「本当に楽しい体験は人に伝えたくなる」パプアニューギニアダイビングナイト・レポート
2014年4月9日(水)、パプアニューギニア政府観光局が主催した「パプアニューギニア・ダイビング・ナイト」@シテ・ドゥ・タン ギンザ に行ってきました!
「水中カメラマンの天国」と言われるパプアニューギニアの海の魅力を伝えるべく開催されている、こちらのイベント。
なんと160人以上のダイバーが集まる盛況ぶりです。
最初に、パプアニューギニア政府観光局マーケティングマネージャーの山田さん、パプアニューギニア・ダイビング協会会長のマックス・ベンジャミンさんのご挨拶のあと、スクリーンには同局制作のPVがスクリーンに流れます。
エキゾチズムを感じさせる街の風景、見渡す限りの豊かなサンゴ礁。
イベントの始まりから、いきなり「最後の楽園」と呼ばれるに相応しい風景を見せつけられました。
その後は三人の水中カメラマンによるPNG・トークがスタート。
最初は、古見きゅうさんの初めてのPNGのお話。
「長くダイビングをしていたら、だんだん『初めて見るもの、初めて見ること』が少なってくるんです。けれど、ぼくはパプアニューギニアの海は『初めて』を感じることがたくさんあって。それだけ豊かな海なんです」
と語り、古見さんも見たこともないほどの数だったという枠いっぱいのハナダイの群れや、トゥフィ名物レッドピンジャロスナッパーの群れ、通称「赤玉」の写真を披露。
スライドが次の写真へ映るたび、「おお!」と、お客さんの感嘆の声が上がります。
「世界の中でも、手付かず中の手付かずの海の中で、どこに目をやればいいのか全くわからなかった(笑)」
とは、二人目のスピーカー、中村卓哉さんの言葉。
中村さんはコーンフリクト・アイランドグループの海を探索するメディアクルーズに参加されたときのことを語りました。
コーンフリクト・アイランドグループは、PNGの海の中でも特に未開拓の海。
なので、水面から「あそこ面白そう!」というポイントを探しながらのクルーズをされたそうです。
ゴシキエビとサラサハタのツーショットなど、あまりに豪華な光景が平然と広がる豊かな海。
こんな海に潜れるクルーズ・ツアーも、あと1、2年経てば市場にも出回るかもしれない、とのことでした!
3人目のスピーカー、石川肇さんの水中動画は、ドロップ沿いの海中に射す木漏れ日が照らす、真っ赤なソフトコーラル。
会場中が極上の癒しに包まれます。
また、数々のウミウシの希少種の写真も印象的でした。
PNGは世界中からウミウシの研究者が集まる、ウミウシの宝庫なんだそうです。
それぞれのスピーカーたちが紹介するPNGの豊かな海に心を奪われっぱなしの会場。
この豊かな海のことを、ナビゲーターでありパプアニューギニアダイビング大使でもある鎌田多津丸さんは、「サンゴが仲良く暮らす海」と称していました。
「PNGの海は、世界的に見ても非常に多くの種類のサンゴがケンカせずに共存している海なんです。だから、被写体の生物だけじゃなく、ソフトコーラルみたいな、美しい写真を撮れるための環境が揃っているんですよ」
なるほどなぁ、と感心している内に、イベントは後編の立食パーティーに移りました。
美味しい食事とお酒に、会場中でPNGの話が弾みます。
最後にお客さんを待っていた嬉しいサプライズ。
それはなんと、PNGへの旅というプレゼントを賭けたジャンケン大会!
この豪華プレゼントを巡り、熾烈な戦い(?) が繰り広げられました!
そして優勝したのは、なんとこのイベントのカメラマン(笑)。
是非とも素敵な時間を過ごして欲しいものです。
大盛況に終わったこのイベント。
会場いた誰もが、PNGへの想いを馳せたことでしょう。
パプアニューギニア政府観光局の山田さんも、「一番大事なことは、『正しい情報』を皆さんに提供することなんですよ」と、ぼくに語ってくれました。
「『正しい情報』を皆さんにお伝えして、『本当に行きたい!』と思える人に、PNGに行っていただく。そこで感じた『楽しい!』ということを、今度はその人が他の人に伝える。
本当に楽しかったことって、どうしても人に伝えたくなるものだと思うんですよ。だから、それを繰り返していって、PNGを『楽しい』と思う、そんな資質を持った人に、PNGに行って欲しいんです。それこそが、私たちの役目ですから」
あの日のイベントは、そんな山田さんの言葉を体現していたように思います。
3人のスピーカーの方々に「最後の楽園」の光景を見せられて、あの場にいた人たちの誰もが、PNGの魅力に心を奪われていたでしょうから。
以上、パプアニューギニア・ダイビング・ナイトのレポートでした!