セブ島でのロケに来ると必ず撮ってしまう生きものとは?

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セブ島、BLUE CORALさんでのセブロケ。

昨年も5回も取材などで訪れているのだけど、ここ最近のメインの取材テーマは、やはりセブ南のオスロブで見られるジンベエザメ。
もう、10回以上潜りに訪れているけど、1度もジンベエザメを外した事がない。
最高では16匹ほどのジンベエザメがいたこともある。
こうなって来ると逆に「いない」方が珍しい。

セブ島のジンベエザメ(撮影:越智隆治)

メインテーマだから、当然ジンベエザメは撮影しなければいけない被写体。
しかし、別に撮らなくてもいいのに、つい気合い入れて撮影してしまうものって、どこの海にいっても必ず一つくらいあるものだ。

セブの場合、オスロブでのジンベエ撮影を終了すると、お決まりのコースとして、オスロブの沖にあるスミロン島で潜る。
ここでは、まず島のビーチに上陸してモデルの陸撮。

セブ島でのモデル撮影(撮影:越智隆治)

そして次には、モデル絡みでハナダイやスズメダイ系の魚たちの群れるサンゴのワイド撮影を撮り終えると、カメラをマクロに持ち替えて、モデルを放置し、そそくさと水深15m辺りの急なスロープで、ある、かわい〜い、お魚ちゃん(気持ち悪い?)探しに没頭する。
そこは、無数のクロオビスズメダイのコロニーになっているのだけど、その中から宝物でも探すかのように僕が目を凝らして探そうとしてるのが、バーチークダムゼル。それも幼魚ちゃん。

セブ島のバーチークダムゼル(撮影:越智隆治)

時期によっては、なかなか幼魚が見つからず、「ちっ、しょうがない、こいつで我慢するか」くらいな感じで、成魚、あるいは、体色がすでに変化してしまった若魚を撮影して終える。
しかし、今は春!幼魚が見られる可能性の高いシーズンでもある。

セブ島のバーチークダムゼル(撮影:越智隆治)

思った通り、1ダイブで7匹くらいのバーチークの幼魚ちゃんを発見!
「あ!バーチクちゃん、またみ〜つけちゃった〜。うふふふふ(気持ち悪い?)」と内心ウキウキ状態。
もうそれからは、「僕、今から周囲のものは何も見えません、聞こえません。この子と二人だけにしてください」ばりのオーラと心のバリケードを張って、撮影に没頭するのでした。

何故、この子にこんなに魅かれているのか、自分でも良くわからないのだけど、とにかく、スズメダイの幼魚の中では、今のところ一番のお気に入り。

セブ島のバーチークダムゼル(撮影:越智隆治)

でも、今回は、自分の押しが甘かったのか、良いポーズを取ってもらえず、お気に入りの写真は撮影することはできず・・・。
まあ、それでも「見れただけでも幸せ」な気分でエキジット。

「いや〜、今日は沢山見れちゃいました〜」とジンベエが7匹いたときよりも、嬉しそうにBLUE CORALのオーナーガイド、ヒロさんに報告して、ちょっと呆れられるのでした。

それから、もう一つ、最近気になって良く撮影してしまうのが、このホヤの一種。
ワライボヤとかみたいに、特に顔に見えるわけではないのだけど、なんか透明な電球の中に黄色のフィラメントがぐるぐる通ってる蛍光感とか、なんか気になるんです。

セブ島のホヤの一種(撮影:越智隆治)

さあ、今日は今回のセブロケ、最終日。モデルさんもいないので、マクロ撮影オンリー。
何を撮影しようかな〜。

今年5月に、BLUE CORALさんでフォトツアーを開催します。
興味のある人はお問い合わせ下さい。
ジンベエ遭遇率、過去100%です。

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writer
PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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