2016年のイチオシ商品はコレ! ~DIVE BIZ SHOW徹底レポ―ト~
2016年1月27~28日、ダイビングの総合ビジネス展「DIVE BIZ SHOW2016」が開催されました。
参加した全メーカーに「オススメの1品を教えてください!」と聞いてきましたので、どどーんと紹介しちゃいます!
「オススメの1品教えてください!」
2016年、注目すべき商品は、コレだ!
■カーボン伸縮アーム 有限会社イノン
2016年1月21日(木)に発売したばかりのカーボン伸縮アーム。
「フィッシュアイならロングのLサイズだし、ショートズームならMサイズかな、次の海外ダイビングにはどっちを持って行こうか悩んじゃう」といったお悩みもこれが一つあれば解決です!
被写体によって水中で長さの変更ができる点も魅力的。
いろいろと種類をそろえると金銭的にも負担が……というダイバーや、荷物をなるべく軽くしたいダイバーにもオススメです。
※
■System02 PREMIUM COLOR 株式会社エーオーアイ・ジャパン(RGBlue)
近年人気急上昇中のRGBlueライト。
中でもイチオシはSystem02 PREMIUM COLOR(写真中央)。
水中ライトでの最高演色性Ra95に加え、さらに水に吸収される波長帯をスペクトルチューニングした高彩色モデル(オフィシャルサイトより抜粋)。
ちょっと説明が難しいですね。
「例えば、水中での人の顔色は、通常のライトだと青白く写ってしまうのに対して、このライトなら肌色が綺麗に出ます。また木目のなどの撮影にもオススメです」(担当者)
「また、巻き上がりの後ろにある物を撮影しようとすると白くなってしまって写らないと思うのですが、そんな海底でも、この光なら、白くならずに巻き上がりの後ろの物体や生物を撮影することができるのが、凄いところなんです!」(同)
2016年、ぜひ試してみたいライトの1つ。
※
■EON Steel 株式会社エフエルコーポレーション(SUUNTO)
SUUNTOからは充電式ダイブコンピューター。
USB充電式のダイブコンピューターは業界初ということで注目も高まります。
2時間でフル充電が可能なうえに、その後20~40時間ダイビングOK。
一見、フル充電でもあまりもたないように思いがちですが、「USB充電式なので、水面休息時間内にパソコンからちゃちゃっと補充できてしまいます。なので、“しまった電池切れ”という心配はもうありません」(担当者)
また、「高齢者の方や眼の悪い方でも見やすい大きな液晶が自慢。カラーの液晶でこの値段はなかなかないと思います!」(同)
SUUNTO愛用者はプロでも多いはず。
ぜひチェックしてみてください。
※
■E-M1 オリンパス株式会社
「オリンパス待望の8mmフィッシュアイが誕生しました! 昼間の水中撮影はもちろんですが、昆虫の撮影などにもオススメです。また、レンズがとても明るいのが特徴なので、夜は星空も撮っていただけます!」(担当者)
最短焦点距離はレンズ先端から約2.5cm。
「防塵・防滴設計なので、万一、ハウジングに水が多少入ってきてもすぐに引き上げれば助かる可能性大です!」(同)
水中撮影の幅が広がりそうですね!
※
■Cocoloa 株式会社キヌガワ
「やっぱり女子にはこれを知ってもらいたい!」と担当者がcocoloaの新作を持ってきてくださいました。
はぁ~やっぱり可愛い。
cocoloaは昨年までラッシュガードやウエットスーツといったウエアや小物が専門でしたが、今年はマスクやフィンもオリジナルで作成!
配色の美しいグラデ―ションが、女子の心をくすぐります。
撮影していた越智カメラマンも、「うん、いいと思うその色」とのこと。
女子の気になる水中での写真写りも、期待できそうです。
※
■SAGA Magic Ball シーアンドシー・サンパック株式会社
通称、宙玉(そらだま)レンズといわれるレンズ。
水中脱着が可能で、M67ネジ対応です。
「ワイドレンズ、マクロレンズとレンズをそろえてしまった方はきっと欲しくなると思います。まあ究極の遊び心満載レンズですよね、ハハハ!」と担当者。
個人で手作りされて宙玉撮影を楽しまれている方も多いかもしれませんが、このレンズを使用すればもっと綺麗にくっきりと写すことができるはず!
メーカー純正の宙玉レンズは初なので、気になるという方は早めにチェックです。
■HYDOROS pro スキューバプロ・アジア株式会社
25Lのバックパックに入ってしまうほどコンパクトなハイドロス・プロ。
肩まわりが樹脂でできていることから、乾きやすく、日帰りダイビングや海外への持ち運びにも適している、とのこと。
また、簡単なグリップ操作一つで、ベースのハーネスBC(上写真・約3kg)が、立体的ジャケットスタイルBC(インテグレートウエイトポケットシステム装着可)に変更可能(下写真・約3.8kg)。
フィンともおそろいの色を選べば、セットアップも可能です。
標準はホワイトかブラックで、今後は他のカラーも標準で選択できるようになるかも?
