ダイブコンピュータにも使えるタフな「Apple Watch Ultra」が満を持して登場
アップルは、Apple Watchの上位モデルとしてダイビングなどのアウトドア利用に対応した「Apple Watch Ultra」を9月23日から発売する。水中では十分な視認性を高めたほか、大型のオレンジのアクションボタンにより高い操作性を実現。さらに注目すべきは、ダイブコンピュータとしても使用可能なことだ。
前代未聞のタフなApple Watch
軽量かつ強度を兼ね備えたチタニウムケースに高精度2周波GPS、最大36時間使えるバッテリー、自由をもたらす携帯電話通信機能を搭載した、最も屈強で万能な「Apple Watch Ultra」。-20度から55度までの厳しい環境にも対応でき、水中に入ると「水深」アプリが自動的に立ち上がり、時刻、現在の水深、水温、水中の時間、最大水深を優れた視認性で表示する。
価格は124,800円。49mmチタニウム製のケースとサファイア前面クリスタルの画面を採用し、耐環境規格MIL-SID-810のタフネス仕様となるスマートウォッチ。ディスプレイ輝度は最大2,000nit(iPhone 12は1,200nit)となっている。
フル機能のダイブコンピュータ
さらに、ダイビング業界で有名なイノベーターの「Huish Outdoors」と共同開発されたOceanic+というアプリを使うことで、有能なダイブコンピュータへと変貌する本製品。国際的に認められたダイビングアクセサリの規格EN13319に準拠しており、スキューバダイビングとフリーダイビングを水深40メートルまで楽しめるように設計され、ダイブコンピュータに求められる、減圧限界や浮上速度、安全停止といった安全警告の機能はもちろんのこと、ダイバーに必要なコア機能がすべて搭載されている。減圧のアルゴリズムは高機能・高性能なダイブコンピュータ「Garmin」にも使用されているBühlmann減圧アルゴリズムを使用しているとのこと。
さらに操作も簡単。既存のダイブコンピュータの中には、必要な情報を見るのに複雑な順番でボタンを押さなければならないものもある。しかしOceanic+アプリなら、Digital Crown (Apple Watchの側面にあるボタン)を回すだけで別のスクリーンにアクセス。大きく明るいディスプレイ上で一画面にさまざまな情報が表示されても瞬時に理解することが可能となっている。
もし、万が一はぐれたり、非常事態でもアクションボタンを長押しするだけで、86デシベルの最大180m先まで聞こえるSOSサウンドが鳴るようにもなっている。
水面に浮上したら、すぐにダイブデータをチェック。GPSでエントリーとエキジットのポイントを瞬時に確認できる。データはiPhoneとクラウドに自動的に同期し、さらにiPhone上でOceanic+アプリを使用すると水深や時間を計算するだけではなく、潮の干満、水温、視界や海流までもわかる。これらのデータは友だちや家族とシェアすることも可能だ。
新登場のオーシャンバンド
フルオロエラストマーラバーで成形された軽くて柔軟性のあるバンドは、チタニウムバックルとスプリング式のチタニウムアジャスタブルループでチューブを通して固定されるので、高速ウォータースポーツを楽しんでいる時でも完璧にフィットするほどなので、ダイビングのエントリー時にも外れる心配はない。さらにエクステンションバンドを取りつければ、厚いウェットスーツの上からでも装着できる。
電話やメールをはじめ、心拍数モニタリングなどのさまざまな機能を備えているApple Watch。そこに待望のダイビングコンピュータとしての機能が加わったということで、その使い勝手は非常に気になるところ。また、ダイブコンピュータとして使えると思えば価格もさほど高額というわけではなさそうだ。ぜひ実際に試してみたい。
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