フロートをスムーズに打ち上げるのに役立つヒモの結び方

ドリフトダイビング時の必携アイテムといえばフロートですが、意外と知られていない収納法。
皆さん、ただヒモをフロートにグルグル巻きにしていませんか?

これだと、巻きつけるのも大変で、見た目も美しくありません。
何より、水中で打ち上げた時にからまってしまう可能性もあります。
そこで、ゲストには必ず正しい収納法にしてもらってからフロートを持たせているという、ロタ・スクーバセンターRUBINの山本博さんに正しい収納法を教えていただきました。

山本さんに教えていただいた正しい収納法とは、ロープの部分を短くし、絡みづらくするロープワーク。
クラブヒッチ(巻き結び)とチェーンノットの組み合わせです。

長さが短くなり、伸縮性もあるので使いやすくなる。筆者は市販のヒモをそのまま使っていますが、多くのガイドさんはもう少し太くて丈夫なものを使っています
まずはクラブヒッチで根元に輪っかを作る
ロープの根本近くに、まずは輪っかを作り左手で持つ
↓
右手でもうひとつ輪っかを作る
↓
ロープの交差部分に注意(上から下へ交差させ、基点を下に作る)
↓
右手で作った輪っかを、左手で作った輪っかにかける
↓
ギュッと締める
↓
■クラブヒッチ(巻き結び)の動画
チェーンノットでロープを短くする
作った輪っかに指を突っ込み、ロープを引き上げる
↓
↓
この動作をロープの先端部に来るまで繰り返し行ない、最後の輪っかを使って、最初と同じように、クラブヒッチで固定。
↓
↓
■チェーンノットの動画
http://youtu.be/QJm73y1sosk
水中で絡まずに打ち上げられる!
実際に水中でフロートを打ち上げるには、クラブヒッチで結んだ箇所をほどき、空気を入れて打ち上げるだけ!

チェーンノットで結んだロープはテンションをかければ勝手にほどけていくので、絡むこともなくすんなり打ちあがります。

↓

フロートは命を守る大事なアイテム。
携帯するのはもちろん、快適に使えるよう、ぜひ今回紹介した方法を試してみてくださいね。
※画像や動画でわからなかった方は、ガイドさんはほとんどの方ができるはずなので、ぜひ聞いてみてください。

ちなみに、丸めて携帯するのもありですが、BCによっては畳んで収納した方が使いやすい場合もあります