現在検討中とのこと。
カメラ器材や身の回りの荷物が多いけど、器材もレンタルではなくこだわりたいという方は必見です。
※
■DC-Solar LINK 株式会社タバタ
ソーラー充電式ダイブコンピューターDC-Solarの人気が高いTUSAですが、今年はDC-Solar LINKが新登場。
Bluetooth SMARTを通じてログデータをスマートフォンに自動に記録できるとともに、ダイビングポイントの位置情報やインストラクター・バディのサインなども入力することができるようになります。
機能面では、水中で切り替え可能な4つの異なる酸素濃度のナイトロックスが使用できるので、本格的な加速減圧が可能。
フリーダイビングモードとゲージモードも備え、パワーアップして3月下旬より発売予定です。
※
■Hybrid DRY 株式会社タンク(Sunfan)
伸縮性に優れ、動きやすく、ストレスフリー。
運動性に特化した柔軟な生地でウエットスーツ以上着心地が生み出されています。
抜群の運動性能に加え、水きれも良いので、水中でも快適に過ごすことができます。
膝パットをあえて短くし、フィンワークのしやすさを追求するなど、各所に工夫が凝らされているドライスーツです!
※
■EXPLORER 二十世紀商事株式会社
リブリーザーと聞くと、テクニカルダイバーのための装置というイメージが先行してしまうかもしれませんが、このEXPLORERはレクリエーション・ダイビングのために開発されたセミクローズド・リブリーザー。
「レクリエーションダイブに特化して設計されているので、EXPLORERで潜っている際に1か所でも不具合があると、それ以上、潜ることができなくなります。通常はもし不具合があっても他の方法を使用してダイビングを続けることができるように設計されていますが、それはプロの話。EXPLORERはスキルの未熟な方でも安全に使用できるようにそのような措置をとっています」とのこと。
ただしEXPLORERであっても専用のレクチャーを受けないと使用することはできません。
二十世紀商事株式会社提携の提携ショップは、国内には8か所、海外ではパラオがあります。
エアの排気が通常よりも少ないので、いつもより生物を驚かすことがないから生物に寄りやすいと言われているけれど果たしてそれは本当なのか……一度くらい使用して試してみたいですよね!
【二十世紀商事株式会社提携のEXPLORERの講習ができるお店】
・Urban Sports Dive Training Center(山形)
・ダイビングクラブ Con:Color(東京・八丈島)
・Caves’n Wrecks(東京)
・Dive pro shop evis(愛知)
・DIVE KOOZA(和歌山)
・柏島ダイビングサービスAQUAS(高知)
・BENTHOS DIVERS(沖縄)
・Ocean Studio(石垣・今春開始予定)
※
■VARIO 日本アクアラング株式会社
ユニークなデザインが人目を惹くアクアラングの新シリーズVARIO。
「3点セットともに新シリーズなので3つまとめてオススメです!」
「また、オーダー時、ご希望でレンズにグラフィックデザインを入れることができるのも特徴です」(担当者)
スカート部分も日本人向けに開発されているとのことで、なにをしてもマスクに水が入ってしまうという方、一度試してみてもよいかもしれませんね。
※
■シャークシールド フリーダム7 日本海洋株式会社
主には、海上保安庁や潜水作業の方が使用する器材などを手掛けている日本海洋株式会社。
中でも気になったのは、「電子式サメ避け装置・シャークシールドフリーダム7」。
シャークシールドの技術は、南アフリカのナタール・サメ委員会(NSB)独自の電子サメ除け装置であるシャークPODに基づくものです。
90年代初頭NSBの研究者たちは、サメが忌避する特定の電子波形を発見しました。
この波形は、2つの電極を介して投射され、シャークシールドの装着者の周囲に独特な電界バリヤーを形成します。
この電界は、サメの鼻先にあるロレンチニ器官とよばれる感覚器官を刺激し、サメはこの電界の発生源に近づくにつれて不快感がましてゆきます。
そして、ついには筋肉の痙攣を引き起こすほど、耐え難い刺激となりサメは向きを変え、直ちにその場を泳ぎ去るのです。
(オフィシャルサイトより一部抜粋)
耐圧震度は水深50m。
サメのいるとされる水温12~40度で作動し、動作時間も約6~7時間。
サメに合いたくない時には、ちょっと試してみたい製品です。
※
■DIVE DEMO SOLIS TITANIUM 4G 株式会社ビーイズム
DIVE DEMO SOLIS TITANIUMに、新たに4ガスチェンジ対応、フリーダイビングモード、ゲージモードといった新機能が搭載されました。
2014年グッドデザイン賞も受賞していることもあり、デザインもかっこいい。
さらに、ソーラー式充電で、フル充電時から最大1か月無充電で使用可能な電池性能も持ち合わせており、かなりハイスペックなダイブコンピューターとなっています!
