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箱の中で一体なにが!? 運搬中に切れたダイブコンピューターのベルト閲覧無制限

電池交換を済ませてお客様宅にお送りしたダイブコンピューター。
「到着して開封した段階で、ベルトが切れていた」という報告を受けました。

ベルトが切れたダイコン(提供:高尾珠実)

ウレタンベルトの切れた状態。こちらは当店所有のダイブコンピューター(今回の事例と同様に経年劣化が原因でベルトに切れが生じたもの)

お客様が箱を開封して目にされたのが、切れたベルトのダイブコンピューター。

作業段階で切れていたのに、なぜ何も告げることなく送ってきたか? と疑念を抱かれたり、不信に思われて当然だと思います。

ご報告を受けてたいへん驚きましたし、納品のタイミングでの割れを回避する働きかけができず、申し訳ない想いでいっぱいになりました。

当然のことながら、電池交換が済んで戻ってきた段階でも、発送前の梱包の段階でも、切れはもちろんのこと、クラック(割れ)さえ生じておりませんでした。

つまり、“当店で梱包→宅急便配送→お客様が開封”という流れの間で、割れが生じてしまったのです。

「何故このようなことが起きたのか?どうすれば防げるのか?」

同様のケースの再発防止のため、みなさまにも知っていただきたいので書くことにしました。

なぜ、このようなことが起こったのか?

ウレタン製のベルトは、経年劣化によって油分が抜けていきます。
油分が抜けると硬化してきて、最終的にこのような割れが生じることがあります。

これまでに「ベルトが切れたからベルト交換お願いします」といったオーダーは、修理として普通にあることですが、電池交換の依頼を受けて発送から納品までの間にベルトが切れてしまうといったことは初めてでした。

目に見える亀裂ができた場合はその段階で部品交換すればいいのですが、視認できない段階でも、外部から何らかの力がかかると突発的に割れが生じることがあります。

どうすれば防げるのか?

海辺で荷解きをして、今まさに潜ろうというときに、このようにベルトが切れたりしたらとても困りますよね。
そのようなトラブルに直面しないために、早めのベルト交換をおすすめします。

視認や触診では、他のウレタン素材でできた部品(ケースやカバー、ダストキャップ)と同様、外部に兆候が見られなければ、いつまでもつのか(寿命)といった判断ができません。
(購入からの年数だけではなく、保管状態・使用頻度・使用状態などによって、寿命の長い短いに個体差ができるため)

最終的には、購入時期や使用状況によって、いつ交換するのかを判断して、自身で、交換時期を決めていただかなければなりません。

正直なところ、目に見える不具合がない場合、お金がかかることですので、こちらからあまり積極的におすすめしにくいです。

ですが、今後は再発防止のため、年数を経ているダイブコンピューターをお預かりした際は
今回のような事例があったことをご紹介していきたいと思います。

年数を経て使用しているダイブコンピューターをお使いの方は、海に行かれる前に、ぜひベルトもチェック(※)してください。

(※)目で見る、ベルトを折り曲げたり引っ張ってみたりする

ダイブコンピューターはセイフティーダイビングをするためのマストアイテムですので、万全な状態で身に付けていただきたいです。

暖かくなり、これからさらにたくさんの方が海に出られる時期に入るかと思います。

ぜひ、マイギアの準備とチェックは入念に、安全に充実したダイビングができますよう、心よりお祈り申し上げます。

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