八幡野名物、人の頭より巨大なネコザメ“はっちゃん”

伊豆の会いにいけるアイドルといえばネコザメ。

その名の通り、猫のような目をしている大人しいサメですが、八幡野には、“八ちゃん(はっちゃん)”と呼ばれる巨大なネコザメがいて、平成元年の八幡野オープン当初から見られているというから、現在24歳!
長寿記録が25歳とも言われているので、まさに八幡野の主(ぬし)と言える存在です。

体長は小柄な女性ほどもあり、泳ぐのはあまり上手ではなく、人間より大きい頭を揺らしてオタマジャクシみたいにえっちらおっちら泳ぐ姿がたびたび目撃されています。
ダイビングショップ海好きの福ちゃんが今年の1月ごろ見た時も元気で、尾ビレの付け根が噛まれているのでひと目でわかる上、会えると好運をもらえると聞けば、会いにいかずにはいられません。

ということで、はっちゃんの捜索。

八幡野でのダイビング(撮影:越智隆治)

クエを追い出して自分の寝床にしてしまったという、はっちゃんお気に入りの穴がある「サザエ根」へ。
すると、早速、岩の隙間にネコザメが!

八幡野のネコザメ(撮影:越智隆治)

サイズは1メートル弱くらい。
ネコザメの最大サイズは1.5mくらいですが、はっちゃんはそれより大きいと言われているので、明らかに小さい。
はっちゃんではありません。

気を取り直し、さらに進むと根の下に横たわるネコザメが!

八幡野のネコザメ(撮影:越智隆治)

いや、さっきのより小さい。80センチくらいでしょうか。

その後、広く捜索したものの見つからず、あきらめて帰ろうとしたその瞬間!
ガイドのかわっきーが興奮して指差す方向を見ると、岩の付け根のえぐれた穴から人の頭よりはるかに大きい頭がのぞいています。

は、はっちゃんだ!

八幡野のネコザメ(撮影:越智隆治)

大興奮しながら、はっちゃんを取り巻き写真を撮ったり拝んだり。

が、はっちゃんが向きを変えてそっぽを向いた時の尾びれを見ると、最大の特徴であるかじられた跡がありません……。

1.5mはある巨大なネコザメですが、どうやらはっちゃんではないようです。
ななちゃんくらいでしょうか。

結局、残念ながらはっちゃんとは会えずじまいで終わってしまいましたが、ネコザメの他にもカスザメ、ドチザメたちに会えて、楽しいサメ天国のダイビングでした。

ネコザメは通年見られますが、高確率で見られるのは冬のシーズン。
英名では、Japanese Bullhead Sharkと呼ばれているように、日本の海ならではのサメですから、これからのシーズン、ぜひ会いたいものです。

今日は、ななちゃんとろくちゃんとさんちゃんくらいでしたが、足せばはっちゃんくらいの好運をもらったような気がします。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
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〇NPOプロジェクトセーフダイブ
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〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
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