カレンダー

この記事は約4分で読めます。

この時期、毎年悩むのが部屋にかけるカレンダー。
なんせ、1年間のお付き合いだもの。
昨年までは社員だったので、自社カレンダーはあえて避けてきた。
家に帰ってまで会社のことは思い出したくないし、
何より写真を撮っているのが社長なので、
カレンダーを見ていると気が休まらない。むしろ脂汗が出る(笑)。


マリンダイビング出身の僕としては、
ダイビングのカレンダーなら古巣のものを選ぶしかないわけで、
間違ってもダイバーやダイビングワールドのカレンダーを
かけるなどという非国民なことはできるはずもない。
できるはずもないのだが、毎年他誌のものもすごく気になる。
ということで、今年もじっくり3誌のカレンダーを見比べて見る。
■マリンダイビング
http://marinediving.com/
『マリンダイビング』は、雑誌のカレンダーというより
編集長であり写真家である“舘石昭”のカレンダーといった感じ。
3誌で最も高い3,000円で、
こだわりの700線印刷(簡単に言えば、すごく“キメが細かい”)。
はい。こういう会社です(笑)。
内容はというと、
個人的には淡いブルーというかエメラルドグリーンがあまり好きではないので、
何より700線で表わす群青色にグッとくる。
特徴としては、写真選びが“ダイバー”ではなく完全に“絵描き”の目線。
なので、「え? なぜこの写真?」という理解不能な写真があり、
逆にそれをマジマジと見つめて「あ〜そういうことか」などと、
いろいろ思いを馳せてみるのがおもしろい。
いや、本当に9月の写真なんか絶対に僕なんぞには選べない。
しかし、撮っている本人は確信的に選んでいるのだから奥が深い。
■ダイバー
http://www.fcca.jp/calendar/cf1/08cl-801.html
マリンダイビングとは対照的にとてもわかりやすい。
とことんダイバー目線で作られていて無駄がない。
どの写真もダイバーなら気に入るはずだし、
僕が編集を任されても選ぶであろう写真。
バリエーションも12枚で考えられていて、
ダイビングの夢がギュッと凝縮されている。
値段もマリンダイビングの半分の1470円ということもあり、
一番、売れるのはこのカレンダーかな。
女性が元気な編集部らしいカレンダー。
■ダイビングワールド
http://www.divingworld.tv/modules/news/article.php?storyid=9
1260円だが2ヶ月分で1枚。他の2誌の写真半分。つまり、セコイ(笑)。
そこがダイビングワールドっぽい。
このカレンダーだけ見れば写真もすばらしいとは思うのだが、
同じくらい素晴らしいダイバーの写真は2倍あるからなぁ。
このカレンダー、ショップ名やロゴを入れられるようになっている。
とてもいいアイデアだが、自分がもらったらその部分は切り取って使いたい。
ちなみにマリンダイビングのカレンダーの
下のほうのロゴもすごく余計なので切って使っている。
ということで、3誌のカレンダーを一言でいうなら、
マリンダイビングが“撮る人が主役”、
ダイバーが“ダイバーが主役”、
ダイビングワールドが“クライアントが主役”って感じだろうか。
たぶん、売れるのはダイバーのカレンダーだろうが、
僕が好きなのはやっぱりマリンダイビングのカレンダーかなぁ。
いやいや本当に。おべんちゃら抜きに。もちろん愛もあるけどね。
なぜなら、700線の黒に近い群青色が好きで、
マリンダイビングの1月の写真は3誌すべての中で僕の№1。
また、5月のアザハタの赤も700線が活きていて唯一無二。
しかし、理解できない月もいくつかある。
この理解できないおもしろさと、
「ずっとこの月がいい」と「この月、早く終わってくれないかな〜」が
ミックスされた感じが好き(笑)
作る側としては、ダイバーのカレンダーは自分にも作れるが、
マリンダイビングのカレンダーは間違っても自分で作れない。
そこがとてもおもしろいところなのだ。
どう考えてもマイノリティな意見だけど(笑)。
ということで、2008年はこのカレンダーにお世話になる。
たとえ好きじゃなくても、お世話になるしかないんだけど。

\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

writer
PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
  • facebook
  • twitter
FOLLOW