【アンケート結果】潜る場所は、ダイビングポイント? ダイビングスポット?

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南国のカラフルな魚たち

ダイバーの皆さんは、潜る場所のことを何と呼んでいるのでしょうか?

パラオにおける「ブルーコーナー」、富戸における「ヨコバマ」、宮古島における「アントニオガウディ」など、潜る場所の最も狭い範囲(ピンポイント)を表す用語は、ダイバーによって、ダイビング“ポイント”orダイビング“スポット”のいずれかに分かれているようです。

個人的には、雑誌『マリンダイビング』にいたころは、“スポット”と統一されていたので、そう呼んでいたのですが、海で会うダイバーたちは“ポイント”と呼ぶ方が多く、さて、どちらが多いのだろうと。

ちなみに、雑誌『ダイバー』はポイント、PADIジャパンのホームページではスポットがデフォルトのようです。

ますます、ややこしい……。

そこで、アンケートをしてみた結果がこちら。

ダイビングをする場所は、ポイント? or スポット?

  • その他 (2%, 6 Votes)
  • スポット (5%, 14 Votes)
  • ポイント (93%, 257 Votes)

Total Voters: 277

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“ポイント”が93%!

用語というのは多数決ではない部分もありますが、ここまで圧倒的だと、共通用語の安定性から考えると、“ポイント”がベターなのかもしれませんね。

ちなみに、イングリッシュ圏のダイバー数人に話を聞くと、全員、Dive Site(ダイブサイト)でした。

むむ(笑)。
英語で会話をする場合は、ダイブサイトの方が通じそうです。

新たな疑問
エリア? ポイント?

では、最も狭い範囲が“ポイント”だとして、その上の階層をどう呼ぶか。
これがまたややこしいのです。

例えば、大瀬崎の「湾内」。

雑誌などでは、大瀬崎=ダイビングエリア、湾内=ダイビングポイントとしていますが、一般的には、どちらもダイビングポイントと呼んでいたりしています。

イングリッシュダイバーも、いずれもダイブサイトと呼んで、明確な区別をしていないようです。

また、「パラオはダイビングエリアだけど、大瀬崎はダイビングポイントって感じ」「ダイビングエリアと言えば、“アジア”“インドネシア”とかじゃない?」というダイバーもいましたが、明確な区別ができないのは規模感のズレもあるような気もします。

雑誌では、便宜上、パラオやモルディブ、セブなどの海外のダイビングエリアと同列に、大瀬崎や串本が国内ダイビングエリアとして扱われますが、規模感としては、パラオやモルディブと並列のダイビングエリアは“伊豆”、あるいは“日本”になりますしね。

雑誌などでは、どうしても階層分けをしなくてはいけない場面があるので、便宜上、エリア、ポイントと分けないといけないのですが、一般的には、「伊豆のどこのポイント潜るの?」と言われれば「大瀬崎」、「大瀬崎のどこのポイント潜るの?」と言われれば「湾内」と、文脈によって使われていて、この辺はファジーな印象を受けますし、それで問題ないのかもしれません。

ただ、個人的には、データベースを扱う上で、どうしても分けねばならない局面があって、今後もモヤモヤしそうです……。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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