未来の海を変える学生たち。TUSAが仕掛ける「TUSA COLLEGE」実施レポート
ダイビング器材ブランドとして知られるTUSA(株式会社タバタ)が、大学生ダイバーを対象にした特別企画「TUSA COLLEGE」を開催した。テーマはずばり“SDGsと海”。若いダイバーたちが、環境問題にどう向き合い、どんなアイデアを生み出すのか。その熱気に満ちたプロジェクトを追った。

表彰式とダイビングイベントが行われた土肥ダイビングサービスにて
SDGsを自分ごとに
TUSAが学生とつくる未来
TUSAはこれまでも、サンゴ再生活動団体との提携やリサイクル素材を使った「エコフレンドリーパッケージ」など、環境に配慮した取り組みを続けてきた。


その延長線上にあるのがこの「TUSA COLLEGE」。未来を担う学生たちとともに、海や環境について語り合い、考え、行動する場をつくることが目的だ。
小論文からプレゼン、そして海へ!
エントリーはなんと27チーム・109名。そこから「SDGsに対してTUSAにして欲しいこと」をテーマに小論文選考、プレゼン発表を経て、選ばれた6チームが西伊豆・土肥で行われたダイビングイベントに招待された。テーマは「SDGsに対してTUSAにしてほしいこと」。学生たちは海の課題に真正面から向き合い、自分たちなりの解決策を模索した。

タバタオフィスにて各チームがプレゼン
最優秀賞に輝いたのは岩手大学チーム。テーマは「学生ダイバーによる磯焼け対策のボランティアイベントの共催」。海の生態系バランスを取り戻すために、自分たちが行動する姿勢が高く評価された。

最優秀賞に輝いた岩手大学チーム
その他にも、ダイビング用ゴミ袋の開発、使い終わった器材のリサイクル提案、海洋教育プログラムなど、アイデアはどれもユニークで実践的。学生たちの発想の柔らかさと行動力に、会場は何度も驚きの声に包まれた。
ダイビングで“つながる”体験
選ばれた6チームは、土肥の海での2ビーチダイビングやBBQを楽しんでいた。特に最優秀賞に選ばれた岩手大学のプレゼン内容「磯焼け対策」について、参加者同士が自身のサークル活動やSDGsへの考え方を基に語り合い、海の未来を共有する有意義な時間となった。
「他大学の活動を知って刺激を受けた」「発表の準備を通じて、海洋環境への理解が深まった」といった声も多く、まさに学びと交流の場になったようだ。

現地でのダイビングイベント

他大学との交流の場にもなった
TUSA COLLEGE 2026へ
最優秀賞チームのアイデア「磯焼け対策ボランティアイベント」は、今後TUSAと連携して実際に開催を目指すという。イベント告知や器材の貸出など、企業としてのサポートも予定されている。
来年も「TUSA COLLEGE 2026」として継続開催が決定。今年以上に多くの学生たちが、海の未来を考えるきっかけとなることだろう。そして、TUSA COLLEGEは、その第一歩を応援する舞台であり、学生の“想い”と“行動”がつながる新しいムーブメントになるに違いない。