無秩序とるつぼの混沌 @タイ・南アンダマン海

秘境・南アンダマンの海へ

今日は、ランタ島「Pilamai Resort&Spa(ピマライリゾート&スパ)」から、
南アンダマン海の憧れスポット「ヒンデン」、「ヒンムアン」へデイトリップ。

※場所は→ここ

Go Dive」のボートに乗り込み、朝食も船上で。

ランタ島ステイは、「ヒンデン」、「ヒンムアン」まで、
日本人にもおなじみのプーケットより近いというメリットがあるが、
それでも3時間半の道のり。

ワイワイとお喋りしたり、爆睡したりと、思い思いの時間を過ごす。
 

スポットが近づくとブリーイング。そして、いざ南アンダマン海の海へ!
 

「ヒンデン」「ヒンムアン」の”ヒン”は”岩”という意味で、
それぞれ”デン”は”赤”、”ムアン”は”紫”という意味。
これらの由来となっているのは、大海原にそびえ立つ巨大根を覆うソフトコーラルの色。

その名の通り、水中は赤を中心とした暖色系で彩られている。

初めてのタイ、そして、初めての南アンダマン海に潜った第一印象は、
「う〜ん、何だかアジアだ、アジア」。
なんとなく無秩序で雑多な陸上のアジアと同じにおいを感じるのだ。
なぜ、そう思うのか? ポイントは”群がり”と”るつぼ”。

“群れ”と”群がり”の違いは、
群れは頭が同じ方向を向いて泳いでいるのに対して、
群がりは頭の方向がバラバラで、ただまとまっているだけの状態。

 
タカサゴの仲間がぐっちゃり

そして、るつぼとはいろんなものが混じり合っている状態。

 
一際目立つイエローバックフュージュラーの美しさ(右)

潜った海はまさに、上を見ても下を見ても、
いろんな魚がとんでもない数で混じり合いながら、無秩序に群がるカオスな状態。
 

まとまりながらもてんでバラバラ。

「初めて見る変な模様のやつだな〜」と後で調べると、
固有種のワヌケヤッコ。やはりご当地モノにはテンション上がる。

バディの「マックスダイビング」の神戸さんと。

ということで、はじめてのタイの海を満喫したわけだが、
実は昨日までジンベエザメが出ていたこのスポットは、
大物に期待の海でもある。

マンタはよく出るし、ジンベエザメもウロウロしているというが、
潜った印象も出るにおいがビンビン。

とんでもない数の小魚たちは栄養分豊富な海の証。
透明度と引き換えに、大物が捕食するために集まる海である。
これまでマンタやジンベエザメに出会ってきた海と同じ雰囲気なのだ。たぶん(笑)。

はじめてのタイ・ダイビングは、アジアを感じ、
大物に思いを馳せる1日となったのでした。

ダイビング後もやっぱり時間はたっぷり。お魚談義に花が咲く。


メディアだけでなく、旅行社や各地のお店が視察に集結。ただ楽しでいるだけとい噂も(笑)

リゾートに到着するころにはすっかり日も落ちて……


夕日を撮る石川カメラマンのシルエットがかっこいい

リゾート着後は、ランタ島のお店との交流会。
 

タイ人だけでなく、イギリス人、スウェーデン人(ランタ島は北欧ダイバーが多い)など
ヨーロピアン・ダイバーと情報交換できてとても有意義な時間となった。

明日はトランのリゾートに滞在し、やはり南アンダマンの海へ。

【おまけ】
ダイビングとは全然関係ないが、イギリスの料理はマズイことが有名。
しかし、それは周りが言っているだけだと思っていたが、
2人のイギリス人が2人とも「イギリスは飯がマズイんだよ」と。
自分の国の料理がマズイと言える国っていったい(笑)。

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writer
PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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