一泊から乗れるダイビングクルーズ、GBRのオーシャンクエスト号

はじめまして。
水中カメラマンの戸村裕行です。

今回から何回かにわたって、オーシャナのロケで行ったグレートバリアリーフのレポートをお届けします。

グレートバリアリーフを巡る旅

ケアンズと言えば、ダイバーならご存知の方も多いと思うが、1981年に世界遺産に登録されたグレートバリアリーフ(以下GBR)に行く為の拠点として有名な街。

GBRとはケアンズが属するクイーンズランド州の沿岸に広がり、その長さは2600キロにも及ぶという広大な珊瑚礁の地帯だ。

実は僕がこのケアンズを訪れたのは、実に7年ぶりとなる。

7年前の当時、僕はダイビングを始めたばかり。
ダイビング目的で初めて訪れた海外がこのGBRだったので、今回このような機会を得て再度来る事ができたたという事がとても嬉しい。

今回の取材は途中、陸撮も挟みながら、2日間ずつ計3つの日本人ガイドのいる現地のダイビングショップの方々にお世話になるという魅惑のスケジュール。

果たしてどのような出会いがあるのか、そしてケアンズ、GBRがどう違って見えるのか。わくわくして仕方がない。

ケアンズの町並み(撮影:戸村裕行)

ケアンズの町並み。町中にはいたる所で日本語による説明書きを見かけたり、日本人が常在しているお店も多いので安心して町歩きが出来る

ケアンズのエスプラネードラグーンプール(撮影:戸村裕行)

多くの人で賑わうエスプラネードラグーンプール。自由に利用する事が出来るので、夕方にも関わらず多くの人で賑わっていた

夜に成田を発ち、朝6時半頃にケアンズに到着。

今回は取材という事もあり特別に空港でピックアップをしてもらい、そのまま今回、最初にお世話になるDEEP SEA DIVERS DENの所有するシークエスト号へ。

空港から港まではすぐの距離。
出港まで少し時間があったので港にあるレストランで朝食を頂き、乗船。
いざ、GBRへ!!

ケアンズの港(撮影:戸村裕行)

ケアンズの港

シークエスト号(撮影:戸村裕行)

シークエスト号に乗船

ダイバーが一泊から乗ることができる「船上ホテル」

このシークエスト号は主にデイトリップで使われる船で、ケアンズの港からGBRまで毎日片道約90分かけて往復している。

しかしながら、GBRをもっと余裕を持って潜りたい!そんなダイバーの為に、GBR洋上で待つ「船上ホテル」とも称されるオーシャンクエスト号までダイバーを運搬するという役割も持っているのだ。

オーシャンクエスト号(撮影:戸村裕行)

オーシャンクエスト号。洋上ホテルと称されるとあってとにかく大きい!

シークエスト号とオーシャンクエスト号(撮影:戸村裕行)

シークエスト号とオーシャンクエスト号でトランスファーが行われているところ。船から船へと荷物が運び込まれ、乗り換えが行われる

このシークエスト号とオーシャンクエスト号への乗り換えは毎日行われているので、オーシャンクエスト号で宿泊してGBRを潜るというプランは、なんと一泊から選ぶ事が出来るそうだ。

一泊プランの場合は、午前中とランチ後に2本シークエスト号で潜った後に、オーシャンクエスト号に移動。
そちらで3本目とナイトダイビングを潜り、翌日は早朝から午前中に3本潜り、ランチ後にシークエスト号に移動しケアンズの港へと戻る。

オーシャンクエスト号の船内。

オーシャンクエスト号の食堂(撮影:戸村裕行)

食堂

オーシャンクエスト号のバースペース(撮影:戸村裕行)

バースペース

オーシャンクエスト号のダイブデッキ(撮影:戸村裕行)

ダイブデッキ

オーシャンクエスト号のダイブデッキ(撮影:戸村裕行)

ダイブデッキ

オーシャンクエスト号の後方デッキ(撮影:戸村裕行)

後方デッキからはGBRを一望できる

「ダイブクルーズに乗りたいけど日程が合わない」
「デイトリップと比べると料金が高くてなかなか乗れない」
こういった声は、常日頃からダイバー仲間から聞かれる話だが、自分の乗りたい日、自分の予算に合わせて宿泊数を決められるこのオーシャンクエスト号での世界遺産GBRを巡る旅は、凄く画期的に思えた。

主に潜るポイントであるノーマンリーフ、サクソンリーフのほか、まずは宿泊することでしか味わえない特別なダイビングについて、次の記事で少し紹介出来たらと思う。

もうそれはそれは凄かったんだから…。

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PROFILE
1982年生まれ、埼玉県出身。
世界の海中を巡り、大型海洋生物からマクロ生物まで、さまざまな海中景観を撮影し続けている水中写真家。生物の躍動感や色彩を意識したその作品は、ウェブやダイビング誌、カメラ誌などで発表され、オリンパス株式会社の製品カタログなどにも採用されている。

また、ライフワークとして、太平洋戦争(大東亜戦争)を起因とする海底に眠る日本の艦船や航空機などの撮影を世界各地で続け、軍事専門誌「丸」にて5年にわたり連載、その成果として靖國神社・遊就館などで写真展を開催するなど活動は多岐にわたる。また、”歴史に触れるダイビング”をテーマに、レックダイビングの普及に勤めている。講師、講演多数。
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