あるあるお悩み「マスクに水が入ってしまう……」

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マスクに水が入ってしまう……

よくあるお悩み相談だが、水が入らないように、
ストラップをきつく締めてしまう人が少なくない。

しかし、マスクをきつく締めることは逆効果かもしれない。

本来、マスクは後頭部に添える程度でも水圧で顔にフィットするもの。
たとえ水中でストラップをはずしたって、そう簡単にははずれない。
逆に、ストラップをきつく締めることによって、
マスクと顔の間に隙間ができやすくなってしまい、
笑ったり、レギュをくわえたりして、顔の形が変わると、
シワになって、水が浸入してしまうのだ。

また、マスクをきつく締めるとエグジット後にくっきり跡がつき、
いわゆる狸ダイバーの一丁上がり。
ということで、マスクのストラップは軽く後頭部に添える程度が吉。

それでも水が入ってくるなら、
「マスクの位置が悪い」、「鼻から息をしてしまっている」ことを疑ってみよう。

まず、マスクの位置について。

意外と上の方に付けてしまって、豚鼻になっているダイバーは少なくないが、
普通につけていても、レギュレーターをくわえると、ひょっと口になり、
マスクのスカート下部に位置がずれてしまうことがある。

このことを踏まえて、自分が思っている以上に下の方に
(上唇につくぐらいの気持ちで)装着するとフィットする
かも。

×

ストラップをきつく締めると、笑ったりレギュレーターをくわえた時に、
シワができて水が侵入しやすい



豚鼻になってしまったり、ノーズポケットに水が入る人は、
いつも以上に、大胆にマスクを下げてみよう

次に鼻から呼吸。

鼻から呼吸をしないための方法として、ひとつは「げ〜〜〜」などと、
レギュをくわえ、声を出しながら呼吸をする。
こうすると、物理的に鼻から息が出にくくなる。

もうひとつのオススメが、先日、師匠のデューク山中氏に教えていただいた、
レギュレーターをくわえながら”口笛を吹く”口の動作をする方法。

こうすることにより、鼻から息が出ないのはもちろん、
口をすぼめて舌が上アゴにくっつく形になり、
喉もかわかなくなって一石二鳥。

以上、まずは「ストラップをきつく締めない」、
「マスクの位置は思った以上に下にする」、
「鼻から息をしない」という3つのことに気をつける
べし。

それでも、なお水が入ってくるなら、
それはもうマスクが顔に合っていないのかも。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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