Diver’s Voice(第1回)

【Diver’s Voice vol.1】モデル・石田ニコルのダイビング体験

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今月よりスタートする連載【Diver’s Voice】では、ダイビングの魅力に魅せられた著名人に、そのきっかけやエピソード、海底環境について感じていることをインタビュー。初回は第6代ハワイ州観光局親善大使、モデルや女優として活躍中の石田ニコルさんが登場!ご自身がプロデュースするサステナブルなビーチウエア「pua keli(プア ケリ)」も要チェックです!

Text:Nodoka Sekido
Model:Nicole Ishida(Amuse)

恐怖のダイビング初体験!海底の世界にすっかり魅せられてしまった

タイ・タオ島の海。ジンベエザメに遭遇できる島として有名。

「ダイビングを始めるまでは、海に潜ること自体にとても恐怖心がありました。だから、友達と初めて体験ダイビングをした時は怖くて仕方がなかったです。多分8メートルくらいの深さだったんですけど、海底に先に着いた友達を見た時にすごく悔しくなって、怖いのを堪えてロープでゆっくりと潜水したのを今でも覚えています。海底にフィンがついた瞬間、すごく安心したのと、なぜか心から落ち着いて。 そのあとは恐怖心を全く感じずに、純粋に楽しめた感覚は今でも忘れられない!
海底で感じた海の豊かさ、美しさ、呼吸音しか聞こえない静寂の世界にすっかりはまってしまいました。」

国内外、さまざまな海を潜り思うこと

ハワイでは自分の顔より大きなヒトデを発見!

オーストラリアでの海中風景

「これまでに潜ったのは、沖縄、ハワイのオアフ島・ハワイ島、ニューカレドニア、タイのタオ島…今年は自粛直前にオーストラリアのグレートバリアリーフにも行きました。また、スキンダイビングですが東京の御蔵島にも何度か潜りに行っています。
6代目ハワイ州観光局親善大使を務めていましたが、日本の海もハワイの海もすごく素敵で大好き!それぞれの場所で固有種を見つけるのが楽しいです。

日本とハワイの海の違いといえば…うーん。難しいですけど、ハワイの人々の方が自然環境問題について関心が強く、何かアクションに起こそうとしているのが伝わってくるように感じます。もちろん、日本でもそういった活動は多く取り合げられ、積極的に行動に移している方もたくさん知っています!
ただ、東京では当たり前のようにゴミが放置されていたり…ふとした時に “あれ?”って思うことが結構あるかもしれません。ハワイではビーチでもゴミのポイ捨てに厳しく罰則があって、みんな海をきれいに保とうという意識が高いんです。
“ただのゴミ”と小さなことに思えるかもしれませんが、みんなで一緒に考えていけたらいいなって思っています。」

ダイビングをしていて気付く海底環境の変化

「やっぱり海からサンゴが減ってきていることはすごく感じていますし、ショップの方と話したりすることも多いですね。ダイビングをしていて目の当たりにするとすごく悲しくて。
ダイビング中にペットボトルの蓋やビニールが浮いていることも多いので、見つけたらすぐウェットスーツのポケットに入れて、出来る限り回収しながら潜っています。
一度、潜っている時に“これクラゲ?でも動きが違うような気がする…”という謎の物体に遭遇したことがあって、近くに行って確認したらビニールだったんです。人間でも見誤るぐらいだから、これはウミガメさんも分からないよなぁって。すごくショックでした。」

使っている機材や海用コスメ、潜る時のプチ裏技etc.…教えます!

タイ・タオ島の海底で。髪型にも注目!

