イルカの楽園 小笠原
うおっうおっ、ササウオです!
前回に引き続き、世界自然遺産に登録された小笠原のレポートです。
今回は、イソマグロと並ぶ小笠原の魅力、イルカです。
《小笠原ホエールウオッチング協会》によると、小笠原で記録のあるイルカの仲間は、マイルカ、マダライルカ、スジイルカなどさまざまです。
そもそもイルカとクジラに明確な違いはなく、体長約3m未満のものをイルカ、それ以上のものをクジラと呼んでいるだけなんですよ。
そうなると小笠原で目撃されたイルカ&クジラの仲間は、ザトウクジラ、マッコウクジラ、シャチなどを含め25種類ほどになるんです。
まさにイルカとクジラの楽園ですよね!
たくさんいるイルカやクジラの中で、ダイバーがよく見かけるのがミナミハンドウイルカとハシナガイルカです。その特徴を説明しますね。
ミナミハンドウイルカ
- ・ハシナガイルカのように体の模様がはっきりしない
- ・ハシナガイルカに比べて、口が短くて太い
- ・それほど大きな群れはつくらない
- ・体長は2〜3mと、ハシナガイルカに比べて大きい
- ・小笠原で一緒に泳げるのは、ほぼこちらのイルカ
★水中で泳いでいる様子
(泳ぎながら撮ったので、ちょっと酔いそうでごめんなさい…)
ハシナガイルカ
- ・体の背中側から、濃紺、灰色、薄い灰色と3色に見える
- ・ミナミハンドウイルカに比べて、口が長くて細い
- ・大きな群れをつくることもある
- ・体長は1〜2mと、ミナミハンドウイルカに比べて小さい
- ・警戒心が強く、一緒に泳ぐことはできない。船上からのウオッチングになる
- ・英名でスピナードルフィンといい、宙返りなどアクロバティックなジャンプを見せてくれる。ちなみに興奮してくると腹側がピンク色になってくるので、そこにも注目です!
★水中で泳いでいる様子
(こちらは船首に寝転んで、体を固定して撮りました。海が荒れてないときにおすすめですよ)
小笠原では、ダイビングスポットへの移動中にイルカが出れば、そこでドルフィンスイムが始まります。
でもいつ出るかわかりませんので、3点セットとカメラは常に準備しておき、スタッフが「イルカー!」と叫んだら、すぐに船尾に行っていいポジションをとるようにしてください。
ミナミハンドウなら「泳ぐ準備をして!」とアナウンスがありますが、ハシナガの場合は、一緒に泳げないので、船を走らせ、船首にできた波に乗る姿を楽しむスタイルとなります。
ドルフィンスイムはやはり泳ぎが上手な人が有利ですから、水泳やスノーケリングの練習をしておいたほうがイルカと一緒に遊べる確率が高まります。
あと、初めてのドルフィンスイムなのにカメラに夢中になっている人もよく見ます。
まずは自分の目でじっくりと見たほうが楽しめますよ!
また、スタッフや船長もイルカを探してくれますが、それ以外の仕事もあるのでゲストもイルカを一緒に探したほうが見つかる可能性が高まります。
日焼け対策をして、船首で一緒に探してみてくださいね。
トビウオやカツオドリがよく見られるほか、たまにマンタが出ることも!
過去にはマンボウのジャンプも目撃されているんです!
今回は、イルカの群れが大きなロウニンアジを追いかけていました!
こんな発見があるのも小笠原ならではですね!
ドルフィンスイムが続くとヘトヘトになってしまうので、体力をつけてからのほうが思いっきり楽しめます。
小笠原に行く予定を立てたら、水泳などで体力をつけておいてくださいね!
次回は小笠原のサメについて紹介します。うおっうおっ!