ヘッドラインHEADLINE

【Diver’s Voice vol.2】福田朋夏のダイビング体験 前編閲覧無制限

カテゴリ:
PEOPLE
タグ:

ダイビングの魅力に魅せられた著名人に、そのきっかけやエピソード、海底環境について感じていることをインタビューする連載【Diver’s Voice】。初回、モデルや女優として活躍中の石田ニコルさんが登場してくれました。

Vol.2となる今回は、フリーダイバーの福田朋夏さんが登場。スキンダイビングの魅力や、海洋環境の気づきなどをお答え頂きます。

Text:Nodoka Sekido

福田朋夏 プロフィール

Instagram:@tomoka_fukuda

2011年から沖縄を拠点にフリーダイビングをはじめ、その年のギリシャ大会でフィンを使って潜るコンスタントウェイトウィズフィンで58mを記録。その後たった2年で80mにまで記録を更新する。現在は100mと常に記録を伸ばしつづけている。日本女子代表チーム「人魚ジャパン」にも参加し中心人物として活躍。数々の大会で金メダルも獲得している。

2021年3月5日にオープン予定のダイビングショップTRUE NOETH(@freediving_okinawa)の沖縄店にて、現在プレオープン期間としてフリーダイビングの講習や、素潜りのツアーを開催中。
TRUE NOETHに関するお問い合わせはokinawa@truenorth.jpまで。

母親に影響され、スキューバダイビングに挑戦

子供の頃から水泳を習っていて、水にはとても慣れ親しんでいました。海も大好きで、一日中海を眺めていても飽きないほど。
母も泳ぐのが大好きで、母が先にダイビングを始めて沖縄に誘われたのがきっかけでスキューバダイビングをすることになりました。

ある時、宮古島に行ってスキューバダイビングをしていると、素潜りで水中にある洞窟を潜って行った人を見て、自分も何もつけずに潜ってみたいと思いました。
次の日からタンクなしで潜ってみると、自由にクルクルと水中を動けて、魚達と一緒に海を泳いで身体中で地球を感じられる素潜りに夢中になっていました。

競技として始めたきっかけは、2010年に沖縄でフリーダイビングの世界大会があり、セイフティーダイバーとして関わらせて頂いたのですが、その時に世界中のトップフリーダイバー達の美しい潜りを目の前で見る事ができ、私も本格的にやってみよう!と決心したのがきっかけです。

スキンダイビングの魅力は、やはり身軽に海に入れること。そして水中の生物達と同じ目線で海を見れるところですね。
水の中で、下にも上にも横にも斜めにも、何だったらクルクル回ったり、穴をくぐったり、自由に水中を移動できるのが魅力です。たまに空を飛んでいる感覚にすらなりますよ。

潜るときには、バディと一緒に海に入って、お互いを確認して無理をせずに潜りましょう。
常に海や自分の体の声に耳を傾けて、安全に楽しんでください。

映画のような沖縄の海に魅せられて移住

私は北海道出身なので、子供の頃から慣れ親しんでいた海は、岩がゴツゴツして、昆布やウニがたくさんとれる様な栄養満点の海でしたから、初めて沖縄でダイビングをした時に見た沖縄の海の青さ、砂の白さに愕きました。
こんな映画の中に出て来る様な海が本当にあるんだ!!と感動したのを覚えています。
その時に海に恋をしてしまい、数年後には沖縄に移住していました。

真栄田岬で潜った後によく行くのは、Pizzeria da ENZOと言うピザが美味しいお店です。オーナー自らとった魚もお店で食べられます。

犬と一緒に朝のお散歩で海のそばを散歩した後には、ZHYVAGO COFFEE WORKS OKINAWAへコーヒーを飲みに行きます。お店でコーヒー豆を焙煎していて、香りがとっても良いです。

魅力的な海外の海の数々

海外の海も、とても魅力的です。
これまでに潜ったのは、ギリシャではカラマタ、クレタ島、フランスのニース、イタリアのプーリャ、サルディーニャ島、カプリ島、アマルフィ、グアム、バハマ、モルディブ、ハワイ、タイ、フィリピン、ケイマン諸島、ドミニカ国、ボネイル、キュラソー、メキシコではラパス、ソコロ島、カンクン、エジプト、ロアタン、ジャマイカ、バリ、クロアチア、湖ではスイス、フィンランドなど…。


@バハマ


@ボネール

どこの海もその場所ならではの魅力や、新たな発見があり、新たな地でのダイビングは毎回ワクワクします。

メキシコへドキュメンタリー撮影へ

ある時、メキシコのSocorro Islandへジャックマイヨールの息子のJJや、メキシコのフリーダイバー達や世界各国を旅する水中カメラマンなど、世界各国の海に関わって生きている人達とドキュメンタリー映画の撮影に行きました。
(映画『Socorro Evolution』の撮影です。残念ながら日本ではまだ見ることができませんが、海外のAmazon premium videoやiTunesで購入できます!)

