好評発売中のモビーディック“やさしくフィットするマスク”製造秘話
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、新しい生活様式が求められている今、マスクは日常に不可欠なものとなっている。
現在ではさまざまな会社から販売されるようになり選択肢も増えてきたが、日本中でマスク不足が起きていた4月の初旬から、株式会社モビーディックが“やさしくフィットするマスク”を製造販売していたことはご存知だろうか。
ウエットスーツ・ドライスーツのブランド“モビーズ(MOBBY’S)”を展開するメーカーが、なぜいち早くマスクの製造販売を始めたのか。そこには「社会への恩返しをしたい」という想いが込められていた。その経緯や現在に至るまで、製品と合わせてご紹介しよう。
リピーターも続出!!運動中も使える
“やさしくフィットするマスク”
マリンスポーツ用ウェアを70万着以上手がけた知見を生かし、立体成型されたマスクはS、M、L、LLの4サイズ展開。バリア性と通気性を両立した、呼吸しやすい“息らくちん構造”で、ウォーキングやランニングなどの運動中にも使いやすいつくりとなっている。
伸縮素材を使用しているため耳が痛くなりにくいだけでなく、日焼けが気になるこれからの季節に嬉しいSPF50+(紫外線遮断率99%)も検証済みなのも特筆すべき点。また、塩素消毒ができ、洗って繰り返し使用できるうえ、2枚入りで550円というコストパフォーマンスから、色違いで複数購入する人も続出しているそう。
“社会への恩返し”
製造・販売開始から現在に至るまで
“やさしくフィットするマスク”の製造が行われているのは、宮城県石巻市にある、モビーディック本社の工場。2011年3月11日の東日本大震災で被災した場所でもある。
当時モビーディックは、グループ会社の工場が全壊するといった被害を受けたものの、大学や仮設住宅の方と新しい雇用やビジネスモデルを作るなど、地域や社会の協力を得ながら復興に取り組んできた。
そんな社会への恩返しとして、深刻な問題となっていた“マスク不足”解消の一助になればとの想いで製造販売へ踏み切ったそうだ。
発売当初は、本業のウエットスーツ・ドライスーツ作りとは異なる素材や工法のため、試行錯誤を繰り返しながら生産に当たっていたという。しかし、マスクを生産するために必要な特殊機器“超音波ミシン”や職人の確保の都合上、1日に生産できるマスクの数量には限界があったため、オンラインストアに在庫を補充すると同時に完売となる日々が続き、なかなか手に入らないという声がたくさん挙がっていた。
そんな声に応えるため、5月以降は生産・発送業務に携わる人数を大幅に増員。社内体制を整え、安定的に供給ができるようにしたとともに、現在も日々改良・改善を重ねてマスクの生産に取り組んでいる。
東日本大震災をはじめ、多くの困難を乗り越えて、創業50年を超えたモビーディック。次の50年を見据え、100年続く持続可能なマリン産業を目指し、社会の循環を意識した経営をこれからも続けていくことだろう。
▶︎【ダイビング×SDGs】モビーディック:目指すは“持続可能”なマリン産業〜この先50年続く企業を目指したい〜
取材協力:株式会社モビーディック
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