「ほとんどの機材はTUSA(ツサ)、フィンはGULL(ガル)も持っています。TUSAさんはお仕事でお世話になったことがあり、そこからずっと愛用しています。
私がダイビングに行くときの裏技といえば、髪型です(笑)!ロングヘアの方はわかると思うのですが、長時間海に入ると髪が絡んでしまうなど、結構大変なんですよ。だから潜るときはいつも高めの位置にポニーテールを作り、更にそれを三つ編みにしています。簡単にできて、ほどけにくいですし、海からあがった後に写真を撮る時でもかわいいのでオススメですよ!」

「日焼け止めはサンゴに優しいものを選びたいので、ハワイで作られたものを選んでいます。また、塗るものだけで不安なときは、サプリメントタイプの日焼け止めを飲むこともあります!髪にはオーガニックのココナッツオイルを塗ることで、環境に優しく絡みを防げます。

環境を意識したライフスタイルを心がけるようにしていて、少しずつではありますが生活に取り入れるようにしています。エコバッグを使うことでレジ袋を使わないようにしたり、マイボトルを普段から持ち歩いたり。ストローは自然に還る竹素材のものを使っています。」

現地ならではの食材を楽しむランチが大好き!

「ダイビングに行くときは、だいたい朝から昼過ぎまで4本くらい潜ります。だから必然的に、ランチはショップの方が用意してくださるご飯になることが多いです!
沖縄で潜った時に格別だったのが、船上でスタッフさんが用意してくれたカレー味のソーキそばでした!また、ハワイでは船長さんがパイナップルを積み込んでくれることが多いんです。ダイビングの合間に、切り方を教えてもらいながら、みんなでワイワイする時間が大好きです!」

「pua keli(プア ケリ)」で、たくさんのことを与えてくれる海にお返しを

(商品 左上から時計回りに) アロハコレクション×pua keli ポーチ¥4,950、キャップ(ジェリーフィッシュ&シェル)ホワイト¥5,060、フリンジビーチタオル¥4,180、バンドゥビキニ(ショルダーフリル)ニュアンスレッド¥8,500、ハイウェストショーツ(サンゴ)ニュアンスレッド¥4,860、ハイドロフラスク×pua keli ステンレスボトル¥5,500(すべてpua keli)

「ブランド“pua keli”は、たくさんのことを与えてくれる海に、何かお返しができないかなと思い作りました。【Become BUDDY with Sea!(海とともだちになろう!)】というコンセプトのもと、“大好きな海をともだちのようにケアしたい”という想いを込めつつ、都会にいても海を近い存在として感じられるブランドにしたいと思っています。」

“pua keli”のロゴはニコルさんが描いたもの。

「“pua keli”は日本語でいう「さくら」に当てはまり、私の日本名から取っています。
まだまだ出来たばかりで何もできてないですが、エコボトルを作ったり、商品を郵送するときもビニールの袋は使わずに発送したりなど…少しずつ、少しずつでも海に恩返しできたらなと思っています。
これからも、またいろいろ海に優しいものをみなさんに届けられたらいいなと思っています!

今後も、自分から発信していきたいという想いは強く、たくさんのビジョンがあります!
でも、それだけでは全然足りないと思うので…いろんなプロジェクトに参加していって輪を広げていきたいです。」

石田ニコル
1990年5月29日生まれ。第6代目ハワイ州観光局親善大使。
ハワイの海で初めて体験したサーフィンをきっかけにビーチアクティビティの虜となり、ダイビング・スキンダイビングのライセンスを取得するまでに。サンゴ礁保護への関心も高い。
「sweet」「Gina」「HONEY」レギュラーモデル
TBS系「王様のブランチ」にてレギュラー出演中
2020年9月12日よりミュージカル「FLASH DANCE」(日本青年館ホール他)に出演
そのほか女優として数々の映画・ドラマ出演

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  1. 【Diver’s Voice vol.1】モデル・石田ニコルのダイビング体験
  2. 【Diver’s Voice vol.2】福田朋夏のダイビング体験 前編
  3. 【Diver’s Voice vol.2】福田朋夏のダイビング体験 後編
writer
PROFILE
神奈川県藤沢市在住。女性ファッション誌からキャリアをスタートし、現在はフリーランスの編集ライターとして活動。オーシャナでは美容やライフスタイル記事をメインに、エコライフのヒントとなるトピックを執筆。
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