豚鼻や浸水の原因にも!? 正しいマスクの位置とは
先日、ご紹介したマスクのストラップの位置について、多くの反響をいただきました。
■ダイバーが意外と知らない!? 正しいマスクのストラップの位置
https://oceana.ne.jp/equipment/57816
今回は、ストラップの位置と同時に考えて欲しい、正しいマスクの位置についてご紹介したいと思います。
マスクの位置“あるある”のトップといえば、いわゆる“豚鼻”でしょう。
せっかくの美人も台無しなばかりか、浸水の原因にもなってしまいます。
この失敗は、すでにマスクの試着の時から始まっている可能性があります。
サイズのフィットしたマスクの選び方として、「ストラップなしでも顔にフィットする」と教えられたことがあるダイバーは多いと思います。
陸上でストラップをしないでマスクを顔に当て、少し鼻から息を吸った状態で手をはなしても顔にしっかりくっつくマスクを選ぶ、というもので、これはこれで正しいです。
ただ、この際、忘れられがちなポイントは、“レギュレーターをくわえた状態の口の形で行なう”ということです。
というのも、マウスピース(レギュレーター)をくわえている状態は、いわば“ひょっとこ口”なので、その状態でのマスクの位置が、実際に潜っているときの位置となるからです。
マスクの位置を試してみるときは、実際にレギュレーターを使ってみるのがベストですが、手元になければ、拳の一部をくわえるなどして、ひょっとこ口で試してみるのがよいでしょう。
マスクの正しい位置は、思っているより下!?
では、マスクの正しい位置とは、どの辺りでしょうか?
いつも豚鼻と指摘されたり、ノーズポケットに水が入ってしまう人は、いつも以上に、大胆にマスクを下げてみるといいかもしれません。
もう少し具体的に言えば、上唇にマスクのスカートがかぶさるくらい大胆に試してみて、ベストポジションを探してみましょう。
おそろらく、自分が思っているより、ずっと下の位置だと思いますよ。
道具に頼るのもあり! 優れものマスク
しのぎを削る器材メーカー。
もちろん、この辺の対処を考えていないはずはありません。
僕が試したことがあるマスクでいえば、例えば、TUSAのフリーダム。
バックル部分が可変式になっていて、マスクの位置とストラップの位置を、それぞれ顔の形状に合わせて変えられます。
そもそも、マスクを正しい位置に着け、そのまま平行にストラップを着けると、後頭部の下に位置してしまいズリ落ちる原因となります。
では、ズリ落ちないようストラップを上げると、今度はマスクが引き上げられるような形になって豚鼻の原因となってしまいがち。
マスクの位置と、ストラップの位置を、分けて考えることができる、このマスクは合理的ですよね。
千差万別の頭の形状に対応できるのも嬉しいところ。
また、今、僕が使っているアクアラングのテクニカというマスク。
このマスクは、そもそもスカート部分の面積が小さくて、口の形状にあまり左右されず、浸水もしにくくていい感じです。
※
位置、締め付け、くもり、浸水……etc.
意外と、マスクがストレスの元となっているダイバーは少なくありません。
まずは、マスク選び、そして、ストラップやスカートの位置などなど、いろいろ試してみてくださいね。