海の衣替え

この記事は約3分で読めます。

秋になるとよく来る質問。

ウエットスーツからドライスーツへの切り替えのタイミングは?

ドライスーツへの切り替え条件は、
主に、水温、気温、ウエットスーツ、好み、の4条件。

その中でも、最も直接的に関係する水温に関して、
どれくらいの水温でドライスーツに切り替えるかアンケートしてみた結果がこちら。
http://diving-commu.jp/questionnaire/item_5982.html

グラフをながめてみると、20度がおおよその境界線のよう。

その基準をもとに、ウエットスーツが厚めである程度の低水温に耐えられたり、
ドライスーツの首の圧迫感が嫌、ウエットで水を感じたい、なんて人は、
それ以下の水温でもウエットスーツで潜る。

一方、ウエットが薄い、陸上で寒いのが嫌、少しでも温かい方がいい、
ドライスーツの方が陸上で楽、ショップの方針、
というような人は21〜25度でもドライスーツに切り替えてしまうのだろう。

15度のところでフワッと人数が増えているのは、書き込みにもあるが、
潜水士では15度という基準があるらしく、それが関係しているのかもしれない。

ちなみに自分の場合、ウエットスーツは5㍉ワンピースで、
フードベストを着て潜った場合、快適に潜れるのはやはり20度くらい。
我慢して17度まで。14度で潜ったときは、エントリーした瞬間上がりたかった。
ただ、ドライよりウエットの方が動きやすく楽なので、
快適の20度を切ってもウエットのケースも少なくない。

季節的には、11月くらいが4条件が完璧にならなくてモヤモヤする時期。
水温18度の海はウエットだとちょっと寒いけど、その後のお風呂が極楽だし、
ドライだと水中は寒くなくて快適だけどちょっと動きずらくて、
お風呂も気持ち良くないし……。
って、お風呂の気持ち良さが衣替えの基準のひとつになっていることに今気がついた(笑)。

ということで、個人的には12月から衣替えってことにしている。
海の中の季節は陸上の2カ月遅れだと昔からよく言われるので、
衣替えも2カ月遅れ。そうすると考えなくていいから楽。
陸上で「何だか今年はまだまだ暑いよな〜」なんて言いながらも衣替えするように、
日にちを決めて、毎年の変化を感じるのも衣替えの楽しいところ。

なので、4条件の中から何が大切かを考えて、
9〜12月辺りの「海の衣替えの日」をどこかに決めちゃうのもありなのかも。

\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

writer
PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
  • facebook
  • twitter
FOLLOW