自分でイメージした完成形に写真を近づけることの楽しさ~岡田裕介の海中時間~
今回の写真はフィリピンで撮影したクマドリカエルアンコウです。
この個体を発見したのは洞窟の入り口付近。
見つけてすぐに思い浮かんだのが、背景を真っ黒にしてこの鮮やかな黄色を浮かび上がらせるイメージでした。
しかし問題は中性浮力、この個体のいた場所が足の届かない洞窟入り口の中層付近で、自分の体を安定させることが出来なかったのです。
わりとダイビング初心者の時期で、多少のうねりもある中だったので、とても苦労したのを覚えています。
でも何度もカメラの液晶を見ながら、自分の中にはっきりとある完成のイメージに近づけていく作業はとにかく楽しかったぁ。
今でもこの写真を見るとその時のワクワクした気持ちが蘇ってきます。