魚の骨格はこんなにも美しい!「生きものがかたる造形美〜冨田伊織 新世界『透明標本』より〜」が うみがたりで開催中!

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海の生きものの無限の魅力を発信する上越市水族博物館「うみがたり」は、6月26日に開館5周年を迎える。そんな中、開館5周年を記念するプレイベントとして、特別展「生き物がかたる造形美〜冨田伊織 新世界『透明標本』より〜」を5月21日まで開催中だ。学術的な「標本」でもあり、生き物の造形美を「アート」としても映し出す“透明標本”を200〜300点を展示している。

透明標本とは

「生物の硬骨を赤、軟骨を青に染色し、タンパク質を酵素や薬品により分解して筋肉を透明化する」という骨格研究の手法を応用した標本だ。標本というと研究目的で使用されるものを想像するが、赤と青の2色が織りなす繊細で美しい「アート」としても楽しめるのも特徴。

本特別展では、幻想的な世界観で脚光を集める透明標本作家 冨田伊織氏の作品を一挙に展示。「うみがたり」での展示生物に関連する甲殻類、軟体生物、魚類の透明標本がとズラリと並べられ、生きものの造形美を垣間見ることができる。

生きている姿と透明標本を同時展示

実際に泳いでいる姿と透明標本が同時に観察できるのは「うみがたり」ならでは!展示水槽と透明標本を並べて展示してあり、骨格から見る体の動き方などをじっくりと観察できる。海洋生物好きにとっては、たまらない展示だ。

「New World Transparent Specimens/Iori Tomita©」

「New World Transparent Specimens/Iori Tomita©」

透明標本への理解を更に深める

透明標本の展示の他に、その特徴や作り方についてもご紹介。また、骨格だけでなく内臓も見える透明標本だからこそ確認できる「生きものの成長に伴う変化の様子」などを学べるパネルも設置される。いきものへの知的好奇心がより一層駆り立てられそうだ。

「New World Transparent Specimens/Iori Tomita©」

冨田伊織氏の透明標本グッズも買えちゃう!

展示を見ていると、美しい透明標本を家に持ち帰りたい!という欲望が湧いてくるかもしれない。そんな要望に応えるべく、1階ミュージアムショップ「レガーロ」では、冨田伊織氏の文具やステッカーなどのグッズも販売。もちろん、本物の透明標本も購入可能だ。
冨田伊織氏の透明標本グッズを購入できるのは、新潟県内で当館のみ!気になる方は、ぜひお見逃しなく!

「New World Transparent Specimens/Iori Tomita©」

「New World Transparent Specimens/Iori Tomita©」

4月12日(水)までは桜にちなんだ展示やイベントも

桜の造花を施した水槽に、ニシキゴイや金魚を泳がせた「観桜会水槽」。こちらでは桜が満開に咲き誇る様子を表現。また、桜にちなんだ楽曲にあわせ、期間限定水中ドルフィンパフォーマンス「Art of Dolphin」や舞鰯シャイニリュージョンも開催される。桜の装飾や照明で彩られたイルカやイワシの水中を舞う姿も同時に楽しみたい。
期間限定の本特別展やイベント。普段海を泳ぐ姿からは想像できないような、色分けされて染色された骨格の美しさを堪能しよう。
上越市立水族博物館「うみがたり」

冨田伊織
冨田伊織氏
北里大学 水産学部 水産生物科学科卒
在学中、研究用の透明骨格標本に魅せられ、独自に制作を開始。
独特の世界観で脚光を集め、各種展示会をはじめ、写真集出版、講演会と活動の場を広げている。冨田伊織 新世界『透明標本』 より)
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