海中旅行を可能にする潜水船“シーバルーン”、前澤ファンドの出資受け製造へ。代表・米澤さんの想いとは
海中旅行事業を推進してきた株式会社シーバルーンは、ファッション通販サイトZOZOタウンの創設者である前澤 友作氏の個人資産をもとに、起業家や団体に出資をおこなう株式会社前澤ファンドの出資・支援を受け、海中旅行を可能にする潜水船“SEA BALLOON(シーバルーン)”の製造に着手することを発表した。SEA BALLOONとは、気軽に海中を覗ける新感覚のマリンアクティビティとして注目が集まっている球体型の潜水船。気になるその内容と本プロジェクトを立ち上げた米澤さんの熱い想いに迫る。
世界最高峰の技術の結晶SEA BALLOONで夢の海中旅行へ
SEA BALLOONとは、水深100メートルまでの海中旅行ができる次世代潜水船。参加者の居住スペースにもなる大きなカタマラン船の内部に潜水装置(SEA BALLOON)が格納された構造となっているので、乗船者は濡れることなく快適に、特殊な装備や技術なしに潜水装置に乗り込める特徴を持つ。そのため従来のマリンアクティビティよりも参加者の年齢制限が低く、幅広い層が楽しめるのが魅力。360°の海中景色を見渡せる球体型の潜水装置には、世界最高峰の技術のアクリル球体が利用されており、海との一体感も追求されている。
また、潜水装置は「制御システム」と「ワイヤリングシステム」で管理されており、波や潮流による揺れがあっても、球体の姿勢をまっすぐに制御することで、より快適な海中旅行を実現してくれる。乗船定員は家族や友達、恋人など複数人での参加も可能な最大5名となっているので、海中旅行のロマンを大切な誰かと分かち合うのもいいかもしれない。
SEA BALLOONならこんな体験ができる
年齢や身体制限なく幅広い層が楽しめるSEA BALLOON。乗船者が得られるであろう体験を具体的に挙げてみた。
最大深度100メートルの海中世界を覗ける
SEA BALLOONは最大深度100メートルまで到達可能。ダイビングでは限られた方しか体験できないような深度まで気軽に遊びに行けるのは嬉しい。
普段通りに会話ができる!通信も可能
SEA BALLOON内では、陸上と同じような会話ができるので、その場で感動を分かち合うことができる。そのうえ通信もできるので、海中にいながら世界中の人々と特別な瞬間をリアルタイムで共有することも。
バリエーション豊富な海中旅行が楽しめる
SEA BALLOONは、あらかじめシステムに設定した海中のコースに沿って自動運転で稼働する。海中コースのバリエーションを増やせば、カラフルなサンゴや魚たち、大迫力のマンタやジンベイザメ、海底に眠る沈没船や遺跡などといった驚きの出会いが待っているかもしれない。最大水深100メートルを活かせば、ダイオウイカやメガマウスザメに会えたりなんてしないだろうか。
完成はいつ頃?
海中旅行事業を推進してきた株式会社シーバルーンは、2016年にSEA BALLOONの構想開始以来、世界中の技術開発パートナーと連携して準備を進めてきた。現在は、SEA BALLOONの事業化・開発のための設計および検証を終え、最終設計が完了した段階だという。製造着手については、この度の前澤ファンドからの出資・支援を得たことで、まだ始まったばかりだが、今後の計画はティザーサイト(※)等で随時紹介していく予定とのこと。今後の進捗が見逃せない。
SEA BALLOONティザーサイト:https://nk.yusakumaezawa.com/detail09.html
※ティザーサイトとは、販売前の商品や発表前のプロジェクトなどに関する情報を一部分だけ紹介することで、閲覧者の興味を引くことを目指したプロモーション用Webサイトのこと。
株式会社シーバルーン代表・米澤さんからメッセージ
はじめまして。株式会社シーバルーンの米澤と申します。
当社は、SEA BALLOONと呼ばれる、潜水装置に乗って誰でも「海中旅行」ができる未来を創ろうとしております。
私自身、読者様のように海を愛し、海の中の世界の虜になっている一人として、そして元々ずっとダイビングが好きでダイビングしていた一人として、このような場で海中旅行事業のご紹介をいただけますことをとても嬉しく感じております。
実は、SEA BALLOONの構想は5年前にダイビングしていた際に思いついたアイデアなんです。 当時、「多くの人が笑顔になるような事業がしたい」「未来に繋がる価値あるサービスを提供したい」「世界に通用するビジネスをしたい」そんな漠然とした想いを持って、会社を飛び出し、ビジネスの種を探す旅をしていた時があります。
その際、大好きなダイビングを久々にしようと思い、ダイビングをしていた際にある疑問が生まれました。
「なぜ、海中は未だ一部の人しか行くことができないのか?」
海中へ行くには、水に濡れたり、体力が必要だったり、スキルが必要だったりする中で、人は宇宙に飛べるのに、海中に気軽に行けないのはおかしい! 素晴らしく広がる海の中の世界に誰でも行けて、会話が出来る未来を創りたい。
そんな想いから、2016年に現在シーバルーン社となる会社を創業いたしました。(旧社名:オーシャンスパイラル) 本当に、海の素晴らしさと海の世界に魅せられた一人の思いつきから始まった構想でした。