※
■WWL-1 株式会社フィッシュアイ
コンデジとミラーレス一眼に付けることのできるレンズ、WWL-1をご紹介。
このレンズ、なにが凄いかって、フィッシュアイなどの広角レンズでの撮影時にできてしまう、四隅の収差がかなり軽減されているのです。
※収差とは、色づきやボケやゆがみのこと。
越智カメラマンも、「これ凄いね、もはや一眼より綺麗に撮れるんじゃない?」と、WWL-1で撮影された映像をみて、ぼそり。
コンデジだからな~とか、今から一眼レフに買い替えるのはちょっと……などと諦めていた、コンデジ、ミラーレスユーザーには朗報のレンズです!
なんで一眼レフには付かないんだー! というご意見は、直接メーカーへお願いします(笑)
※
■SMART HEAD Japan株式会社マレス事業部
従来のシリーズに4種のカラーが新搭載されたスマート。
決まった位置に数字等が羅列されている従来のセグメントタイプとは異なり、スマートはその配置配列にこだわり、ダイバーに重要な情報が瞬時に確認できるように開発されています。
専用USBインターフェイス(別売り)を使用すれば、浮上スピードだけでなく潜降スピードまでも解析できてしまうので、自分のダイビングスタイルが一目でわかり、危険を回避するダイブプランの組み立てに役立つこと間違いなし。
「ダウンロード後インターフェイスが詳しいのがウリです!」と担当者も自信満々です。
※
■KELDAN 村上商事株式会社
緊急フロート、ドローン、3点セットにジャグジーまで……。
「一つなんかに決められませんので、全部でお願いします!」と言われたのは言うまでもないですね。
個人的にはジャグジーがかなり気になっていましたが、アフターダイビング後のお風呂以外に使用用途が見つからなかったので、泣く泣く断念。
2年前にご紹介した時よりも格段にパワーアップしたKELDANのライトをご紹介します。
え、26000ルーメン!?
そう、このライト、最大で26000ルーメンの明るさが45分間持続可能なのです。
もう少しルーメンを落とせば、最大で15時間の連続照射が可能。
26000ルーメンが役立つのは、真っ暗闇やケーブダイビングなどでしょうか。
そもそもそれがどのくらい明るいのかという話ですが、自動車のLEDのハイビームが3000ルーメン程らしいので、それの約9倍の明るさ。
明るいというより、まぶしすぎて、点けてもらった瞬間、「うわあぁっ」といって思わず手で顔を覆いました。
“とにかく明るいライト”が欲しい方、必見です。
※
■ビーニー 株式会社モビーディック
「今一番人気なのは、ビーニーです!」(担当者)
なんでも、潜っている際に、髪の毛が逆立つのを気にする女性からの支持が圧倒的なのだとか。
海外などで潜っていると、バンダナを頭に巻いて潜っている方を見かけますので、男女問わず水中での髪の毛は気になるのでしょう。
顎の部分に留め金があったので、水中でうげーっと首が閉まらないか心配でしたが、脳天部分には空気の排出穴も付いているのを確認。
陸に戻ってからの防寒対策として使用してもいいかもしれませんね!
おまけ
※
■logosease(ロゴシーズ) 山形カシオ株式会社
改良に改良を重ね、どんどん話が伝わりやすくなってきている、ロゴシーズ。
先日はオーシャナでも、本当に話せるのかという検証が行われたばかり。
○ガチンコ検証! 水中会話装置・ロゴシーズは、本当にちゃんと話せるのか?
https://oceana.ne.jp/goods/59340
今年は、越智カメラマンの主催するタイガーシャーククルーズでも使用を検討しており、今後いろいろな海でロゴシーズダイバーを見かけることが多くなるかも。
しかしいきなり耳元で「後ろ! サメ!」とか言われたら、いくらタイガーシャーククルーズ中とはいえ、さぞかしドキッとするのでしょうねぇ~(笑)
※
■α7Ⅱsハウジング 株式会社山本工業所(ACQUAPAZZA)
美味しそうな名前の会社、アクアパッツァ。
ですが、制作しているのは、昼が夜になるISOを持つカメラとして巷で話題沸騰中のSony α7Ⅱsのハウジング。
α7Ⅱsの最大ISO感度は40万9600(拡張ISO時)!
ビックリ仰天大騒ぎのレベルですね。
発売当初から水中に持って行きたいとの声が多かったα7。
金額も約30万円程とのことなので、手が届か……なくもない!
セノーテのような真っ暗闇を撮影してみたいなという所感です。
※
■MAXシリーズ ワールドダイブ株式会社
「カモ柄のシリーズは前から人気だったのですが、昨年出した“大判カモ柄の薄い色”がとても好評だったので、今年は“大判カモ柄の濃い色”を発売しました」(担当者)
男女ともに同じ配色で、シックで大人な雰囲気が醸し出されているので、ペアで着てもいいかも!
試着したところ、肘周りも柔らかく、水中で長時間カメラを構えていても痛くならなそうな感触。
2ピースなので、タッパだけ、ロングジョンだけなど、水温・気温に合わせて着方もカスタマイズ出来るのもオススメ。
*
駆け足でお伝えしてきましたが、手に入れたい新製品は見つかりましたでしょうか?
すでに発売されているもの、発売予定のものが混在していますので、詳しくはメーカーや販売店などにお問い合わせください。
撮影:越智隆治