ウエットスーツをすんなり着る裏技〜週刊スキルアップ教室 第2回〜
水がない! きつ過ぎる! そんな人には水を使わない裏技がオススメ
前回は水を使ってウエットスーツを着るオーソドックスな方法をご紹介しましたが、こんな声が聞こえてきそうです。
「冬にプールは寒い」
「クルーズなど、シャワーの水が貴重なので使いたくない」
「シャワーを使ってもきつ過ぎて入らない」
そんな人のために、水を使わないで、スーツをすんなり着ることができる裏技をご紹介します。
もちろん、プールで着てしまうのが一番てっとり早いですし、ウエットスーツがきつい方は、快適度も左右するので買い替えをオススメしたいところですが、そういう状況にない場合はかなり使える裏技です。
“着る”ではなく、裏返しから“貼る”イメージで摩擦抵抗ゼロ!?
前回は、スーツを着る際、スーツと肌との摩擦抵抗を減らすために水を使う方法でしたが、今回ご紹介する方法は、そもそも摩擦抵抗を生まない方法です。
女性がストッキングを履く時を思い浮かべてください。
ストッキングを強引に引き上げると伝線してしまうので、あらかじめストッキングを輪っか状に収縮させ、足首まで入れたら、あとは体に徐々に貼りつけていくようにしてたくし上げていきます。
例えを変えるなら、お母さんが赤ちゃんに洋服を着せる時の招き手。
洋服を着せるというより、赤ちゃんをくるんでいくといった感じです。
いずれも、摩擦抵抗を生む“引き上げる”動作でなく、“貼りつける”動作ですから摩擦抵抗が理論上は生まれません(実際は少し引き上げる作業もある)。
では、具体的には、厚みのあるスーツを洋服のように収縮させて輪っか状にするのは難しいので、裏返しの状態から着ていきます。
裏返しのスーツを表に戻す動作の中で、徐々に体に張り付ける、あるいは覆っていく方法です。
◎手順とチェックポイント
■裏返した状態から体に貼りつけるイメージでスーツを着る
まずは、特に着るのに苦労する下半身部分だけ裏返して着てみよう。
スーツのヒザの部分が上を向いている状態です。
つま先からまずは足首まで通しますが、あらかじめスーツの足首部分を少しだけ内側に折り込んでおくと着やすい場合もあります。
裏返したスーツを少しずつ表に返していきながら、体にピタッと貼りつけて覆っていくイメージです。
慣れてくると、立ったままでも、全部裏返した状態からでも着られるようになります。
裏返した状態から手を通すパターンはやりやすい人とそうではない人に分かれそうなので、ぜひ試してみてください(要領は下半身を着る時と同じです)。
この裏技のいいところは、ダイビング後に裏返しに干したスーツを、次に潜る時はそのまま着ることができること。
意外と面倒くさい、スーツを折り返して表にするという手間が省けるので、とっても楽ちんですよ♪