「お決まりの集合写真じゃつまらない?」越智隆治といくフォトツアー@セブ~ワンポイント・フォトレッスン~

越智隆治といくフォトツアー第2グループ。

越智隆治といくセブ島・フォトツアー

内容は第1グループと同じく、1日目マクタン周辺、2日目ジンベエザメですが、第2グループは本格一眼や真剣に写真を学びたい人が多く、朝のフォトセミナーから積極的な質問が行き交い、モデルさん撮影も熱を帯びたものとなりました。

越智隆治といくセブ島・フォトツアー

また、初めてのジンベエザメの方も多くいたのですが、いきなりジンベエザメがいっぱいでちょっと面喰っていた様子。
離乳食でステーキを食べさせられたような感じでしょうか(笑)。

【越智隆治ワンポイント・フォトレッスン】

記念撮影。集合写真。

カメラを持っていれば、旅先で誰もが撮るカットですが、皆が何列かに並んで、カメラの方を向いて、「はい、チーズ」といった集合カットがほとんどです。
雑誌のダイバーの集合写真やダイビングサービスの紹介もお決まりの集合カットが多いのですが、とりあえず押さえる的なカットになりがちで、編集者としてもカメラ目線の集合写真的なカットばかりだと、グラフで多用できずに悩みどころでもあります。

お決まりの集合写真では、いかに自然な表情を引き出すかにかかっています。

越智隆治といくセブ島・フォトツアー

この写真は男だけというリラックスムードの中、可愛い子供を中心に、おっさんたちにしては笑顔あふれる爽やかな(と言っていいのかどうか・笑)写真となりました。

自然な笑顔を引き出すために、皆で協力したポーズをお願いすることも。

越智隆治といくセブ島・フォトツアー

「『はい、笑顔で』と言うより、ちょっとした共同作業をしてもらうことによって、自然な表情になるだけでなく、一体感も生まれて、ツアーなんかも楽しい雰囲気になるんだよね」

しかし、自分が撮られるとなると果てしなくぎこちなくなる越智としては(笑)、「自分が集合写真に写ることがあんまり好きじゃないこともあって、自然な笑顔を引き出すのが下手なのもあるんだけど、記念写真はどうしても作り絵的になっちゃう。だから、被写体の人任せになったり、とりあえず撮っておこう的にもなるし、自分としてはワンパターンでつまらないなって思っちゃうんだよね」

そんな越智が撮る集合写真は、「あんまり集合しない」写真。
前回のフォトレッスンの中でも言いましたが、人の動きを観察して先回りする越智は、構図的に決まったポジション・タイミングを見つけて、そこでさりげなく目線をもらいます。

越智隆治といくセブ島・フォトツアー

「記念撮影します」と言うと、撮る方も撮られる方もどうしても肩に力が入ってしまいますが、動きの中での一瞬であれば、自然な雰囲気で撮影が可能。
自然な笑顔であふれ、グラフでも挿入したいカットになります。

また、集合写真を撮るにしても、「はい、チーズ」の「はい」で撮ったり、「オッケーで~す」の後に撮るなど、「気を抜いた」瞬間を撮ると、自然な写真を撮ることができるとのこと。

さらに、目線をもらう記念撮影でも、越智はあえて背景に人を入れたりもします。

越智隆治といくセブ島・フォトツアー

単純に写真の奥行きが出ると共に、カメラを意識して立ち止った静的な被写体と自然と働く動的な被写体のコントラスが際立つことにより、“状況が明確”になって、楽しそうに記念撮影をする現場の空気が伝わってきます。

そして、ダイビングサービスの集合写真。

越智隆治といくセブ島・フォトツアー

単純に、スタッフの顔や数を情報として伝える写真も時には大事ですが、この写真のように、一人をクローズアップし、背景に他のスタッフを置くことで、ガイドをしてもらった人が誰だかひと目でわかる上に、“雰囲気”も伝わってきますよね。

ということで、記念撮影や集合写真では、集まって「はい、チーズ」のカメラ目線だけではない、臨場感あふれる、あるいは自然なカットを撮影するのも楽しいかもしれません。
ぜひ、試してみてください。

第1グループもでしたが、第2グループでも、浮遊写真が人気で何だかプチブーム!?

越智隆治といくセブ島・フォトツアー

あ、いや、みんな本当に浮いているのです(笑)。

越智隆治といくセブ島・フォトツアー

マクタンに戻り、フォトレッスンと第2グループでのフォトコンも盛り上がり、無事終了!

越智隆治といくセブ島・フォトツアー

皆さん、ありがとうございました。

越智隆治といくセブ島・フォトツアー

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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