私のバックグラウンドは、IT広告や、IT企業の新規事業を作る部署など、海に対しても潜水技術に対してもまったく無知な状態からのスタート。
当初、ベンチャーが手を出すビジネスではなく、本当に出来るの?と色々な方から言われたりもしましたが、海の中で感じた疑問や海の可能性を考えると、とても素敵で意義のあるビジネスになるに違いないと、5年間の日々を駆け抜けて参りました。
その中で、本当に多くの方にも恵まれました。 色々な方から「応援してるよ~!」と応援をいただいたり、ご支援をいただいたりしながら、そもそも製造できるのか?と言う状態から、一歩一歩、資金調達しては設計を進めるということを繰り返して来ました。そして、ようやく最終の設計が完了する段階まで到達する事が叶いました。 まさに、悲願であった「海中旅行」が数年先の近い未来に誕生します。
ダイビングにはダイビングしかない楽しみがあるので、こういった新しい装置はダイバーの方にはどう映るのか?と考えていたこともありましたが、水深100mまでの潜航が可能で、海の中を自在に動くことができる潜水装置に多くの「乗ってみたい!」「家族で行きたかったのでそれが叶うのですね!」「100mまで行けるなんて絶対に乗る」など、とてもポジティブなお話の数々を頂けたことも事業化に向けて苦心したときも頑張ろうと思える言葉となりました。
また、ダイバー以外の方でも、海は好きだけど潜る怖さを持つ方や、耳抜きができなくて断念した人…など色々な方々より期待の言葉を頂いては、手前味噌ではございますが、可能性にワクワクしております。
SEA BALLOONによる「夢の海中への旅」の実現は大きな意義を持っていると思います。今まで行けなかった人や、誰かと海の素晴らしさを共有したい人はもちろん、小さなお子さまにリアルな海を「知る」きっかけがつくれればなと考えております。
また、自然環境保護の観点からも、私たちの装置は海に対しての負荷が極めて低い設計をしており、海底に触れることはないということをあらかじめお伝えしつつ、お子さまのみならず世界中の方々にも海を「知る」きっかけ作りができたらと考えております。 多くの人はこの地球に住みながら海、それも海中を覗いた世界を知らないがゆえの無関心もあるのではないかと。
SEA BALLOONを通して、素晴らしい海の中の世界への旅をお届けしつつ、より沢山の方に素晴らしさのみならず海の大切さにも気がついて欲しいと思います。ぜひ近い未来に誕生する、SEA BALLOONによる「海中旅行」を是非皆さまもいらしていただけますと幸いでございます。
そして、「海の中で何が見たいか?」「海中空間で何がしたいか?」などご意見を寄せてくださいませ。まだこれからの事業ですので、皆さまの好きな海に導入したり、海中での体験をとおしてできることは沢山あると考えております。
皆さまの声や応援が糧にもなりますが、サービスにも沢山の夢を詰め込みたいと思っております。あの日、海の中の世界を目指す取り組みをしていて本当によかったと感じております。
このように、多くの方にご覧いただけたり、多くの方の夢をお聞かせいただけるのですから、私の小さな夢が今では世界中を巻き込む大きなモノへと膨らんでおります。
いつか、海の中の世界に行くなんて当たり前といった未来を創造して参りたいと思います。
より、人類が海とともに正しく歩める未来も信じつつ、また、リアルな海に触れ、新たな夢が生まれる事を願いつつ。
私達は、さらにこれからの海中を目指す航海を続けたいと思います。
最後まで、ご覧いただきましてありがとうございました。」
株式会社シーバルーン
代表冒険家 米澤 徹哉
株式会社シーバルーンについて
株式会社シーバルーンは「海を日常に」を理念に掲げ、水深100メートルまでの海中旅行ができる次世代潜水船SEA BALLOON(シーバルーン)の開発を進めている。2016年11月にOCEAN SPIRAL株式会社(オーシャンスパイラル)を設立。2016年12月、世界最高レベルの潜水艇開発技術を持ったTriton Submarines LLC(トライトンサブマリーンズ)と業務提携。2019年6月には記者発表会を開催し、株式会社JTB、ANAセールス株式会社と「海中旅行」実現に向けた連携のための協議を進める。2020年12月、OCEAN SPIRAL株式会社から株式会社シーバルーンと商号を変更し、「海中旅行」の実現と、SEA BALLOONの世界展開のため、準備を進めている。
twitter:https://twitter.com/tetsu_yoone
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前澤ファンドについて
前澤ファンドは、前澤 友作氏の個人資産をもとに、起業家や団体に出資を行う株式会社である。「社会課題の解決」や「趣味の追求」を事業テーマに掲げる起業家や団体に対して出資をしており、出資先企業様と共にパートナーとして一体となって、事業立ち上げのサポートや経営に対する助言などを行っている。
前澤ファンド公式サイト:https://nk.yusakumaezawa.com/