賭けに出る
さてさて三宅島に泊まるハメになった僕らは難しい決断に迫られる。
土曜日の選択肢は2つ。
三宅島発のドルフィンスイムにするか、東海汽船の早朝便で御蔵島へ行き御蔵島ステイのドルフィンスイムにするか。
前者ならほぼ確実に実現可能。後者は宿の人や三宅の人だけならまだしも東海汽船の人までも、厳しいからよした方がいいという。しかもダメなら八丈経由で東京に強制送還。
ということで、同じように三宅に下りることになった人たちは、ほぼ全員三宅からのドルフィンを選択。
しかし、僕らはあえて御蔵行きを選択。理由は3つ。
まず、ドルフィンツアーの快適度が御蔵ステイの方が断然いいから。移動時間や船の大きさなど、御蔵からのメリットは大きく、可能性が低くても御蔵にかけたい気分。
次に情報分析。御蔵の漁師さんやガイドさんに話しを聞くと意見は真っ二つ。しかし、長年漁師と接してきて、意外と漁師は適当というかノリな感じが多いことを知っていたので、天気図をもとに説明してくれたガイドさんの情報を参考にすることに。
そして、自分でも天気図や波浪情報とにらめっこした結果、高気圧ががんばって「海況は安定する」と判断。
そして、最後の理由が土曜日ということ。東海汽船の本気度が違うのだ(と思う)。金夜発は最も客が多く、平日の少ない人数のときより少々無理をしてでも接岸を試みる。なんでもかんでも自然のせいにできる状況下、こうした資本主義の原理は確実に働いている。そういう意味では、行きより帰り、平日より休日の接岸の方ががんばってくれる。特に月曜から仕事の人ばかりの日曜日の接岸はかなり本気。
そうした事情に加え、東海汽船の責任者らしき人にも冗談めかしつつも真剣に「よろしく」頼んだ。
そして、夜中、嵐のごとく吹き荒れる天候に不安を抱きつつも早朝を迎える。東海汽船の人も「重い条件付き」と言う海況の中、いざ御蔵へ!
で、賭けに勝った!
責任者への一言が効いたのかなと。
ルンルン。ひゃっほ〜〜〜〜い。
詳しくは後日。