどかった投稿をひとつ紹介する。
何の参考にもならないが、
「こんなガイドもいるんだな〜」と驚いてもらいつつ、
自分の身は自分で守る気持ちを強くしてほしい(笑)。
友達4人と潜りに行った時のことです。
4人中2人は体験ダイビングだったのですが、
そのうちの一人がはぐれてしまい、
焦った私はガイドさんにセオリー通り「浮上しましょう」とサインを送りました。
すると、ガイドはスレートに
「きっと水面でボートに拾ってもらっているから大丈夫」と書いてきました。
私が一人勝手に浮上するわけにもいかず、
潜っている間中、友人のことが心配で心配で
楽しむどころではありませんでした。
しかも、水中ではもう一人の体験ダイビングの友人が
中性浮力がとれずにガンガゼに刺されまくってしまい、
最悪の気持ちでエグジットしました。
幸いはぐれた友人は船にピックアップされていましたが、
「ダイビングは怖いからもうやらない」と言っていました。
ガンガゼに刺さった友人がとても痛がるので、
病院に行こうと話していると、
そのガイドは「砕けば体内に吸収されるよ」と
友人のモモをビール瓶で叩きまくっていました。
友人は苦痛の顔をゆがめながらも耐えていましたが、
次の日にモモは膨れ上がり青アザになってしまいました。
これで金を払うだなんてサギだ!
ツッコミどころがあり過ぎて呆れるしかない。
まず、途中で体験ダイバーがはぐれたにもかかわらず無視。
これは相当あり得ない。
初めての海ではぐれたらいつパニックなってもおかしくない。
そして、ガンガゼ。
エグジット後のビール瓶叩きとは聞いたことない。
針をグイグイ刺しているのと同じで、痛そう……。
ガンガゼに刺されたら1本1本丁寧に抜いて、
痛みがなくなるまで40〜45度のお湯に
患部をつけておくのが対処法の定番。
それにしても初めてのダイビングが、
一人は離反、一人はガンガゼとは気の毒な限り……。
友人にはぜひもう一度、
違うサービスで体験ダイビングをさせてあげてほしい。