数日間は船で寝泊りをしながらSocorroの海で撮影をしました。
朝起きて窓を覗くと、イルカが船の横を通り過ぎて行くのを見て、すぐに海に飛び込みました。
イルカ以外にも、たくさんのシルキーシャクやマンタとクルクル回転しながら一緒に潜ったり、本当に夢のようでした。

イルカの群れと一緒に潜っていると、横に大きなマグロがビューンと通り過ぎていき、私たちはとても興奮して泳いでいました。ところが、後ろを振り返ると何匹ものガラパゴスシャークが私たちを追って泳いでいて、さすがにこれは危険だという事で、撮影が中断する事も。

本当に自然のパワーに圧倒された数日間。
この撮影の後、すぐにケイマン諸島でフリーダイビングの大会があったのですが、そこで初めて100mの記録を作る事が出来ました。
これは、Socorroの海で素晴らしい経験をして、海のパワーをたくさん頂いたお陰だと思っています。

福田さんが考える、体力づくりとダイビングの関係

フリーダイビングを始めて、しばらくは海やプールでのフリーダイビングトレーニングしかしていませんでした。当時は筋肉が増えることで、水中で消費される酸素量が増えるのを恐れていたんです。
でも、水深約90mくらいを超える様になった時に、もし100m以上潜りたいのなら、もっともっと体力が必要だなと感じました。

実際、海外で大会やトレーニングで会うトップレベルのフリーダイバー達は、冬場のオフシーズンはウェイトトレーニングなどをして次のシーズンに備えて身体を作っています。
私はもともと、身体を動かすことが好きなので、海に入れない時には陸でトレーニングをするという事が日課になっていきました。

どんなにフリーダイビングが大好きでも、毎日潜ってその事だけを考えて過ごすと辛くなっていきます。他のスポーツをしたり身体を動かしていくのは、自分の体、心にとっても良い影響を与えてくれました。
陸でもトレーニングをする様になってから、やはり記録も伸びていき、自信が生まれて意識も上がったと思います。やっぱり、この先もずっと海に潜っていたいので健康な体でいたいですね。

愛用機材と、お手入れのコツ

モノフィンはフランスのOlegと言うブランドの物を使っています。フリーダイビングを始めてすぐにこのフィンに出会いました。違うフィンに変えると泳ぐフォームも変わってしまうので、これからも変わらず使い続けると思います。

ロングフィンはギリシャのalchemyを使用しています。蹴る時にブレードが水をしっかり水を捉えている感覚があり、足が疲れないのでとても気に入っています。

マスクは、フリーダイバーなら皆使っているであろう、アクアラングのスフェラを使用しています。壊れやすいマスクなので、いつも予備で何個か揃えています。スノーケルはOMERのシンプルな作りのもの。

おろしたてのマスクは、ライターでガラスの部分を炙ってから黒くなった部分を布で拭いて、歯磨き粉を塗って潜る直前に水で流します。そうすると曇りにくくなりますよ。
(プラスチックのマスクは溶けるのでライターであぶらないでくださいね!)

ウェットスーツはZERO WETSUITSさんのもの。同じ名前のダイビングのウェットスーツ会社があるのでよく間違われるのですが、実はサーフィン専用のウェットスーツの会社なんです。

最初は、社長の川南さんに、フリーダイビングのウェットスーツはよく分からないから…と言われたのですが、「どうか私にウェットスーツを作ってください!」と頼み込みました。それからは、こうして欲しい、あーして欲しい…と言う私のわがままに付き合って、毎回作って頂いています。

本当に素晴らしいウェットスーツの職人さんで、毎回出来上がって初めて袖を通す時には、「よーし!頑張るぞ!」と気が引き締まります。ウェットスーツの素材もYAMAMOTOのとても柔らかいものを使っているので、もはや自分の肌のよう。

-福田さん、ありがとうございました。
後編では、世界の海を見た福田さんが考える、海洋環境問題についてご紹介します。

ページトップへ