自然写真家・岡田裕介、新作写真展「AYNI」を開催。舞台は南米アンデス
イルカやザトウクジラ、ペンギンなど、世界各地の野生動物を撮影してきた自然写真家・岡田裕介氏。海の世界を表現し続けてきた岡田氏が、同名の写真集の刊行に合わせ、新作写真展『AYNI|コノホシノアイニツイテ』を2026年9月8日(火)より、東京・京都の2会場で開催する。

アンデスの高地で暮らすアルパカの群れ。本作「AYNI」を象徴する一枚
今回の舞台は南米・ペルーとボリビアのアンデス高地。2022年から幾度も現地へ足を運び、アルパカやリャマ、そこに暮らす人々、そして広大な風景を撮影してきた。
本作は、自然写真家として動物を主な被写体とする岡田氏にとって初めて「動物以外の存在」を作品へ写し込んだシリーズである。人であれ、山であれ、大地であれ、それぞれを地球を構成する一つの存在として捉え、境界のない共存を静かに描き出している。
「AYNI」が表現するもの

人もまた、この大地を構成する一つの存在として作品に登場する
タイトルの「AYNI(アイニ)」とは、インカ以前からアンデス地域に受け継がれてきた価値観で、「与え合い、生かし合い、助け合う」という意味を持つ。
岡田氏は旅を重ねるなかで、人間と動物、旅人と住人といった境界が、この土地ではほとんど意味を持たないことに気付いたという。その感覚は、作品全体に静かに流れている。
写真家本人は、作品ステートメントで次のように綴っている。
「Ayni(アイニ)──あらゆる存在が与え合い、生かし合い、助け合う、インカ以前から続くアンデスの価値観。この地が持つ性格に影響されたのか、シャッターを切りながらただ何となく愛について考えていた。そこに写る大地が、動物が、人間が、互いを意識しない世界の中で、強く結びついていた」。

動物たちが自然体で佇む姿からも、作品の世界観が伝わってくる
既存の動物写真や風景写真というカテゴリーに収まらず、見る人それぞれの解釈に委ねる作品群となっているのも、本シリーズの特徴だ。
写真展と同日に写真集も発売

写真展と同日に発売される写真集『AYNI|コノホシノアイニツイテ』
写真展の開催に合わせ、写真集『AYNI|コノホシノアイニツイテ』も9月8日に発売される。
A4変形・ハードカバー仕様の104ページで構成され、作品に加えて旅のエッセイも収録。写真だけでは伝えきれない、アンデスで過ごした時間や思索にも触れられる内容となっている。写真展会場とオンラインストアで販売され、9月1日から先行予約が始まる。

「与え合い、生かし合う」というAYNIの思想を感じさせる一枚
海洋哺乳類やペンギンを撮り続けてきた岡田氏が、今回レンズを向けたのはアンデスの大地だった。しかし作品の根底に流れる視点は変わらない。
自然のなかで生きる生命同士の関係性を見つめるまなざしは、海でも陸でも一貫しており、本シリーズでもその世界観が静かに表現されている。
岡田裕介写真展『AYNI|コノホシノアイニツイテ』
東京会場
会期 2026年9月8日(火)~9月13日(日)
時間 11:00~19:00(最終日は17:00まで)
会場 弘重ギャラリー 東京都渋谷区恵比寿南2-10-4 ART CUBE EBIS B1F
入場料 無料
京都会場
会期 2026年9月15日(火)~9月27日(日)
時間 11:00~18:00
※9月21日(月・祝)休廊
会場 京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク2階
入場料 無料
写真集『AYNI|コノホシノアイニツイテ』
- ●発売日:2026年9月8日(火)
- ●価格:7,700円(税込)
- ●仕様:A4変形/ハードカバー/104ページ
- ●写真展会場・オンラインストアで販売
- ●9月1日(火)先行予約開始
- ●会期終了後、全国書店でも順次販売予定
- ●オンラインストア https://yusukeokada.stores.jp/

2003 年より、フリーランスフォトグラファーとして独立。沖縄・石垣島、ハワイ・オアフ島へ の移住を経て、現在は神奈川県の三浦半島を拠点に活動中。 水中でバハマやハワイのイルカ、トンガのザトウクジラ、フロリダのマナティなどの大型海洋ほ 乳類、陸上で北極海のシロクマ、フォークランド諸島のペンギンなど海辺の生物をテーマに活動。 2009 年 National Geographic での受賞を機に世界に向けて写真を発表し、受賞作のマナティ の写真は世界各国の書籍や教育教材などの表紙を飾る。温泉に入るニホンザルの写真はアメリカ・ スミソニアン自然博物館に展示。国内でも銀座ソニーアクアリウムのメインビジュアルはじめ企 業の広告やカレンダーなどを撮影。 またミュージシャンのライブ撮影も行い、雑誌、WEB、広告などに作品を発表している。




