中村征夫・中村卓哉写真展「永遠の海・海中 2万7000時間の旅」が熊本で開催〜親子展に寄せる思いと展示の見どころ紹介〜

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熊本県立美術館で中村征夫・中村卓哉写真展 
「永遠の海・海中 2万7000時間の旅」開催

この度、熊本県立美術館で写真展「中村征夫・中村卓哉写真展 永遠の海・海中 2万7000時間の旅」を開催することとなりました。
会期は、2019年9月21日〜10月27日です。

kumamoto

かねてから、熊本の天草などの撮影をしている父・中村征夫に主催者様より写真展開催のオファーがあったことがきっかけです。
昨年、私も初めて天草の海を潜り、熊本に縁ができたこともあり、今回親子での展示という機会をいただきました。

会場となる熊本県立美術館は、熊本城の二の丸公園の一角にある総合美術館です。
これまで、様々な美術展示を通し、芸術文化や教育普及の発展に貢献されてきた歴史ある会場で、水中写真の展示会を催せることをとても感慨深く思っています
皆様によろこんでいただけるいい展示会となるように、気合をいれて準備を進めているところです。

「永遠の海・海中 2万7000時間の旅」
見どころをご紹介

父、中村征夫が半世紀にわたり撮影してきた作品が一同に集まります。
父にとって、まさに集大成ともいうべき展示になることでしょう。
特に、「ザトウクジラの親子」の原寸大パネルを鑑賞するだけでも会場にお越しいただく価値はあるかと思います!

私は、昨年、ニコンTHE GARALLYでご好評いただいた、「辺野古」をテーマにした展示をおこないます。
長年追い続けている思い入れの強いテーマだけに、こちらも見応えのある展示にできるよう、会場に合わせて入念にレイアウトをし直しました。

中村卓哉さん写真展「海と森がつなぐ命 -辺野古-」トークショーの様子

中村卓哉さん写真展「海と森がつなぐ命 -辺野古-」トークショーの様子

中村征夫&中村卓哉
親子での写真展に寄せる思い

親子展としてテーマを設けて展示したのは、2006年のオリンパスギャラリーで開催した「中村征夫・中村卓哉水中写真展」以来、実に13年ぶりとなります。

小さい頃から父親の背中を追い求め、同じ水中写真家の道へ飛び込みました。
正直今思えば、13年前の親子展では、そうした意気込みの部分が大きすぎて、しっかりとしたテーマ性を持って臨むというより、写真の技術の部分を張り合うような、空回りの部分もあったかと思います。

今回は、様々なご縁があって親子展示の機会を与えていただきましたが、今、中村親子がそれぞれ世の中に伝えたいテーマをしっかりと吟味し皆様にお届けできるよう入念に考えています

9月21日(土)、9月22日(日)には、親子でそれぞれギャラリートークも予定しています。
ぜひ会場に足を運んでいただければ幸いです!

写真展詳細
「中村征夫・中村卓哉写真展 永遠の海・海中 2万7000時間の旅」

場所:熊本県立美術館 本館1階展示室
会期:2019年9月21日〜10月27日
開館時間:9:30~17:15(入館は16:45まで)
休館日:月曜※但し月曜が祝日の場合は開館、翌日が休館
電話番号:096-352-2111
住所:熊本市中央区二の丸2

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PROFILE
1975年東京都生まれ。

10才の時に沖縄のケラマ諸島でダイビングと出会い海中世界の虜となる。

師匠は父親である水中写真家の中村征夫。
活動の場を広げるため2001年に沖縄に移住。その頃から辺野古の海に通いながら撮影を始める(現在は拠点を東京に置く)。

一般誌を中心に連載の執筆やカメラメーカーのアドバイザーなどの活動もおこなう。
最近ではテレビやラジオ、イベントへの出演を通じて、沖縄の海をはじめとする環境問題について言及する機会も多い。

2014年10月にパプアニューギニア・ダイビングアンバサダーに就任。

■著書:『わすれたくない海のこと 辺野古・大浦湾の山 川 海』(偕成社)、『海の辞典』(雷鳥社)など。
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