ダイバー必見!水中写真家・中村卓哉氏が水中撮影を担当!5/1 、NHK 90分番組で“水中オーロラと巨大魚たちの海に迫る”

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薩摩硫黄島の水中オーロラ(写真:中村卓哉)

薩摩硫黄島の水中オーロラ(写真:中村卓哉)

日本の魅力と価値を再発見しに行くocean+αの特別企画「ニッポンの海と文化」で、水中カメラマンとしてタッグを組ませていただいている日本屈指の水中写真家・中村卓哉氏。今回なんと、NHKが提供する本格的な自然番組「ワイルドライフ」の2023年5月1日(月)放送回の水中撮影とナレーションを、務めたという。自然番組でメインの水中撮影を担当したのは自身初だそう。火山の山々と未知なる海の秘境の薩南諸島が舞台だというが、気になる内容はいかに。

海中から噴き出す温泉(写真:中村卓哉)

海中から噴き出す温泉(写真:中村卓哉)

撮影の舞台となったのは薩摩諸島の海

本番組は、極上の大自然を体験してもらえるよう、ハイスピードカメラや超高感度カメラ、水中カメラなどの最新機材で、これまで誰も見たことのない斬新な映像づくりを目指し、知られざる自然の素顔を映し出す番組だ。

今回、中村氏が本番組の撮影のために向かったのは、今も噴煙を上げる薩摩硫黄島。ここは、鹿児島の南にある世界最大級の海底噴火でできた鬼界カルデラ(海底火山)の海面上に出ている縁の一部である。火山ガスや熱水が海底からも噴出し、火山の海ならではの生態系が広がるこの場所で、海水がオーロラの様な色に染まる奇跡的な絶景が広がるときもある。そんな火山島群周辺海域を舞台に、ロウニンアジやマンタなど巨大魚たちの群れなども激写することに成功した。

温泉の中に隠れるオキアジの群れ(写真:中村卓哉)

温泉の中に隠れるオキアジの群れ(写真:中村卓哉)

鹿児島の南部の海(薩南)に浮かぶ薩摩硫黄島は、7300年前に海底火山の大噴火によって出来た、巨大カルデラの外輪山です。その海では、島から流れ込む温泉と黒潮の海流が混ざり合うことでできる、水中オーロラと呼ばれる幻想的な景色が存在します。昨年の5月より、未知の海域を開拓し続けるサンズダイブのガイドの木村さんや撮影スタッフと共に、新たにデビューしたWonder Sea Explorer 号に50日以上乗船。この奇跡の絶景や、海中にできた巨大カルデラと黒潮が生み出すダイナミックな地形や生き物たちを撮影してきました。
ワイルドライフも今季から放送枠が1時間半に拡大され、薩南やトカラの海の魅力を存分にお伝え出来る内容となっていると思います。私にとって、NHKの自然番組でメインとして水中撮影を担当するのは初となります。また、今回は番組内でナレーションにも初挑戦しております。個人的には写真家の活動の枠を広げる節目の番組となりますので、是非とも注目していただけたら幸いです。

中村卓哉氏コメント

日本に住む私たちでさえ知らない、たくさんの魅力が全国各地にはある。ここまで海に囲まれ、自然に恵まれた国は少ないだろう。ダイビングをしたことがない方でも、薩摩諸島の海中の素晴らしさを知れるチャンスだ。水中オーロラや火山の熱水、次々と現れる巨大魚などダイバーからしても珍しい薩摩諸島の海をお見逃しなく!

番組概要

番組名:NHKワイルドライフ
放映日:2023年5月1日(月)
放送開始時間:19時30分から21時
番組ホームページはこちら▶薩南諸島 洋上の火山群 水中オーロラと巨大魚たちの海に迫る – ワイルドライフ – NHK
中村卓哉
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1975年東京生まれ。10歳の時に沖縄の慶良間諸島でダイビングを体験、海中の世界に魅せられ、水中写真家となる。ライフワークの辺野古の海へは17年以上撮影で通い続けている。
国内各地の海に加え、パプアニューギニアの海も撮影。海のありのままの状態を記録し、海と陸、そして人間が結びついた環境を写真で伝えたいと作品を発表、執筆、テレビ・ラジオ出演、講演活動を精力的に行っている。

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