舘石昭編集長・誕生日おめでとうございます!

水中写真のパイオニア的存在である『マリンダイビング』の舘石昭編集長が、
本日、6月11日に80歳(傘寿というらしい)を迎えました。おめでとうございます!


誕生日会にて

『マリンダイビング』の創刊は、僕はまだこの世に影も形もない1969年。
そんな40年を超える歴史を持つ雑誌に、
現在も含めてかれこれ10年も関わらせていただき感謝。


創刊号

入社以来、退社後もずっと〝先生〟とお呼びしている。

水中造形センターには、他に舘石性が2人おり、
その2人はファーストネームにさん付けで呼ばれていたので、
入社当時の僕は先輩に「じゃあ、昭さんって呼べばいいんですかね?」と聞くと
「バ、バカ! 先生だよ、先生」と言われて以来、ずっと先生。

当時、「なんで先生?」と思ったことがあり、
社長、編集長と呼称を変えてみたこともあるが、
特に辞めた今となっては、本当に学校の先生みたいな存在であるから、
先生がやっぱりしっくりくる。
なんでしょう、僕にとっては卒業した学校のおっかなかった校長先生という感じ。

まだ僕が編集部にいたころ、当時ですでに70代であった先生は、
いつもとんでもないオーラを放っていた。
1年生の僕など、まさにヘビににらまれたカエルで、意味もなく緊張し、
社内ですれ違ったときに「こ、こんにちは」と何度言ったことか(笑)。

しかし、実はノリとユーモアが大好きで、
「四国に8日間、取材に行きたいんです」、「よ〜し、行ってこい」、
「スキルアップ寺子屋って連載をやりたい」、「よっしゃ、やれやれ」ってな感じで、
直談判して説明すれば、結構、何でも好きなようにやらせてくれた。
企画の中で「ロボ・アキラ」とか「ニセ和尚」として登場させても、
笑ってゆるしてくれた(たぶん・汗)。

まあ、とにかく僕はかわいがっていただいた記憶のほうがはるかに大きく、
今でもお会いすれば緊張するが、話をするのは嬉しい。

2回あった一緒に取材に行くチャンスが、
1回は飛行機が飛ばず、1回は来るはずの車が来ずといったハプニングで
なくなってしまったことが、今となっては口惜しい。

あれこれ批判する方もいるが、
きれいごとを並べつつ貧乏ったらしい生活をする人が多いダイビング業界で、
国会の裏にひと際目立つ自社ビルを建て、日本に数台しかない車に乗り、
広尾に自宅、そして、旭日双光章を受勲、
といようなことを目に見える形で示したことはとてつもなく大きい。

写真に関しても、水中写真のパイオニアとして基本軸を示したことのみで偉大。
その後に続いた水中写真家は、その基本軸に対してどうか、
から始めることから逃れられない。

そうしたことの反動や継続することの難しさが表面化してきている気もするが、
今後もまずはレニ・リーフェンシュタールさんのように90歳まで潜り、
雑誌も50年を目指していただきたい。

社員のときは社員なりの不満もあったが、社員でなくなった今は、
社員のことはさておき(笑)、先生のやりたいように好きにやり切っていただきたい。

誕生日会での先生のお言葉。

「おいテラ。まずは、人とは違うことをやるんだぞ。
それを続けるほうが難しいが、まずは人とは違うことをやれ」

ありがたく、重い言葉だ。

※僕の倍以上『マリンダイビング』歴史を知る(笑)ゴット姉さんのレポート
http://diving-commu.jp/cocodemail/item_4177.html

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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