暗闇の中をロウニンアジが突っ込む!GBRの衝撃ナイトダイビング

この記事は約2分で読めます。

グレートバリアリーフのロケのレポート、第二弾です。

前回の記事(一泊から乗れるダイビングクルーズ、GBRのオーシャンクエスト号)の最後で書いた「特別なダイビング」というのは、ナイトダイビングのこと。

多くのエリアでのナイトダイビングと言えば、甲殻類や軟体生物など主に夜行性の生き物を観察するのが主流。
しかし、ここでのナイトは一味違う。

「マクロ生物を撮影しよう被写体に光を当ててみようものなら、即食べられてしまいます。笑」
ガイドをしてくれたDEEP SEA DIVERS DENのMASAさんはそう語る。

今回、ナイトダイビングをした場所は、GBRのサクソンリーフ、コーラルガーデンというポイント。

一体どんな感じになるんだろう、そう思いながらエントリーをしたら、早速水面にはたくさんのお魚たちが群れていた。

グレートバリアリーフのナイトダイビング(撮影:戸村裕行)

水面ギリギリのところでもこのようにお魚たちが群れていた

この場所のナイトダイビングの主役はロウニンアジ。
ダイバーがライトを照らしたその先を目がけてロウニンアジが突っ込んでくる。

その光を追って、ダイバーのまわりには常に獲物を狙うロウニンアジがグルグルと渦巻いている状況。

中には1mを超えるんじゃないかという大物まで何匹ものロウニンアジが目の前で捕食を繰り広げる姿に、テンションがあがらない訳がない!

グレートバリアリーフのナイトダイビングのロウニンアジ(撮影:戸村裕行)

ロウニンアジが光を追ってダイバーのまわりをずっとついてまわってくる

グレートバリアリーフのナイトダイビングのロウニンアジ(撮影:戸村裕行)

たまたま光を当てた珊瑚の中に隠れていたチョウチョウウオ目がけてロウニンアジがアタック!捕食をする為ならダイバーが近くにいてもおかまい無し

ロウニンアジ以外にも様々な大型のお魚、グレイリーフシャークなども集まり、辺りはもうお祭り状態!
こんなナイトダイビング味わった事がない!

ナイトダイビングは苦手…なんていう声もよく聞くが、そんな苦手意識も吹っ飛ばしてしまうぐらいのインパクトがあるんじゃないかというこのダイビング。
是非皆さんにも味わってもらいたいと思う。

グレートバリアリーフのナイトダイビングのサメ(撮影:戸村裕行)

サメやカメなどにもかなり近くまで寄って撮影する事が出来た

グレートバリアリーフのナイトダイビングのカメ(撮影:戸村裕行)
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PROFILE
1982年生まれ、埼玉県出身。
世界の海中を巡り、大型海洋生物からマクロ生物まで、さまざまな海中景観を撮影し続けている水中写真家。生物の躍動感や色彩を意識したその作品は、ウェブやダイビング誌、カメラ誌などで発表され、オリンパス株式会社の製品カタログなどにも採用されている。

また、ライフワークとして、太平洋戦争(大東亜戦争)を起因とする海底に眠る日本の艦船や航空機などの撮影を世界各地で続け、軍事専門誌「丸」にて5年にわたり連載、その成果として靖國神社・遊就館などで写真展を開催するなど活動は多岐にわたる。また、”歴史に触れるダイビング”をテーマに、レックダイビングの普及に勤めている。講師、講演多数。
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