フロートをスムーズに打ち上げるのに役立つヒモの結び方

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フロートとロープの結び方

ドリフトダイビング時の必携アイテムといえばフロートですが、意外と知られていない収納法。

皆さん、ただヒモをフロートにグルグル巻きにしていませんか?

フロートとロープの結び方

これだと、巻きつけるのも大変で、見た目も美しくありません。
何より、水中で打ち上げた時にからまってしまう可能性もあります。

そこで、ゲストには必ず正しい収納法にしてもらってからフロートを持たせているという、ロタ・スクーバセンターRUBINの山本博さんに正しい収納法を教えていただきました。

フロートとロープの結び方

山本さんに教えていただいた正しい収納法とは、ロープの部分を短くし、絡みづらくするロープワーク。
クラブヒッチ(巻き結び)とチェーンノットの組み合わせです。

フロートとロープの結び方・クラブヒッチ(巻き結び)とチェーンノット

長さが短くなり、伸縮性もあるので使いやすくなる。筆者は市販のヒモをそのまま使っていますが、多くのガイドさんはもう少し太くて丈夫なものを使っています

まずはクラブヒッチで根元に輪っかを作る

ロープの根本近くに、まずは輪っかを作り左手で持つ
フロートとロープの結び方・クラブヒッチ(巻き結び)


右手でもうひとつ輪っかを作る 
フロートとロープの結び方・クラブヒッチ(巻き結び)


ロープの交差部分に注意(上から下へ交差させ、基点を下に作る)
フロートとロープの結び方・クラブヒッチ(巻き結び)


右手で作った輪っかを、左手で作った輪っかにかける
フロートとロープの結び方・クラブヒッチ(巻き結び)


ギュッと締める
フロートとロープの結び方・クラブヒッチ(巻き結び)


フロートとロープの結び方・クラブヒッチ(巻き結び)

■クラブヒッチ(巻き結び)の動画

チェーンノットでロープを短くする

作った輪っかに指を突っ込み、ロープを引き上げる
フロートとロープの結び方・チェーンノット


フロートとロープの結び方・チェーンノット


フロートとロープの結び方・チェーンノット

この動作をロープの先端部に来るまで繰り返し行ない、最後の輪っかを使って、最初と同じように、クラブヒッチで固定。

フロートとロープの結び方・チェーンノット

フロートとロープの結び方・チェーンノット

フロートとロープの結び方・チェーンノット

■チェーンノットの動画

水中で絡まずに打ち上げられる!

実際に水中でフロートを打ち上げるには、クラブヒッチで結んだ箇所をほどき、空気を入れて打ち上げるだけ!

フロートとロープの結び方

チェーンノットで結んだロープはテンションをかければ勝手にほどけていくので、絡むこともなくすんなり打ちあがります。

フロートとロープの結び方

フロートとロープの結び方

フロートは命を守る大事なアイテム。
携帯するのはもちろん、快適に使えるよう、ぜひ今回紹介した方法を試してみてくださいね。

※画像や動画でわからなかった方は、ガイドさんはほとんどの方ができるはずなので、ぜひ聞いてみてください。

フロートとロープの結び方

ちなみに、丸めて携帯するのもありですが、BCによっては畳んで収納した方が使いやすい場合もあります

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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