指導団体2
前の日記で興味深い書き込みが多かったので、
もうちょっと踏みこんでみようかなと。
まず、指導団体の始まりについて。
※古いダイバーからの伝聞がほとんどということを
断っておきます。文献などで確認はしていません。
そもそもダイビングはUDT(確か、水中破壊工作部隊)のもと、軍事手段として発展する。
その後、第二次世界大戦や朝鮮戦争などが終わると、
’50年代半ば頃から、これらのダイバーが遊びで潜るように。
それが次第に一般にも普及し始めたが、
マニュアルがないので、
アマチュアダイバーの事故が急増。
そこで、カリキュラムとパトロールを
目的としたボランティア的な団体ができ、
その後、’60年ごろに講習と認定証を発行する指導団体ができる。
この頃はまだ教育機関としての意味合いが強い感じだったらしい。
その後、’60年代半ばにビジネスを意識、
重視した団体が設立し、産業として急激に伸びる。
マニュアルやテキスト、保険制度も飛躍的に良くなり、
事故数も激減したとのこと。
ちなみに、日本に指導団体が入ってきたのは’70年代ごろだそうだ。
ここでポイントとなるのが、
指導団体設立の動きが“下から始まった”ということ。
つまり、安全に対する意識のもと、必要に迫られて
ダイバーから自発的に起こり、始まったのだ。
ものすごく大雑把にいうと、
「始まりは、ダイバーたちが“安全”に潜るための
理論の確立やルール作りを行なう自主的な団体だった。
しかし、時代と共にダイビングの意味合いも変化し、
また安全に潜る理論もルールもある程度確立し、
当初の目的を終えた。
次ぎの役目はルールと理論の普及、維持、管理のはずが、
営利目的の色が強くなった」
ってことなのかな。
※誰か詳しい歴史を知っていたら教えてくださいね。
もちろん営利目的でいい。
特殊な環境で行なうダイビングでは、
ノウハウは必要だし、それを商売にするのは健全。
ルール無用で適当に潜っていたら、事故は増えるし、
マナーはメチャクチャになるのは目に見えている。
そういう意味では、チェック&管理機能の低下という
ことを差し引いても、
全体的には指導団体の役割は功罪で考えたら、
明らかに“功”が大きいと思う。
なので、変に悪者扱いしてはいけない
(結構そういう人いるんです)。
ただ、営利に走りすぎて、チェック&管理機能が低下し、
あまりにも事故が増えすぎるとお上が出てくる。
なんだか、そんな動きもなきにしもあらずだし……。
僕はCカードが“免許”ではなく“資格”だということは、
業界としてはすごいことだと思っているので、
何とかお上の出番は避けたいところ。
なので、もう少しコストをかけてでも
やはりチェック(維持)&管理を強化する必要性は感じる。
そう指摘された方もいましたね。
そんな指導団体の動きのチェックをお上がやらないのなら、
本当は最もがんばるべきはマスコミだが、
今のところ長いものに巻かれている僕には
これ以上詳しく書けない……。
何だか、徒然と支離滅裂な感じだが、
まあいろいろ健全じゃない感じはするので、
何とか変えていきたい。