言われてみれば迷惑ダイバー!?

言われてみれば確かに迷惑かも」、または
「言われないと迷惑だと気がつかない」ダイビング時の迷惑な行動の話。
この話は、ガイドさんからちょくちょく聞くので、
思っている以上にガイドさんたちにとっては困る行動なのかもしれない。
そんな迷惑ダイバーとは……

船が来るギリギリまで浮上しないダイバー

ドリフトダイビングでは、中層で安全停止後に浮上し、
グループで水面に待機して、ボートにピックアップしてもらうのがセオリー。

ところが、ガイドが浮上サインを出しても、
ボートが近づいてくるギリギリ、もしくは到着するまで、
ずっと中層にプカプカ浮かんだまま船を待つダイバーがいる。

水面より水中にいた方が酔わないし、水中の方が体が安定して楽だからだろう。
実際、雑誌か何かにコツとして紹介してあるのを見たこともある。

しかし、ガイドにとっては水中と水面を同時に確認しなければならないし、
何より、全員が水面で浮力を確保した状態になるまで安心できないだろう。
また、水中にダイバーがいることを知らないボートが
ダイバーと接触しないか、気が気ではないそうだ。
実際、ボートが水面のグループを目指して、
水中にいるダイバーの頭上ギリギリを通り過ぎるのを見たことがある。

「水中で待っていた方が楽だよ」と屈託なく話すダイバーを見ると悪気もないようだし、
僕も以前は「あの人は酔いやすいんだろうな」とさほど気にかけていなかったが、
グループでダイビングをする以上、一人で水中待機はルール破り、
もっと簡単にいえばズルだと認識した方がいい
のかもしれない。
全員が水中で待機しだしたら収拾つかないわけですしね。

「水面に出た途端、即効酔うんです!」というダイバーもいるかもしれないが、
そんな場合でも事情を話して、「グループから離れないので、
船が近づくまで水中で待ってもいいですか?」とひと声かけるなど、
特例であることを認識していることをガイドに伝え、
理解してもらう必要があるのだと思う。

\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

writer
PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
  • facebook
  • twitter
FOLLOW