水中写真家・中村征夫さんプチ・インタビュー ~2017年8月9日より写真展「永遠の海」開催 ~

水中写真家の中村征夫さん、
写真展「永遠の海」を開催!

東京のど真ん中・松屋銀座の8階イベントスクエアに、最新作を含めた約130点の作品が展示されます。

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パラオや沖縄、三陸、紅海、及び、深海などで撮影した最新作、そして、未発表作品も勢ぞろい。幅150cmの大作も必見です。
命の豊かさを表現した美しい海中景観に浸りましょう。

会期は、2017年8月9日(水)〜21日(月)、10:00〜20:00(10:00〜20:00(入場は閉場の30分前まで、最終日17:00閉場)です。

地球に棲む生きものとして
未来に伝えたい景色がある

写真展開催に先立ち、中村征夫さんにプチインタビューをさせていただきました!

中村さん

地球規模での環境異変が起こっているなか、海も例外ではなく変化してきています。いつまでもこの美しい海中世界が残るよう願いを込めて「永遠の海」と名付けました。
一瞬の生きものの動きから、人間が“察する”瞬間というのがあると思うんです。それは、「よろこび」だったり、「悲しみ」や「苦しみ」だったり、その時々で様々ですが、そういう生きものの表情を描きたいと思っています。
 

ーー

例えば、どんなものでしょうか?
 

中村さん

ダイナミックなものからは、海や生きものの成り立ちに思いをめぐらせ、すべてに意味があることを、など。展示する作品には、それぞれキャプションをつけていて、そこから感じとっていただければいいなぁと。展示する作品をいくつか紹介しますね。

静まり返った海中。私の大好きな魚たちが音もなく通り過ぎる。澄み渡る海中に柔らかな光が注ぐ。もうこれ以上のものは必要ない。

静まり返った海中。私の大好きな魚たちが音もなく通り過ぎる。澄み渡る海中に柔らかな光が注ぐ。もうこれ以上のものは必要ない。

砂に映った影を見て、形態の不思議さを味わう。

砂に映った影を見て、形態の不思議さを味わう。

テーブル状とエダ状のミドリイシの仲間が、折り重なるように成長している。生気に満ちあふれた景観である。

テーブル状とエダ状のミドリイシの仲間が、折り重なるように成長している。生気に満ちあふれた景観である。

 

ーー

写真展の開催が待ち遠しいです!
 

中村さん

今回、百貨店で行うので、海の中を覗いたこともない一般の方も多いと思います。そういう方に、海の素晴らしさや不思議さを感じてもらう機会になるといいですね。
 

中村征夫 写真展「永遠の海」
開催概要

日時:2017年8月9日(水)〜21日(月)
   10:00〜20:00(入場は閉場の30分前まで、最終日17:00閉場)
会場:松屋銀座8階イベントスクエア
   (東京都中央区銀座3-6-1)

入館料:一般800円、高校生600円、小中学生400円

中村征夫トークイベント&
サイン会も受付中!

展覧会開催を記念し、中村征夫さんのトークイベントが開催されます。テーマである「永遠の海」について、撮影エピソードを交えたお話をうかがう貴重な機会です。

日時:2017年8月12日(土)、13日(日)
   各日14:00開演(サイン会含め、15時30分頃終了予定)
会場:銀座フェニックスプラザ3階会議室
   (東京都中央区銀座3-9-11 紙パルプ会館)

参加費:1,000円(展覧会入場券付)
定員:100名(予定)
電話:03-3567-1211(10:00〜20:00)

Profile
中村 征夫(なかむら いくお)さん

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1945年秋田県生まれ。19歳のとき神奈川県真鶴岬で水中写真を独学で始める。撮影プロダクションを経て、31歳でフリーランスとなる。1977年東京湾にはじめて潜り、ヘドロの海で逞しく生きる生きものに感動、以降ライフワークとして取り組む。数々の報道の現場の経験を生かし、新聞、テレビ、ラジオ、講演会とさまざまなメディアを通して海の魅力や海をめぐる人々の営みを伝えている。2009年秋田県潟上市にフォトギャラリーブルーホールを開設。

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PROFILE
本とWEBの編集者。月刊誌やムックの編集を経て、WEB編集へ。スクーバダイビング専門メディア「オーシャナ」「スクーバモンスターズ」元編集長。現在は、児童書、写真集、WEB記事の編集など、幅広く活動中。
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